豊後ピートのブログ

元北アルプス槍ヶ岳の小屋番&白馬岳周辺の夏山パトロールを13シーズン。今はただのおっさん

PX-V600をSUSE10.0で動かす その2

2007年01月16日 | LINUX・PC
前回の記事では簡単にテストプリントが成功したものの、その後はなぜかプリントができなくなりました。

コメントにいただいたアドバイスも参考にしてパラレルポートで接続したり、プラネックスのプリントサーバを買ってきてみましたが、うんともすんとも言わなかったり、意味不明の文字を延々と打ち続けたりと、まともに作動してくれませんでした。


で、SUSEでこのプリンタを運用するのをあきらめかけた時、最後?の手段を発見しました。

参考URL PX-V630 がFEDORA CORE3 でつかえません。

これはエプソンアヴァシスのサポート掲示板なのですが、ここで「gutenpurint」というドライバが紹介されています。

これをインストールして以下のように設定してみたところ、なんとかまともにプリントアウトできるようになりました。


まずはダウンロード。SourceForgeから、

gutenprint-5.0.0.tar.bz2

を引っ張ってきます。


まずは解凍
tar jxf gutenprint-5.0.0.tar.bz2


それからCheckinstallでrpmファイルを作ります。
Checkinstallに関する参考サイト
Checkinstall でインストール
ソースファイルからRPMファイルを作成するには
他にもたくさんありますので検索してみてください。


SUSE10.0だと、
/usr/src/packages/RPMS/i386
にgutenprintのRPMパッケージが作られます。

端末を起動して、移動します。
$ cd /usr/src/packages/RPMS/i386

rootになって、
# rpm -ivh gutenprint-5.0.0-1.i386.rpm

これでインストール完了です。



さて、問題のCUPS設定です。
上の掲示板ではメーカーを「epson」、モデルを「Stylus C82」にしています。gutenprintを入れてもPX-V600の名前が出てきませんので、理由がよくわからないままこれで設定してみます。

まずはUSB接続で・・・

Name:pxv600  (適当でOKらしい)
Location: (入れなくてもOK)
Description:  (入れなくてもOK)
Device:USB Printer #1
Make:EPSON
Model:Epson Stylus C82 Foomatic/gimp-print(recommended)

テストはOKでした。その後Firefoxで開いたページを印刷してみましたが、これもOK。念のために一度パソコンとプリンタの電源を落として、再起動してからでもプリントできるかどうかやってみます。


が、今度は印刷できないまま、白紙をひたすら送り出してきます。


次はプリントサーバ経由です。

Name:pxv600  (適当でOKらしい)
Location: (入れなくてもOK)
Description:  (入れなくてもOK)
Device:LPD/LPR Host Printer
Device URI:lpd://192.168.×.×/lp1 (アタマにlpd://、アドレスはプリントサーバのもの、最後のlp1はマニュアルに指定されているキュー)
Make:EPSON
Model:Epson Stylus C82 Foomatic/gimp-print(recommended)

gutenprintをインストールすると、「Model:」には「EPSON」と「Epson」の2種類表示が出ます。小文字のほうがgutenprintのドライバのようです。

これでテストプリントしたみたところ、成功しました。パソコンとプリンタを再起動したりいろいろやってみましたが、今のところ問題無くプリントできています。

ネットワークでうまくいったので、パラレルポートによる接続は実験中止です。


問題が出ましたら、また報告します。







6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
前記事のコメントでお役に立てず御免なさい (m-kun)
2007-01-16 23:33:06
前の記事にて、コメントしたアドバイスそのもので解決に至らなかった様で...。本当に御免なさい。

それはそうと今回の解決編で使用されたgutenprintですが、実はopenSUSE 10.2にて標準で使われています。
印刷関連パッケージががらっと変わっている(gimpprint->gutenprint)のでひょっとしたらと思ってたんですが、当てずっぽうでお薦めする訳にも行かず....。

最終的にはうまく印刷できたとのこと、本当にお疲れさまでした。
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Unknown (bongo-pete)
2007-01-16 23:57:19
いえいえ、とんでもないです。
プリントサーバについてはほとんど考えが及ばなかったので、助かりました。こちらのほうがウチの環境ですと便利です。

後で知ったのですが、Stylus C82というのはどうもPX-V700の海外版のようです。もしかしたらエプソン純正ドライバもgutenprintも使わないで、そのままCUPSからPX-V700かStylus C82を選んでしまえば、動いたかもしれませんね。

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プリントサーバ (m-kun)
2007-01-17 03:45:27
ちなみに購入されたプリントサーバのモデルはなんでしょうか。
どれもIPP対応なので基本的にどれでもOKかとは思うのですが....。
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Unknown (Unknown)
2007-01-17 10:57:43
プラネックスのMini100u2というモデルです。
http://www.planex.co.jp/product/print/mini100u2.shtml
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いつのまにかLinux冷遇されてるんですね (m-kun)
2007-01-17 15:21:25
プラネックスコミュニケーションズのプリントサーバのラインナップで製品仕様とか見直すと
モデルチェンジ後の製品はmini100u2除いてことごとくLinuxがサポート対象外と明記されてるんですね...。
以前のモデルでサポート対象になってたから大丈夫だと思い込んでました。
私が使っているのはMini-100sですが、これもs2になるとLinuxはサポート対象外になってるし....。
IPP使って動いてしまえば何ら問題ないですけども...。
誰かサポート窓口とかでゴネたんですかねぇ....。
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Unknown (bongo-pete)
2007-01-17 16:59:08
プリントサーバで当初ダメだったのは、たぶん初歩的なミスをどこかでしているような気がします。

最初USBでつないでYaSTであっさりテストプリントができた時には「SUSEって楽ちんだなあ」と思ったものでしたが・・・・
プリンタはいつも鬼門ですね。

コレガの製品もプリントサーバだけは「ペンギンマーク」がついてなかった気がします。
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