poco a bocco

自然の素材がもつぬくもりやパワーに助けられての作品づくり
poco a poco のペースで進みます~♪

SISTERHOOD

2011-01-22 16:15:32 | あれこれ
  なつかしいBoccoさま
  ……あと1、2年で鹿児島に引っ越そうかと考えています
  あんなに嫌いだった田舎も、私の性格がまぁるくなったせいで?
  うまく暮らせるかな…と

彼女が重い病気にかかっていることは、このメッセージを受け取った翌年(2年前)の年賀状で知らされていました。

  3年前に宣告されて、余命2年がまだ生きてます
  田舎でスローライフを目ざして帰ってきました
  とても元気に過ごしています
  いつでも遊びに来て

昨年1月には…

  間の抜けた新年のごあいさつですが
  それでもつつがなく新しい年を迎えられて
  めでたいことです
  家の改装工事が年末までかかってしまい
  てんやわんやのお正月でした……
  あちこちから恐る恐る元気?って
  メールやら電話をもらい
  あわてて今ごろ年賀状書いてます
  今年も良き年を

その彼女が帰らぬ人となってしまったことを、彼女の夫君から届いたはがきで知りました。
去年の9月のことだったそうです。

彼女… ナカジマミエコさんは、Boccoにとって恩人であり、よきアドバイザーであり、そしてなにより頼もしい同志でした。
千里ニュータウンに住んでいたころ、 出会った仲間たちの一人が彼女です。
“密室の子育て” に息が詰まり、バランスを崩しそうになっていたBoccoを受け止め、受け入れてくれた仲間たち。
Boccoの根っこに栄養を注ぎ込んでくれた仲間たち。
ミエコさんは、その仲間たちのリーダー的存在だったのです。
Boccoのみならず、まだ0歳だったKaiapuaも、仲間たちの間で育ちました。
年齢の異なる子どもたち(大半がKaiapuaより年長でした)の中でたくさんのことを学び、身につけました。

思えば、この仲間たちとの勉強会でレポートをまとめ、発表し、議論したことが別の形で発展し、後のBoccoの職業につながっていきます。
この仲間たちとのネットワークが、後々東京に移り住んでからのBoccoをさまざまな面で支えてもくれたのです。
私たちのことを「傷のなめ合いをしているだけ…」などと言う心ない人もいましたが、
百歩譲ってもしそうだったとしても、その「なめ合い」こそが自分を育ててくれたのだと思っています。

ミエコさんだけでなく、SKさん、YIさん、TKさん、NKさん、MKさん、MYさん、YYさん、AMさん…多くの仲間たちが、まだ30代の若い姿のまま目に浮かびます。
この仲間たちとの出会いを皮切りに、Boccoは実に多くの女性たちと出会い、心を通わせ、支え合ってきたのです。
そんな女性たちとのつながりは、Sisterhoodと呼べるものなっているように思います。

明るく、気丈で、率直で、痛快で、大らかなミエコさん。
しばらくのお別れです。
いつかきっと再会できますね。。。


  写真:山崎一彦「森と風のシンフォニー」(「らいてうの家」にて撮影)
コメント
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