なんか、富士山の静岡県側がエエ感じになってます。
富士5合目に登山ナビゲーター
読売新聞 2012年6月28日
引用
ナビゲーターは、富士宮口と須走口に4人ずつ、御殿場口に2人配置される。各登山口とも英語を話せる人がいるほか、富士宮口では中国語と韓国語、須走口でも中国語で応対できる人が置かれる。軽装登山者に声をかけて注意するほか、道に迷った場合の対処方法を教える。
引用おわり
うむむ
富士山の静岡県側というと登山計画書の提出義務化とか登山道通行禁止とか、微妙な疑問を感じる話題が先行してましたけど、これは評価したいところです。結局のところ、地道に活動するしか無いんです。
そういえば、昨年の夏に報道されてましたけど、静岡県側と山梨県側では極端に遭難件数や遭難者数が違うなんて話がありました。
富士山の山梨側と静岡側では遭難件数が極端に違う件/豊後ピートのブログ
2010年だと山梨側の遭難者が3人だったのに対して静岡側が46人もいたようです。
静岡側のほうが登山者数も少ないのに、なぜこんなことになってしまうのかというと、山梨側に比べて静岡側の登山道は観光地化があまり進んでいないため、困った登山者が山小屋等に助けを求める前に直接警察へ救助要請してしまうのではないかと、地元の登山家が言っていました。事実、静岡側の遭難事故って、しょーもないケースが多いのだとか。
こういう状況なら、件数そのものは簡単に減らせるのではないかと思います。どうするかというと、数人程度でいいからパトロールを登山道に配置するのです。
すると、何らかの理由で困ったチャン状態になった登山者は、警察へ救助要請する前に、パトロールへ声を掛けてくるでしょう。また通りがかった登山者が、パトロールを呼んできてくれるかもしれません。
そこで、本当にヤバい状態だとパトロールが判断したのなら救助要請をすればいいし、そうでなければパトロールが同行して自力下山とか、気合いだけ入れて放置とか、いろいろできます。
また警察に通報があった時も、あきらかな緊急事態で無い限り、まずはパトロールを現場に送り込んで状況を見させることです。あわてて救助要請してきた登山者もパトロールと相談することで落ち着きを取り戻し、救助要請を撤回するかもしれません。
とまあ、エラそうに書いてみましたけど、何のことはない、長野県が北アルプスでやってることなんです。私も実際に現場へ行き、通報してきた登山者と会って状況を確認してみて、これなら大丈夫!と思ったら登山者を説得したり落ち着かせたりしたことは何度もあります。
その結果、救助要請を撤回ということになり、警察でも「無かったことにしましょう」てな感じで対応することで、統計上の数字が膨張しないようになるわけです。
と、ここまで書いたところで、富士山の静岡県側って、まったくパトロール活動やってないのかな?と疑問を感じたのでさくっと調べてみましたが・・・
富士登山事故防止へパトロール開始
元記事は消えてしまっているのですが、共同通信のページに記事の冒頭部分が残っていました。県の遭対協がやってるみたいですね。
ただ、週末のみの配置のようです。人数はそれほどいらないので、シーズン中はずっと活動しているようにすれば、けっこう効果がありそうな気がします。
富士5合目に登山ナビゲーター
読売新聞 2012年6月28日
引用
ナビゲーターは、富士宮口と須走口に4人ずつ、御殿場口に2人配置される。各登山口とも英語を話せる人がいるほか、富士宮口では中国語と韓国語、須走口でも中国語で応対できる人が置かれる。軽装登山者に声をかけて注意するほか、道に迷った場合の対処方法を教える。
引用おわり
うむむ
富士山の静岡県側というと登山計画書の提出義務化とか登山道通行禁止とか、微妙な疑問を感じる話題が先行してましたけど、これは評価したいところです。結局のところ、地道に活動するしか無いんです。
そういえば、昨年の夏に報道されてましたけど、静岡県側と山梨県側では極端に遭難件数や遭難者数が違うなんて話がありました。
