poco a bocco

自然の素材がもつぬくもりやパワーに助けられての作品づくり
poco a poco のペースで進みます~♪

地球にごめんなさい

2009-01-19 01:08:46 | あれこれ
12月半ばのある日、思いがけない人から電話が入りました。
娘・息子が小学生だったころに、PTA活動を通じて知り合った友人の一人、Nさんです。
彼女と電車でバッタリ10年ぶりに再会して以来、5年の歳月が流れていました。

実はその前日、97年秋にNさんがまとめた『あしたは何色? - 私のニュースノートから - 』という冊子(A4版・全103P)を何年ぶりかにめくっていたばかり。
このとき添付されていた手紙には、

…過去の投稿分をまとめたものに説明を加筆した私の一主婦としての生活リポートのようなものです。環境問題が主なので読んで面白いといったものではありませんが、これまでの思いや活動の中間報告として身内、お世話になった人たちなどにお送りさせていただいています…

とあります。

Nさんがその冊子を発行してからちょうど10年後、今度はハードカバーの書籍という形で『毎日、地球にごめんなさい 暮らしのリポート1982~2007』が自費出版されました。

『あしたは何色…』のアップグレード版とでもいうべき本書には、1982~1997年の15年間にわたる新聞・雑誌等への投書をもとに、日々の暮らしの中で彼女自身が培ってきた問題意識が、自然環境から心・教育、情報に至るまで10章+αの構成でまとめられています。
毎日の暮らしの足元から環境問題を考え、その改善に取り組んでいくために必要な知識やヒントも多く、ぜひ多くの方々に活用していただきたい本です。
オビには、次のような言葉が記されていました。

子や孫の世代の幸せを犠牲にしてまで今のぜいたくな生活と続けたいとは思いません。

私たちの世代は、質素な時代に育ち、ものの過剰な時代に子供を育てています。対照的な二つの時代を体験したからこそ、気づかなくてはならないものがあるはず。それを求めて……。
  
私自身は環境問題に詳しいわけでもなく、Nさんのように強く鋭い問題意識をもっているわけでもありませんが、同時代を生きる者の一人として、彼女の発するメッセージに深い共感を覚えます。
それと同時に、誤解を恐れず自分の思うところを訴え続けてきた彼女のひたむきさ、そして不器用さにも好感を抱かずにはいられません。
初めて出会ったころと変わらないNさんの真摯な姿は、私の目にはとてもまぶしく映ります。
でも、そのまぶしさが私自身へのエールとなって響くのです。


毎日、地球にごめんなさい。。。
毎日、地球にありがとう。。。
人の精神はその人自身のものであり、他の存在の何であれそれを侵すことはできません。
その一方、人の身体は有機体であり、地球からの借りものだということができます。
そう考えると、人類の体も地球の一部、大切な資源。
世の趨勢や状況に流されて図らずも地球を痛めつけながら暮らしていることを強く自覚すると同時に、私たちの命の源である地球に改めて感謝です。

この本に関心をお持ちの方は、当方までご連絡ください。
   “中嶋佐和子” はNさんのペンネームです。
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