[静岡・山梨]入山料の半分経費 富士山保全協力金 人件費など700万円
東京新聞 2013年11月10日
今年の夏、10日間限定で入山料を任意で集めた話はご存知だと思いますが、そのときのデータを基にして山梨静岡両県が夏山シーズンの2ヶ月間、24時間態勢で入山料を徴収した場合に、どのくらいコストが掛かるのだろうかという計算をしています。
引用
県は今夏の実績を基に二種類の徴収コストを試算。夏山期間中の二カ月間、外部に委託し二十四時間態勢で千円を集めると、収入は八千九百万円で、経費が85%のコスト高になった。日中のみの場合は55%弱だった。
引用おわり
引用部分は静岡県の話なのですが、24時間態勢で登山者から1000円を集めた場合、85%は経費に消えてしまうということになるようです。
つまり、富士山の環境保全のためにと思って支払った1000円のうち、850円は外部業者への委託費用など、目的外のことに使われちゃうわけですね。多少は仕方ないと思いますが、85%はデカ過ぎる気がしてなりません。ぶっちゃけ、徴収係の給料のために、入山料を支払ってるようなものですか。
静岡県の場合、登山道が3つもある上に、山梨側よりも登山者が少ないわけです。だからこういうことになってしまうのですね。同じコスト計算でも、登山者が多くてなおかつ登山道が1本しかない山梨側は、ぐっと安く済むようです。
一方、こんな話も報道されています。
[静岡・山梨]富士山入山料 来夏は夜間登山者も1000円
東京新聞 2013年11月8日
引用
任意ながら二十四時間全員徴収を目指すことで、今夏よりも強く協力を求める。将来的には条例を定めて強制徴収を目指し、寄付などの形で年間通じて協力金を受け入れる受け皿も整備する。
引用おわり
任意だけど全員徴収を目指すって、なんか凄い表現ですな。志願を強制、みたいな感じですか。
引用
初出席した登山家田部井淳子さんは、環境保全の立場から「観光客を含め、全員から強制徴収するのが当然」と指摘。賛同意見が相次いだ。
引用おわり
うーむ、そこまで気張らなくてもいいんじゃないの?って思いますな。お金の集め方なんて、もっといろいろな方法があるではないですか。目的は環境保全にかかる費用を集めることであって、別に受益者負担である必要はないです。必要な金額が集まる方法が他にあるのであれば、もっと柔軟に考えた方がいいのではないでしょうか。
ちょっと前に戻って引用します。
引用
将来的には条例を定めて強制徴収を目指し、寄付などの形で年間通じて協力金を受け入れる受け皿も整備する。
引用おわり
やはり、強制的な徴収は、いろいろあって難しいのでしょうね。昔からしつこく書いてますが、個人的に一番興味があるのは、強制的な徴収を実行するにあたって、どのような問題があるのかという点です。皆さん「全員から入山料をとるべきだ!」って気軽に言いますけど、それがなぜ、簡単にできないのか?なぜ、将来の課題と表現されるほど難しいことになっているのか。
おぢさんは興味津々です。
ついでに書くと、入山料の強制的な徴収ができるのであれば、入山規制だってできるはずです。
東京新聞 2013年11月10日
今年の夏、10日間限定で入山料を任意で集めた話はご存知だと思いますが、そのときのデータを基にして山梨静岡両県が夏山シーズンの2ヶ月間、24時間態勢で入山料を徴収した場合に、どのくらいコストが掛かるのだろうかという計算をしています。
引用
県は今夏の実績を基に二種類の徴収コストを試算。夏山期間中の二カ月間、外部に委託し二十四時間態勢で千円を集めると、収入は八千九百万円で、経費が85%のコスト高になった。日中のみの場合は55%弱だった。
引用おわり
引用部分は静岡県の話なのですが、24時間態勢で登山者から1000円を集めた場合、85%は経費に消えてしまうということになるようです。
つまり、富士山の環境保全のためにと思って支払った1000円のうち、850円は外部業者への委託費用など、目的外のことに使われちゃうわけですね。多少は仕方ないと思いますが、85%はデカ過ぎる気がしてなりません。ぶっちゃけ、徴収係の給料のために、入山料を支払ってるようなものですか。
