豊後ピートのブログ

元北アルプス槍ヶ岳の小屋番&白馬岳周辺の夏山パトロールを13シーズン。今はただのおっさん

戻ってきました

2008年08月24日 | 業務連絡

パトロール活動を終えて、東京に戻ってきました。



今年の夏、北アルプス北部では31件の事故があり、なんと8人もの方が亡くなっています。昨年は20件で死亡が一人だったことを考えると、かなり悪い状況です。ちなみにこの数字は大町警察署が扱った件数のみですので、富山県側で扱った事故は含まれていません。

死亡原因のほとんどは転落と病死であり、特に病死が目立った感じです。山で病死といえば高齢者と思いがちですが、44歳の男性や山岳ガイドなど、病気で倒れそうにないような人が発病しています。いったい、何が起きたのでしょうか。


個人的には今シーズン、4回現場へ行きました。今年は唐松岳周辺の担当となり、八方尾根や不帰、五竜方面をパトロールしていたのですが、4回とも転落事故であり、うち2回は死亡事故です。八方尾根にありがちなプチ遭難がほとんど無く、重大事故が多いですね。


これからボチボチとブログの更新を再開していきますので、ヒマな時にでもお読みいただければ幸いです。なお画像は八方尾根上部で発生した転落事故のレスキューシーンです。



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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お疲れさまでした (山中梓)
2008-08-24 22:56:57
我が家から、病院のヘリポートがよく見えるのでありまして、「今日も」「また今日も」「今日もか?!」というような毎日でした。それがご近所で話題になるほど、そう、登山なんかしないおばあちゃん達ですら心配するほど遭難の多かった夏だったと思います。
お疲れさまでした。
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Unknown (kmp)
2008-08-26 00:30:12
お疲れ様です。

今夏は都合が付かず、山へは1度しか登れませんでしたが、文字通り毎日のように遭難のニュース、事故のニュースが入ってきました。今年はやはり異常ですよね。
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Unknown (bongo-pete)
2008-08-26 03:25:25
>山中梓さま

あの病院ですね。


>kmpさま

ひとつひとつの事故を見ていると、原因はそう単純なものでは無い気がしますが、いまひとつよくわかりません。そのうちに考えてみたいと思います。
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