豊後ピートのブログ

元北アルプス槍ヶ岳の小屋番&白馬岳周辺の夏山パトロールを13シーズン。今はただのおっさん

北アルプスの稜線でイノシシを確認

2015年10月27日 | 白馬岳など北アルプス北部ネタ
先日、ニホンザルが北アルプスの稜線まで上がってきてライチョウのヒナを捕食?しているというニュースが流れましたけど、これもまたショッキングな話です。


標高2600メートルにイノシシ 北ア 高山植物に影響懸念
信濃毎日新聞  10月23日(金)



引用
県は22日、大町市の北アルプス・後立山連峰の岩小屋沢岳(2630メートル)山頂付近の標高約2600メートル地点に設置したセンサーカメラで今夏、イノシシの姿を撮影したと発表した。同連峰の高山帯でイノシシの姿を確認するのは初めて。
引用おわり



うーむ、イノシシが高山帯にまで上がってくるという話は聞いたことないですねえ。もっともイノシシは警戒心が相当強いので、人間が活動するエリアでは夜行性になるようです。実際にはもっと頻繁に山の上まで来ているのかもしれません。私もイノシシを何度も自宅付近で見かけていますが、すべて夜中です。



引用
同研究所飯綱庁舎の佐藤繁次長は、撮影した個体が1頭とみられることから、「繁殖や定住の可能性はまだ分からない」と説明。ただ、地中の虫を食べるために地面を掘り返したり、高山植物の根を食べたりする可能性があるといい、「今後の高山植物への被害を注視する必要がある」としている。
引用おわり


イノシシは様々なものを食べるのですが、基本は草食性です。だから稜線のお花畑は、食べ放題のバイキングに見えてしまうかもしれません。怖いですね。なんせ南アルプスにおけるシカの食害という先例がありますし、北アルプスでもシカが目撃されるようになりました。北アルプスの稜線も防獣ネットが張り巡らされる時代が来てしまうのかもしれません。



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