「へンくつ日記」

日常や社会全般の時事。
そして個人的思考のアレコレを
笑える話に…なるべく

まず「初めにありき」

2010年02月07日 17時28分23秒 | Weblog
公職や聖職に就く者の
まず初めにありき、なのは
「他人の生命と幸福のために働く」
「身を犠牲にしても社会に尽くす」志・決意だ

そのための専門知識や
技能を身につけるため
志の高い人間は懸命に学ぶのだ

過去においても皆が
「初めにありき」を胸に
「善なる社会建設のため」
その尊い一生を費やしたのだ

自己の利益を目的とした人間と
志を持った前者とでは
人間としての厚みと魅力に大きな差が出る
そして、人生の後半において
その差は天と地ほどにもなる
高学歴で公職や聖職に就いていた者ほど
晩年に於いて、その差を見せ付けられ
嫉妬に苦しむ者が多いという



さて、有名医大を出て医者となり
世間の尊敬を集め人生を歩んできた男が
五十を過ぎて大きな過ちを犯した
癌でもない患者に手術をし死亡させたのだ
彼は患者が癌ではないことを知っていた
だが、病院経営上、手術のレセプト点を稼ぐため
彼は不必要な、それも未経験の手術をして
自分よりも年下の男性を死に至らしめたのだ
彼は何故そんな愚かなことをしたのか

逮捕された医師は語る
「理事長の命令だった」
「逆らえなかった」と

理事長は医療犯罪行為と
詐欺で逮捕されているが
悪質さは同じである
否、医師として人間として
理事長の悪を諌めなかった彼は
ある意味で理事長より悪であるとも思う
彼は聖職の「初めありき」を忘れたか
または、初めから無かった人なのだ


最近、与党・民主党の幹事長が
金の疑惑で検察から事情を訊かれた
結果的に不起訴となったが
国民の誰もが彼を疑っている
そして、口では「国のため」
「国民のため」と言っているが
巨額の不動産を買い続ける行動は
それとは正反対と思い始めた
おそらく、彼は晩年、彼の師と
同じ道を歩むだろう
今回は塀の外に落ちたが
次の機会では、それは判らない

そして、あの幹事長と
結果的に同じ道を歩み
同じ末路を辿ると思われるのが
細野豪志副幹事長だ

彼は見苦しいほどの弁明で
自党の幹事長を擁護した
それも“正義”を守るためではなく
どう見ても“保身”の弁明だった
「親分に嫌われたら自分が危ない」との保身だ

顔色を失いつつ歯切れの悪い弁明を繰り返す姿は
理事長に逆らえない件の医師と重なって見えた

彼は京都大学出の秀才で
元三和総合研究所研究員だ
それが公職を目指し当選した
彼に「初めにありき」はあったのか
まだ若いというのに大いに疑問だ

おっと、それ以前に彼には
公職に就くには
資格の無い行動をしていた
下半身の話題である
この一点をとっても
彼に「初めにありき」は
無かったことが判る
政治家の不倫は
妻に謝る次元の話ではない
質と品と理性の問題だ
自らの欲望を律せられない者は
政治家になるべきではない




自民党も酷かったが
今の与党はそれ以上だ

こんな人たちが税金を
食い物にしている
国民をメシの種と思っている

他人の不幸の上に自らの利益を
得ようとしている
それは犯罪者の手口だ

反論する前に自らの胸に問え
自分に「初めにありき」はあるか、と
そして死の間際に
晴々としていられるかを
真剣に考えてみるといい
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