静岡県の場合、登山道が3つもある上に、山梨側よりも登山者が少ないわけです。だからこういうことになってしまうのですね。同じコスト計算でも、登山者が多くてなおかつ登山道が1本しかない山梨側は、ぐっと安く済むようです。
一方、こんな話も報道されています。
[静岡・山梨]富士山入山料 来夏は夜間登山者も1000円
東京新聞 2013年11月8日
引用
任意ながら二十四時間全員徴収を目指すことで、今夏よりも強く協力を求める。将来的には条例を定めて強制徴収を目指し、寄付などの形で年間通じて協力金を受け入れる受け皿も整備する。
引用おわり
任意だけど全員徴収を目指すって、なんか凄い表現ですな。志願を強制、みたいな感じですか。
引用
初出席した登山家田部井淳子さんは、環境保全の立場から「観光客を含め、全員から強制徴収するのが当然」と指摘。賛同意見が相次いだ。
引用おわり
うーむ、そこまで気張らなくてもいいんじゃないの?って思いますな。お金の集め方なんて、もっといろいろな方法があるではないですか。目的は環境保全にかかる費用を集めることであって、別に受益者負担である必要はないです。必要な金額が集まる方法が他にあるのであれば、もっと柔軟に考えた方がいいのではないでしょうか。
ちょっと前に戻って引用します。
引用
将来的には条例を定めて強制徴収を目指し、寄付などの形で年間通じて協力金を受け入れる受け皿も整備する。
引用おわり
やはり、強制的な徴収は、いろいろあって難しいのでしょうね。昔からしつこく書いてますが、個人的に一番興味があるのは、強制的な徴収を実行するにあたって、どのような問題があるのかという点です。皆さん「全員から入山料をとるべきだ!」って気軽に言いますけど、それがなぜ、簡単にできないのか?なぜ、将来の課題と表現されるほど難しいことになっているのか。
おぢさんは興味津々です。
ついでに書くと、入山料の強制的な徴収ができるのであれば、入山規制だってできるはずです。
入山規制&入山料強制徴収に一票!
そして入山料1000円は安すぎると思います。
むしろ登山者や観光客は「経済効果」を造りだしている側で、その経済効果から利益を得るヒト=受益者は他にいるだろうっておもうんですが。
山の中で「俺は客だ~」と叫ぶつもりもないですが。
これをつきつめていくとわずかなモレも許せなくなって、どんどん無駄なコストばかりかかり、なんのためにお金を集めているのかわからなくなります。
お金を集めるのはあくまで環境保全の費用をまかなうための手段であるはずのものが、全員から漏れなく集金すること自体が目的になってしまい、手段が目的化するということが起こります。これは日本人の悪い癖です。
お金を集める目的が環境保全のためならば、現行の方式が一番コストも少なく、集まったお金を有効につかえるのではないでしょうか。
一方、入山者数を積極的におさえるために課金するというのであれば、手間をかけて登山者個人から取るのではなくて、登山口の有料道路の料金に乗せてとればいいんです。立山室堂の道路のようにガツンと高額にすれば安い日帰り弾丸ツアーみたいなのを効果的に抑制できると思いますよ。
まあ個人的には入山料がどうであれ、ここまで俗臭にまみれまくった山に登りたいとは思いませんけども(笑)
入山料の強制徴収・入山規制、できない事はありません。
五合目へ続く道路を一般車全面通行止めとし、南アルプス公園線バスの利用者協力金みたいにバス料金に強制的に載せてしまえば可能です。併せてバスの座席数=入山規制数って事で。ただし、麓から登る人からは徴収出来ませんので登山口にポストを設置する位か?
また、反対意見も多数あるでしょうから実現性は疑問ですが?
この場合、登山者は登山道をレジャーに利用してるわけですから、お金をもらうわけではなくても受益者と表現しても差し支えないと思います。
ただ、なんで登山道が整備されるかと言えば登山者による経済効果があるからで・・・・。
ニワトリとタマゴですね。失礼しました。