京都・南座の顔見世公演で成田屋さんの若旦那が降板となったのは、皆さまよ~くご存じの通り。
その代役として、名古屋山三(阿国歌舞伎夢華)には片岡仁左右衛門丈、曽我五郎(外郎売)には片岡愛之助丈が舞台に上がり、南座は連日大入り満員…ということも、皆さまご存じの通り。
その愛之助丈、実はBoccoが一番注目している歌舞伎役者なのですねぇ。。
若旦那の大けがのニュースを知ったとき、たぶん代役が回ってくるんだろうなぁ…と思いました。
でも、まさか曽我五郎とは。
昨年11月に団十郎の『外郎売』を見ていましたので、あの早口の長台詞をどうやってマスターするんだろう…って、老婆心。
大変な役が回ってきたものだと、期待と不安が交錯し、まるで保護者のような気分でドキドキでした。
ところが、その余計な心配をよそに、見事にやってくれました!
まるで本役のごとく堂々と演じきり、大絶賛されているとのこと。
今まで応援してきた甲斐があったというものです。
冒頭の写真は、今年の顔見世の最初の演目『羽衣』。
片岡孝太郎丈(天女)と愛之助丈(伯竜)のツーショットです。
同じ演目を見たのは07年10月の歌舞伎座。
初めて見るナマの坂東玉三郎(天女)に目を奪われていた Boccoは、このとき、愛之助扮する伯竜にはあまり目が向いていませんでした。
その翌月の11月は『摂州合邦辻』(於:国立劇場)で誉田主税之助役。
このときも、さほどの印象がないままに終わりました。
07年7月の松竹座でも成田屋の若旦那の代役で歌舞伎十八番の一つ、『鳴神』上人を務めていた愛之助サン。
08年2月には博多座で中村七之助クン演ずる雲の絶間姫を相手に再び『鳴神』上人を務め、
今年10年6月には、国立劇場で『鳴神』上人を演じています。
(07年・10年…雲の絶間姫は孝太郎丈。)
愛之助丈がすごいと思ったのは、08年7月の大阪・松竹座でのこと。
『伽羅先代萩 』の「花水橋」の場、絹川谷蔵役でした。
尾上菊之助丈演ずる足利頼兼との引っ込みの場面…そこで、ガガーンと来てしまった。
若いながら、この役者さんには太くて強靱なシンが通っている!…と、直感的に思ったわけです。
以来、遠まきにこの若い役者さんを応援してきたBoccoとしては、この度のことは快哉を叫びたいくらいに喜ばしいことなのです。
この快挙は、いきなりやってきたものでは決してなく、子役時代以来の30年以上にもわたる日々の精進のたまものなのでしょう。
そして、人並み外れた集中力と精神力が発揮されたということでもあるでしょう。
それとても、ただ生来備わったものというよりも、修業の中で自ら培ってきたものなのではないでしょうか。
謙虚で真摯、そして内に秘めた “ごんたくれ気質”…それがこの若き歌舞伎役者の身上なのだと思います。
こちらは、『外郎売』の舞台の様子。
左から、小林舞鶴(孝太郎)、化粧坂少将(市川春猿)、曽我五郎(愛之助)、大磯の虎(市川笑三郎)…かな?
愛之助丈は、当初「朝比奈」を演ずることになっていました(それも見たかったなぁ)…子役時代に「朝比奈のおっちゃんの顔、こわい~!」と泣きそうになったというエピソードがあるそうですが…その小林朝比奈役は愛之助に代わって市川猿弥丈。
それにしても、このキャスティングはすてき!
到底見に行けるはずもないから、なおさらすてきに思えてしまう。。。
<画像はいずれもwebニュースから拝借しました>
あ~ん、歌舞伎の話に夢中になっているうちにこんな時間に。。。
李白と李青のお話は、明日に延期です。
その代役として、名古屋山三(阿国歌舞伎夢華)には片岡仁左右衛門丈、曽我五郎(外郎売)には片岡愛之助丈が舞台に上がり、南座は連日大入り満員…ということも、皆さまご存じの通り。
その愛之助丈、実はBoccoが一番注目している歌舞伎役者なのですねぇ。。
若旦那の大けがのニュースを知ったとき、たぶん代役が回ってくるんだろうなぁ…と思いました。
でも、まさか曽我五郎とは。
昨年11月に団十郎の『外郎売』を見ていましたので、あの早口の長台詞をどうやってマスターするんだろう…って、老婆心。
大変な役が回ってきたものだと、期待と不安が交錯し、まるで保護者のような気分でドキドキでした。
ところが、その余計な心配をよそに、見事にやってくれました!
まるで本役のごとく堂々と演じきり、大絶賛されているとのこと。
今まで応援してきた甲斐があったというものです。
冒頭の写真は、今年の顔見世の最初の演目『羽衣』。
片岡孝太郎丈(天女)と愛之助丈(伯竜)のツーショットです。
同じ演目を見たのは07年10月の歌舞伎座。
初めて見るナマの坂東玉三郎(天女)に目を奪われていた Boccoは、このとき、愛之助扮する伯竜にはあまり目が向いていませんでした。
その翌月の11月は『摂州合邦辻』(於:国立劇場)で誉田主税之助役。
このときも、さほどの印象がないままに終わりました。
07年7月の松竹座でも成田屋の若旦那の代役で歌舞伎十八番の一つ、『鳴神』上人を務めていた愛之助サン。
08年2月には博多座で中村七之助クン演ずる雲の絶間姫を相手に再び『鳴神』上人を務め、
今年10年6月には、国立劇場で『鳴神』上人を演じています。
(07年・10年…雲の絶間姫は孝太郎丈。)
愛之助丈がすごいと思ったのは、08年7月の大阪・松竹座でのこと。
『伽羅先代萩 』の「花水橋」の場、絹川谷蔵役でした。
尾上菊之助丈演ずる足利頼兼との引っ込みの場面…そこで、ガガーンと来てしまった。
若いながら、この役者さんには太くて強靱なシンが通っている!…と、直感的に思ったわけです。
以来、遠まきにこの若い役者さんを応援してきたBoccoとしては、この度のことは快哉を叫びたいくらいに喜ばしいことなのです。
この快挙は、いきなりやってきたものでは決してなく、子役時代以来の30年以上にもわたる日々の精進のたまものなのでしょう。
そして、人並み外れた集中力と精神力が発揮されたということでもあるでしょう。
それとても、ただ生来備わったものというよりも、修業の中で自ら培ってきたものなのではないでしょうか。
謙虚で真摯、そして内に秘めた “ごんたくれ気質”…それがこの若き歌舞伎役者の身上なのだと思います。
こちらは、『外郎売』の舞台の様子。
左から、小林舞鶴(孝太郎)、化粧坂少将(市川春猿)、曽我五郎(愛之助)、大磯の虎(市川笑三郎)…かな?
愛之助丈は、当初「朝比奈」を演ずることになっていました(それも見たかったなぁ)…子役時代に「朝比奈のおっちゃんの顔、こわい~!」と泣きそうになったというエピソードがあるそうですが…その小林朝比奈役は愛之助に代わって市川猿弥丈。
それにしても、このキャスティングはすてき!
到底見に行けるはずもないから、なおさらすてきに思えてしまう。。。
<画像はいずれもwebニュースから拝借しました>
あ~ん、歌舞伎の話に夢中になっているうちにこんな時間に。。。
李白と李青のお話は、明日に延期です。