富士山の山梨側と静岡側では遭難件数が極端に違う件/豊後ピートのブログ
2010年だと山梨側の遭難者が3人だったのに対して静岡側が46人もいたようです。
静岡側のほうが登山者数も少ないのに、なぜこんなことになってしまうのかというと、山梨側に比べて静岡側の登山道は観光地化があまり進んでいないため、困った登山者が山小屋等に助けを求める前に直接警察へ救助要請してしまうのではないかと、地元の登山家が言っていました。事実、静岡側の遭難事故って、しょーもないケースが多いのだとか。
こういう状況なら、件数そのものは簡単に減らせるのではないかと思います。どうするかというと、数人程度でいいからパトロールを登山道に配置するのです。
すると、何らかの理由で困ったチャン状態になった登山者は、警察へ救助要請する前に、パトロールへ声を掛けてくるでしょう。また通りがかった登山者が、パトロールを呼んできてくれるかもしれません。
そこで、本当にヤバい状態だとパトロールが判断したのなら救助要請をすればいいし、そうでなければパトロールが同行して自力下山とか、気合いだけ入れて放置とか、いろいろできます。
また警察に通報があった時も、あきらかな緊急事態で無い限り、まずはパトロールを現場に送り込んで状況を見させることです。あわてて救助要請してきた登山者もパトロールと相談することで落ち着きを取り戻し、救助要請を撤回するかもしれません。
とまあ、エラそうに書いてみましたけど、何のことはない、長野県が北アルプスでやってることなんです。私も実際に現場へ行き、通報してきた登山者と会って状況を確認してみて、これなら大丈夫!と思ったら登山者を説得したり落ち着かせたりしたことは何度もあります。
その結果、救助要請を撤回ということになり、警察でも「無かったことにしましょう」てな感じで対応することで、統計上の数字が膨張しないようになるわけです。
と、ここまで書いたところで、富士山の静岡県側って、まったくパトロール活動やってないのかな?と疑問を感じたのでさくっと調べてみましたが・・・
富士登山事故防止へパトロール開始
元記事は消えてしまっているのですが、共同通信のページに記事の冒頭部分が残っていました。県の遭対協がやってるみたいですね。
ただ、週末のみの配置のようです。人数はそれほどいらないので、シーズン中はずっと活動しているようにすれば、けっこう効果がありそうな気がします。
ひょんな事から登山に興味を抱き7月27日に富士登山に挑戦する予定の登山者未満です。パトロール実施は非常に心強いと思っております。
ネットで登山についての情報を集めようとしておりましたら主様のブログに偶然辿り着きました。
そして今、数日掛けて全ての記事を読み終えたところです。
靴、ザックと道具を揃えて浮かれていた数日前のテンションは吹き飛び、正直申し上げて「登山」に対する意識が何とも形容し難い複雑なものに変化しました。
雑誌や名山解説本等も購入して読んでいたのですが、総じて登山の楽しい部分の紹介が主なんですね。恥ずかしながらリスク管理のページは読み飛ばしておりました。
危うく登る前から遭難しかかっている「アレ」な登山者になるところでした。(汗
写真と合わせて一生の趣味にしたいと思いますので色々勉強していきたいと思います。
ここは山の遭難に特化したブログなんで、山を始める前からあまり考えすぎるのもアレかなと思うのですが・・・
これからも地道に更新してまいりますので、読んでみてください
その中で、H岳山荘やD小屋の小屋番さんは、遭難者の救助の様子や装備といった、注意を喚起する日記も書いてくれてます。
是非多くの登山者に、そういうブログも読んで欲しいです。
あ、もちろんこちらのブログもお昼休みに日々チェックさせていただいてます。
今年の北アルプスは残雪が多いようですので、山へ行かれる方は是非、そういった山小屋のブログで情報を収集して欲しいですね。