豊後ピートのブログ

元北アルプス槍ヶ岳の小屋番&白馬岳周辺の夏山パトロールを13シーズン。今はただのおっさん

奥鬼怒で行方不明の女性が6日ぶりに生還

2008年10月03日 | 山岳遭難
奥鬼怒温泉から「鬼怒沼に行く」と言って出かけたまま行方不明になっていたさいたま市の女性が、6日ぶりに発見されたそうです。

日光・奥鬼怒の遭難女性が6日ぶり生還
下野新聞  10月3日 05:00


ちなみに行方不明になった当時の報道はこちらです。

さいたまの女性が行方不明 「鬼怒沼へ行く」
下野新聞  9月28日 05:00


発見された場所は旅館まで500mほどとのことですから、けっこう下の方ででウロウロしていたのでしょう。連日歩いていたとはいえ、おそらくは狭い範囲をグルグルしていたと思います。


それにしても、見つからないものはなかなか見つからないものですね。地元警察と消防で連日40人以上を繰り出して捜索していたようですが、結局1週間近く見つからないまま経過しています。地質調査の人がたまたま見つけたから良かったものの、おそらく捜索が打ち切りかその寸前だったでしょうね。



道迷いは遭難原因のトップです。どうすれば道迷いを防げるかについてはいろいろ書きましたけど、一番大事なのは、


登山道が一本道であっても、道迷いは起きる

道迷いは、どこでも起きる

ということをアタマに叩き込んでおくことですね。



奥多摩歩いているとよく出会うのですが、

「この先は一本道だから大丈夫だよね」

ということを根拠に、地図も持たず、現在地をロクに確かめずに歩いている人がいます。大間違いですね。

登山道の分岐で間違うのなら、まだまだいいんです。間違った方向へ行っても、登山道の上にいるなら、いずれどこかに到着します。怖いのは一本道を歩いていて、何かの拍子に登山道からはずれてしまうことです。登山道を歩いているつもりが、気がつけば登山道でなくなっているというのが、最悪の事態ですね。


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