ぶうちん村、風わたる。

風の吹くまま、気の向くままなんて、なかなかできませんが、楽しみを見つけながら過ごしたいものです。

五輪が政治的なプロパガンダに利用されている

2008年04月27日 02時02分32秒 | Weblog
 日本での聖火リレーが終了し、韓国へ移動した。
 
 昨日、そのリレーの様子をTVで見たが、このリレーのどこが平和の祭典なのか全く理解できなかった。
 と言うのも、沿道を彩った赤い旗の多さ。
 労働組合のデモ行進ならいざ知らず、沿道はチャイナに対する愛国集会の場と化してしまった。愛国集会ならよそでやってくれと言いたいが、そうもいかないことは分かる。
 でも、「やめてくれ」と思った。

 これは、チベット支持者、チャイナ大嫌いの右翼など、リレーを機に政治的な主張をしたいと考える人々全てに言いたい。
 ・・・ 興ざめです。

 「国境なき記者団」のメナール事務局長は、パリの聖火リレーで警察官が抗議の市民からチベットの旗を取り上げた場面があったことを前提にして、日本政府の対応を称賛し、「日本人は他のいかなる民主主義国よりもうまくやった」と述べたそうですが、それはそれぞれの思惑を主張する場が保障されたことを指した発言でしかないし、結局、長野は他国同様に圧倒的なチャイナ・カラー(パワー)に制圧されてしまった。

 地元の主婦は「まさかこんな戦争みたいな状態になるとは思っていなかった」と述べ、式典会場を囲んだ中国人によって中に入れなかった一般客が「違う国にいるみたい。聖火だけでこんなに熱くなっていると、ちょっと引いちゃう」と述べている言葉がその象徴だと思う。

 ガードした中国人の「聖火を守るためには仕方ない」は「日本の人が見られなかったとしたら申し訳ない」で許されるものではない。「日中友好の気持ちは伝わったと思う」なんておこがましい。ここは日本です。

 今、中国ではチベット問題に理解を示す方や中道的な立場をとられる方に対する攻撃が激化しています。双方のにらみ合いに仲裁に入ることすら攻撃の対象とされ、「敵と味方に区別して徹底攻撃する風潮は文化大革命そっくり」という声も伝わってきています。

 オリンピックはロス以降、商業化など様々な問題を抱えてはいますが、これほどに醜い状況になってしまったのは、ベルリン以来ではないかと思います。




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