中学生男子二人の子供を持つ
バツ1男性と義妹が
この土曜に、高知の両親へ挨拶に訪れた
東京から車で12時間かけ
二人は四万十市まで来たのだ
不眠不休で運転してきた男性
(名前まだ知らず)の目は真っ赤
義母の第一印象は
「大人しく目立たない」感じで
「えらく疲れてくたびれた」様子だったという
二人は義母の手作りの食事を食べ
「春には籍を入れたい」旨を話した
義父は男性に離婚の訳を聞いた
「性格の不一致で…」
性格の不一致なのに
二人も子供を儲けたのかと思ったが
それ以上は聞かず
娘に「やっていく自信はるのか」と訊ねた
義妹は当然「ある」と答える
義母は娘に
「思春期の子供二人を育てるのは大変
それも我が子ならともかく
血のつながりのない子供
ママゴトとは違う
彼らが大学を出るまで経済的な面でも
夫をサポートする決意はあるのか」と
義妹は「ある」
義父も義母も それ以上は何も言わず
二人に食事の世話をしたのだった
事実上、二人の結婚を認めた形だ
本当に人柄のいい温かい両親だ
本来なら一泊するつもりだったが
なにやら急な仕事が入ったとかで
二時間あまりの訪問で
男性と義妹は再び車中の人となった
義父と義母は、気が抜けたように
しばらく黙り込んでしまった
娘の幸せを誰よりも願う義父と義母は
「これで良かったのか?」と自問する
しかし反対しても娘は自分の思った通りにする
これまでと同じように…
その後、カミサンと電話で話した義母は
なんとなく沈んだ感じだったという
カミサンは言った
「大丈夫よ あの子はもう30過ぎの女
自分の人生は 自分で切り開けるわよ」
「幸も不幸も 後になってみないと
結論はでないわ」
「案外 うまく行くかもしれないわよ」
義母は その言葉で少し気が楽になったようだ
その後、カミサンと長く談笑していた
しかし…だ
岡目八目
僕から見れば
明らかに無謀
幸せは祈りたいが
ちと厳しいように思う
まずは籍を入れるという
来春まで様子を見るとしよう
繰り返し書くが
親戚となるであろう
二人の中学生には
絶対に小遣いはやらん!
つくづく 僕は狭量なのだ…