豊後ピートのブログ

元北アルプス槍ヶ岳の小屋番&白馬岳周辺の夏山パトロールを13シーズン。今はただのおっさん

冬山で両足が硬直した状態になってしまって行動不能になったケース

2018年03月17日 | 山岳遭難
これ、ちょっと不思議なケースですな。

初の救助要請、そしてレスキュー ~山岳会の方々に心から感謝~
ヤマレコ

引用
事の発端は、中岳への登り返し開始直後に起こりました。
ふと振り返ると、同行者が全く登ってきてません。
??
どうしたのかと下っていくと、
急に両脚全体が硬直し、自分の脚ではないような感覚、との事。
大腿部を強めに握ってみると、確かに強張っている。
何か前兆があったか、そして、その他の症状はあるかと聞くと、
何の前触れもなく突然硬直が始まった、
そして、その他おかしな症状なしとの事。
無理もしていないし、キツさも感じていなかった様だ。

引用おわり

引用
足の付け根から足先までの広範囲で、というのは聞いた事がない。
更に、痛みは一切なく、ただただ脚が動かない、という。

引用おわり

筋けいれんだったら相当な痛みがあるでしょうから、痛みが一切ないというのは謎ですね。詳しい人がおられましたらコメントください。

気になるのは、硬直を起こした人がスポーツタイツを履いていたかどうかです。昔、両足が筋けいれんを起こし、しかも1時間以上回復しないというケースに遭遇してしまったことがありましたけど、スポーツタイツを脱がしたらようやく痛みが治まり、歩けるようになりました。

それにしても、あんなところで足が硬直して動けなくなるというのは恐ろしいですな。昔、自分もこむらがえりを自宅で起こした時に、半日ほど足がくの字に曲がったまま硬直して直らない状態になり、仕事に行けなかったことがあります。これが山で起きたらと考えたら少しビビりましたね。


また記事の最後のほうで、二次遭難の危険性について触れています。

引用
登山届の提出内容、計画、装備、当日の体調等々、
これらの点に於いて、大きくお咎めを受ける事はなかった。
が、やはり、周りの方々への二次遭難のリスク、
有事の際に発展する責任問題に於いて注意を頂戴したが、
全く以って異論はありません。
現実的には、2時間待機するのはかなり厳しかったろうが、
とにかく平身低頭謝罪した。

引用おわり

警察の言うことはもっともですし、強風下で待機を続けるのも大変だという筆者のコメントもその通りです。微妙な問題ですな。自分も現場で周囲の人に手伝ってもらったことが何度もありますけど、なるべくリスクのあることはさせないようにしていました。一般の人が手伝った時にミスって遭難者に何かあったら、大変な問題になります。民間救助隊には保険が掛けられていますけど、たまたま居合わせた登山者には何の保障もありません。だから無理なことは絶対にしてはならないし、できることであっても慎重にコトにあたるべきです。

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2 コメント

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お酒の影響? (みるみる)
2018-03-18 19:19:14
リンク先をみましたら、ビールの画像が
ありましたね。
他の人はどうかしりませんが、
私はスポーツをするときにアルコール類は
一切とりません。たとえゴルフの昼食時にも。
今回の件と飲酒の関係は判りませんが、
登山の途中で飲酒するのはどうなんでしょう。



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お酒の影響? (Unknown)
2018-03-20 20:49:20
っか、この人、菅の台の駐車場に自家用車で来ている様ですね。
下山後に運転して帰っているのだと思います。さらにその前に駒ケ根暑に立寄って調書取られているわけですが、飲酒運転でよく警察署に乗付けられたものだと感心しますね。
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