日商会頭「経営者のモラルとしていかがなものか」 ゴーン氏逮捕で (毎日新聞 2018/12/04)~真っ当なコメント。毒にも薬にもならない。
日本商工会議所の三村明夫会頭は4日、金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)容疑で逮捕された日産自動車前会長のカルロス・ゴーン容疑者について「経営者にとって大事なのは倫理観。収益を上げることは大事だが、従業員はそれだけではついてこない。犯罪かどうかより経営者のモラルとしていかがなものか」と批判した。定例の記者会見で述べた。
経営トップに不正を許した日産の企業統治については「海外に別会社をつくるなど、相当多くの人が関わっていたと見ざるをえない。表ざたになってこなかったことは組織の問題だ」と指摘した。
一方で三村氏はゴーン容疑者が経営不振に陥っていた日産をV字回復させた点について「本当によくやった。否定できない大きな成果があった」と述べ、経営者として功罪両面があるとの見方を示した。三村氏は1999年以降、ゴーン容疑者が日産再建にあたり、鉄鋼メーカーに鋼材価格の引き下げを求めた「ゴーン・ショック」の際に新日鉄(現新日鉄住金)の副社長としてゴーン容疑者と直接交渉した経験を持つ。【横山三加子】