最近、タイムスリップ物が多いようだ。
ここ半年、私が読んだだけでも「君の名残を」(浅倉卓弥、宝島社文庫)、「この胸いっぱいの愛を」「クロノス・ジョウンターの伝説」(梶尾真治、小学館文庫・ソノラマ文庫)、「神はサイコロを振らない」(大石英司・中公文庫)などあるが、いずれもも物足りなさを感じていた。
その物足りなさは、人間に対する造詣の浅さから来ていたように思う。人間、そんなに変われるものではない(自覚するとしないとを問わず)。でも、何かの拍子にその生き方に変化がもたらされることがある。しかし、人間性が変わるわけではない。
そんな単純な真理をいじることなく、むしろ登場人物の葛藤として扱いつつ、そりゃあないよっていう結末へせりあげていく展開に引き込まれた。いたずらに布石を打ちまくるでもなし、劇的なことが起こるでもなし、しかし、謎は深まるだけという展開に、読者は妙に引き込まれていくのではないかと思う。
今年の秋公開の映画でもある。できあがりに期待を寄せたい。
確かに、東京の現在の地下鉄は複雑にからみあっているし、「通らずの線路」もある。付随して出入り口の階段も多い。間違って上がってしまったら・・・なんて、ありふれた設定だからこそ、ファンタジーとしての完成度も高いのだと思う。
ぜひご一読をおすすめしたい。
ここ半年、私が読んだだけでも「君の名残を」(浅倉卓弥、宝島社文庫)、「この胸いっぱいの愛を」「クロノス・ジョウンターの伝説」(梶尾真治、小学館文庫・ソノラマ文庫)、「神はサイコロを振らない」(大石英司・中公文庫)などあるが、いずれもも物足りなさを感じていた。
その物足りなさは、人間に対する造詣の浅さから来ていたように思う。人間、そんなに変われるものではない(自覚するとしないとを問わず)。でも、何かの拍子にその生き方に変化がもたらされることがある。しかし、人間性が変わるわけではない。
そんな単純な真理をいじることなく、むしろ登場人物の葛藤として扱いつつ、そりゃあないよっていう結末へせりあげていく展開に引き込まれた。いたずらに布石を打ちまくるでもなし、劇的なことが起こるでもなし、しかし、謎は深まるだけという展開に、読者は妙に引き込まれていくのではないかと思う。
今年の秋公開の映画でもある。できあがりに期待を寄せたい。
確かに、東京の現在の地下鉄は複雑にからみあっているし、「通らずの線路」もある。付随して出入り口の階段も多い。間違って上がってしまったら・・・なんて、ありふれた設定だからこそ、ファンタジーとしての完成度も高いのだと思う。
ぜひご一読をおすすめしたい。
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