豊後ピートのブログ

元北アルプス槍ヶ岳の小屋番&白馬岳周辺の夏山パトロールを13シーズン。今はただのおっさん

若者の登山が増えているらしいぞ(マジで)

2009年03月18日 | 山ネタ そのほか
ちょいと昔、若い女性の間で登山が静かなブーム、なんていう報道がありましたけど、それを聞いたときには「どこに妙齢の女性がいるんだ?」と、激しく疑問に思ったモノです。が、本当に若者が山に登るようになったようです。


若年登山者が増加 北ア山小屋協総会で報告
中日新聞  2009年3月3日


なんでも「山小屋経営者から最近、20-30代の若年登山者が増えているという報告があった」そうで、しかも「山岳情報雑誌の「山と渓谷」と「岳人」の代表者は、読者アンケートから、中高年の割合が減り、女性を中心に20-30代の読者が増えていると報告した」なんだとか。




へええ、本当なんだ。パトロールしている限りでは、そんな実感は無かったですなあ。私はてっきり、このまま山はどんどん登山者が減少し、とっても静かなところになると思いこんでいました。



それにしても、なぜでしょうね。



個人的には、ネットの影響が大きいかな、と思います。特にブログが流行するようになってから、比較的簡単に山行記録を発表できるようになりました。それに山行記録の発表スタイルも、相当幅が広がっていますよね。日記風の楽しそうなのとか、ひたすら画像にこだわったのとか、やたらと説教臭いのとか・・・・

なんというか、昔よりも山登りに対する心理的ハードルを越えやすくなったのでしょうね。山野井靖史や小西政継の本を読んで「うおおおお!オレも山に登るぜ!!」という人は現代において少数派でしょうけど、ごく普通の人が「山は楽しいぴょん」とブログで書いているのを見て「ボクでも登れるかな?」と思う人はけっこういるでしょう。


さて、このブームは定着するのでしょうか。




↑この記事が参考になる、面白い!と思ったらクリックしてください。ランキングサイトです。








10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ばぎー)
2009-03-18 22:32:41
山岳部やってるんですが 山に行きたいという学生はまぁまぁいますね。
でも
みーんな 普段着で日帰りできる「山歩き」したいそうで。
「山登り」は嫌だとかなんとか。

旅行やジョギングの延長戦という話も聞きますが どうなんでしょうねぇ
今春は期待していいんでしょうか
返信する
Unknown (bongo-pete)
2009-03-19 02:59:40
ばぎー様

大学山岳部ともなると、心理的ハードルは高いでしょうね。
返信する
たしかに (たぬたぬ)
2009-03-19 09:09:45
かくいう自分も30代であるわけですが、たしかに若い人が増えているという実感はあります。
ただし、10年前のような「大学/高校」の山岳部、ワンゲル部として登るのではなく、少数の人数で登っている人が多いような気がします。

あと、道具の進歩などで、とにかく軽く、小さい荷物で、手軽に(1泊2日~2泊程度)で、っていうスタンスも多いような。

その反面、お年寄りの方々はツアーなどで大挙して押し寄せるので目につきやすく、山が「年寄りばかり」というイメージが強くなるような気がします。

若者の手軽な登山が増えるのは悪いことではないと思いますが、組織による登山常識の啓蒙が行われないわけですから、保険に入らない、計画書など作りもしない、といったリスクが高まるような気がします。
返信する
Unknown (bongo-pete)
2009-03-20 01:38:54
たぬたぬ様

>組織による登山常識の啓蒙が行われないわけですから、保険に入らない、計画書など作りもしない、といったリスクが高まるような気がします。

このあたりは、以前からの課題だと思います。なかなか改善されませんよね。

ウチのブログには遭難救助の費用というキーワードで来る人がやたらと多いので、救助費用を心配している人は多いと思うのですが、遭難者で山岳保険に加入している人をほとんど見たことがありません。
返信する
計画書の話で (nekotamu)
2009-03-22 05:11:18
計画書云々の話でネタになりそうな記事があったので紹介します。
昨年の遭難68件のうち、計画書提出ゼロって・・・
読売新聞の福島版
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/fukushima/news/20090320-OYT8T01026.htm
返信する
Unknown (bongo-pete)
2009-03-23 01:54:03
nekotamu様

登山届を提出していた遭難者がゼロというのは、さすがに驚きですね。

登山届の提出率を上げようと各県警が工夫していますけど、なかなか難しい問題だと思います。
返信する
逆に考えると・・・ (たぬたぬ)
2009-03-23 10:24:55
登山計画書を作る、提出するような人
・登山を前もって計画し、準備し、万一の状況を想定した脳内シミュレーションもしてる、はず。
・プチ遭難、怪我程度では「仲間(登山会とか)に恥ずかしい顔見せられない」と意地を貼って下山しちゃう。

作らない人、提出しない人
・計画しない突発的登山行動
・天気予報とか見てるのかな?
・道具も技術も体力も準備不足
・ちょっとしたことですぐに救助要請(by携帯電話)


こんな感じじゃないでしょうか?
計画書を「作る」事に対するマインドの有無だけで、少なくとも準備と言う面では雲泥の差があるような気がします。
返信する
Re:逆に考えると・・・ (bongo-pete)
2009-03-23 22:19:39
たぬたぬ様

結局「作らない人、提出しない人」がほとんどなわけですし、登山届の存在自体知らないって人も多いでしょう。

ただ若い人ならネットでどんどん情報を収集するクセがついた人も多いでしょうから、ブログやっている人なんかが一斉に「登山届提出しようぜ」ってな感じでやりだしてくれると、状況が大きく変わるかもしれません。
返信する
Unknown (ツール・ド・名無し)
2009-03-25 23:01:49
登山計画書って書けば自ずと背中に担ぐ荷物のチェックリストも作りたくなりますし、
何処の道をどんなペースで歩くのか考える必要がでてくるので、新たに山に入る人には
手を変え品を変え宣伝したいですね。
返信する
Unknown (bongo-pete)
2009-03-25 23:43:17
ツール・ド・名無し様

特に単独行が好きな人は、やはり登山届をしっかり出して欲しいと思います。行方不明になった時、計画がわからないとどうにもなりません。
返信する