豊後ピートのブログ

元北アルプス槍ヶ岳の小屋番&白馬岳周辺の夏山パトロールを13シーズン。今はただのおっさん

那須の茶臼岳で親子が一時行方不明

2013年04月06日 | 山岳遭難
うーむ、山の状況がわからんのですが、登山道は露出しているけど雪がまだまだ残っているといった感じですかね?


栃木・那須の茶臼岳で親子遭難 携帯電話は不通に
産経新聞  2013.4.5 21:55

引用
山頂を目指したが、途中で長女は下山した。2人で登山を続けていたが、○さんが携帯電話で妻に「視界が悪くて方向感覚がなくなった。どこにいるのか分からない」と連絡した。その後、携帯電話は不通になった。
引用おわり

※無事救出され、一部報道では匿名になっているので、伏せ字にしておきました。


茶臼岳遭難の親子、自力で下山 けがなし
下野新聞  2013年4月6日 09:39


ここまでの報道ですとパーティがバラバラになったんだなーぐらいしかわからなかったのですが、テレ朝でもうちょっとだけ詳しく報道されています。

栃木・茶臼岳で16時間…遭難の親子が無事下山
テレビ朝日  2013年04/06 11:54


引用
「息子だけが先に山頂に行ってしまって、ほかのメンバーは行くつもりはなかったが、私だけで捜しに行った。30分くらいかけてようやく息子を探りあてまして、そこからガスが発生してしまって、自分のいる場所が分からなくなった」
引用おわり


産経の報道だと長女だけが先に下山という状況が意味不明だったのですが、これでわかりました。なるほどねえ。


親子登山はいいのですが、パトロールで見ていると元気な子どもをコントロールできていないお父さんお母さんをよく見かけます。その結果、先行した子どもが登山道の分岐で変な方向に行ってしまったことに気づかず、山頂や山小屋についてから「子どもがいない!!」と大騒ぎになることがよくあるのです。このブログでしつこく書いてますけどね。

迷子さがしというとあまり遭難っぽいイメージが無いですけど、探すのはけっこう大変ですよ。普通に考えれば上から1人、下から1人が出動すれば、一本道の登山道なんだから簡単に見つかるだろうと思うでしょう。ところがどっこい、一発で見つかることは滅多にないです。アレを飛ばす寸前のギリギリ状態でようやく見つかることが多いですな。

1 コメント

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お父さんです (船形山で一時遭難?がありました)
2013-04-17 23:49:00
新聞にさっくりと載ってましたが、
14日午後3時頃、下山中の18人のパーティーから道に迷ったと119番通。
県と県警、仙台市がヘリコプターで救助したそうです。
この時期は残雪が多く登山道は不明瞭ですが

船形山はコースに番号が表示してあるのに18人もいて見つけられない。
しかも日没迄3時間もあるのに救助要請とは呆れてものが言えません。

このままでは当日中の下山が無理だからヘリでさっさと下ろしてもらおうという安易な救助要請の典型的例ですね。
怪我人もいなかったんだから、自力下山させればよかったのにどうして救助したんですかね?
せめてこんな連中はシッカリと顔と名前を公表してほしいです。
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