ぶうちん村、風わたる。

風の吹くまま、気の向くままなんて、なかなかできませんが、楽しみを見つけながら過ごしたいものです。

最悪の事態とならないように

2024年05月20日 22時59分01秒 | Weblog
 イラン大統領のライシさんが搭乗した縁が墜落し、全員死亡の報道です。
 イラン北部の東アゼルバイジャン州で行われた隣国アゼルバイジャンとの共同プロジェクトであるアラス川のダムの竣工式に行った帰りのことでした。
 テヘランにむかう深い山中は霧に包まれていました。
 3機で移動中でした。
 大統領や外相らVIPが搭乗した1機だけが「不時着」「墜落」「全員死亡」したのです。

 つい最近、イランはイスラエルと「交戦状態」になりました。
 これはお互いに大義名分を述べ、周辺各国が「調整」のために動きました。
 が、これまでの両国間では何があっても、お互いに「知らぬ存ぜぬ」を通していました。
 その姿は「サイレント・ウォー」と呼ばれていました。
 
 イランと対立するイスラエルは、ハマスやヒズボラ、フーシ派等が各地でイスラエルと抗争・紛争を繰り返していることにいらだち、「オクトパス・ドクトリン」という対策を持っています。ネタニヤフ内閣が発足して間もなく発表された軍事作戦です。
 「オクトパス」とは「蛸」です。
 蛸の足がからんでくるのを個別に対応していてもきりがないので、「蛸の頭をねらいうち」にするということです。
 イランにとっての「蛸の頭」とは何でしょうか。
 核開発施設? 内閣の要人? それとも・・・・・
 ライシ大統領は、ハメイニ師の後継者の最有力者と目されており、反米の急先鋒でした。

 逆に、イスラエルの「蛸の足」はクルド人組織です。
 クルド人組織はトルコからシリア、イラン北部に分断統治されており、それぞれからの独立を求めつつも長年放置されています。
 「墜落」した現地はまさにクルド人組織の影響力の強い地域でもあります。

 現時点では「事故扱い」です。
 

 一方で、今日、国際刑事裁判所は、イスラエルのネタニヤフ首相とガラント国防大臣、ハマスの指導者3人に対して逮捕状を請求しました。

 そして、来日するはずだったサウジアラビアの皇太子のスケジュールがドタキャンされました。
 ※ アラブの盟主であるサウジアラビアは中東情勢が風雲急を要する状況下で、対米追従の岸田さんと話しても何の利益もないと判断されたのでしょうね。日本の影響力って 
  こんなものだということです。これ自体が極めて危ういですが。

 こうした動きの裏に何があるのか、私たちは妄想するしかありません。

 まさかとは思いますが、ヘリ墜落にイスラエルの関与があったという情報が出てきたら(出されたら)、私は核兵器の使用がなされれるリスクは極めて大きくなるだろうと思います。そして、再報復へ。そんな最悪なシナリオに多大な期待を寄せる人々がいることも、残念ながら、事実です。

 

 

 
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