ぶうちん村、風わたる。

風の吹くまま、気の向くままなんて、なかなかできませんが、楽しみを見つけながら過ごしたいものです。

国鉄・宮之城線の今  105

2009年12月19日 10時40分07秒 | Weblog
 104の写真の交差点がプラットホームの端っこになります。
 そこに大きな記念碑が立っています。
 「上樋脇駅開設記念碑」と刻まれています。

 地域の方々が設置を求めて建設された上樋脇駅。
 きっと熱い思いがこの記念碑にこめられているんでしょう。

 廃線当時でも一日120人程度の利用があったと、どこかのサイトに紹介してありましたが、そんなに利用する人がこの辺りにいるのかなというのが、現在の印象です。確かに、集落はいくつかありますが・・・

 廃線が先か、地域の衰退が先か、まるで鶏と卵の論争のようですが、これが廃線のある地域の現実でしょう。
 
 先ほどの交差点を旧東郷町方面に向かうとすぐに樋脇川を渡る西之原橋がありますが、離合の難しいこの橋は今年の10/1に取り壊され、掛け替えの工事が始まりました。
 さらに進むと倉野小学校という学校があります。かつて旧樋脇町には市比野村・塔之原村・倉野村の3村がありました。倉野村の中心ともいうべき倉野小学校も児童数の減少により、来春で長い歴史に幕を閉じます。

 時代の変化は前向きに受け入れたいものです。
 よくマイナス面だけが強調されがちですが、プラス面を見いだすことで、そこにこれからの希望を託したいものです。
 こうして廃線跡をたどっていると、当時の人々の願いは現代の私たちにも共通するものがあるように感じます。


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