豊後ピートのブログ

元北アルプス槍ヶ岳の小屋番&白馬岳周辺の夏山パトロールを13シーズン。今はただのおっさん

もっとも道迷いを起こしやすいのは30代男性と20代女性、って先生が言ってた

2010年03月14日 | 道迷い遭難を防ぐシリーズ
中日新聞のサイトに村越先生が登場しています。


登山 思い込みが危険に シーズン前に静岡大・村越教授に聞く
中日新聞  2010年3月14日



で、タイトルの件ですけど、少々引用してみましょう。




事故の背景をそう分析するトムラウシ報告書をはじめ、40歳以上の中高年に危険が集中するという印象が強い。警察庁の09年の「山岳遭難の概況」でも遭難者に占める中高年の割合は、81・1%とされている。だが、村越教授によると、この数字には登山と行動パターンも装備も異なる「山菜採り」のデータが大きく影響しており、登山単独の統計は存在しない。


これはまさにそうですね。遭難事故の数字には山菜採りや渓流釣り、さらには林業なんかも含まれてしまっているようです。




目的を登山に限り、推計登山人口を基に1万人あたりの遭難者数を導くと、「最も道に迷いやすいのは男性で30代、女性で20代となる」。


個人的には、ほとんど差がないと思っていました。が、言われてみるとそんな気もしてきます。データ上はどのくらい差があるんでしょうかね。




特に「道に迷う→日没→焦って転倒→救助」のように発端の原因が道迷いの例では、約三分の一が死亡か行方不明と重大な結果に。


道に迷うと3人に1人は死んでしまっているわけですね、怖いですね。地図もコンパスも持たずに歩き、自分がどこにいるのかよくわからないまま登山をしている人って、命知らずの冒険野郎だということが理解できます。




ちょっと前に戻って、

「身体能力が高い若い人ほど、『自分は大丈夫』という思い込みがないか、出発前に振り返って」と村越教授は指摘する。


これは本当に大切ですね。




1 コメント

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やばい自分も30代だ (たぬたぬ)
2010-03-15 09:07:07
30代男性にありがちなパターン

・20代の頃の体力イメージを引きずってる
・翌日は普通に会社
・仕事や家庭で山準備がおざなりになりがち

→登山する
→なんらかのきっかけで迷う。(準備不足も加味)
→体力を過信して歩き続ける
→さらに迷う
→仕事があるからと歩き続ける
→気が付けば日没タイム。

焦った精神状態で道迷い(=悪路)を歩くと
なんでもないところでも転倒したりしますし、精神的に非常に疲れて余裕がなくなりますよね。

・・・と自戒をこめてコメントしてみます。
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