BEAT&180SXといっしょプラスMOBI/TAN

MT、FRに目覚めたら・?すると集まってきた180、BEAT。まさか86に乗ることになるとは思いませんでしたが・・。

さむそんの魔法のクルマ

2006-04-21 12:00:20 | 他人には余計なお世話っぽい
 バブルの頃の話。2浪中の予備校生だった俺は西東京市から、ここ埼玉のクソ田舎に引っ越していた。そんな田舎にさむそんは東村山からよく遊びに来てくれたっけ。

 さむそんはクルマでやって来た。ニッサンのADバンだったかと思う。
さむそんの家の自家用車は当時のウンコ色の中古ギャランラムダのはず。
ハテ?ADバンは一体どこから?当時、俺なんてまだ免許も持っていなかったのに。

 答え:
 さむそんオヤジ(チョコボールのキョロちゃん似)が働いている運送会社の営業車であった。(M田運送だったっけ。お世話になりまシタ。)
夜、さむそんオヤジが帰宅すると、さむそんが今度は営業車の主席ドライバーになるのである(笑)。

 このクルマで色々な所へ出かけた。何しろ夜昼関係無い、モラトリアムの頃。
時間はいくらでもある気がしてた。
更にガソリン、使いたい放題であったのだ。
さむそんオヤジが仕事で使う営業車には、会社のガソリン給油カードがあった。
全く、無料でクルマが使えるのでアル。

 『コレ、魔法のクルマだなぁ・・』 無責任に言い放った俺。

妙にマッチしたこのネーミングは、以来ずっと俺とさむそんの会話に。
『今度、魔法のクルマで箱根行こうゼェ!』
『夜暇だから、マホーで出かけるか。』

全く、世の中なめていたもんである。でも、ガソリンの心配が無ければ、もうやりたい放題でアル(笑)。

 箱根や千葉とかにも行ったな。百里基地はさむそん単独で行ったらしい。

だが、バブルで景気が幾ら良くても、魔法の時間の終わりは来たのだ。
さむそんオヤジは決して勤労熱心では無い。会社もよく理解していたようだ。
タコグラフが付いていたの。魔法のクルマに。
さむそんオヤジが就寝中も、魔法のクルマの営業車は走り続けていた。昼間はさむそんオヤジ。夜はさむそん。


 何日間も24時間走り続ける状態に、会社もマークした。当たり前かぁ(笑)。
  
  そして、ダメ押し。
 
 箱根や百里・・と、さむそんオヤジ(実際はさむそんだが)は飛び回っていた事が、ガソリンスタンドの請求で発覚した。

 『えれぇー、こっぴどく怒られたらしいぜぇ。オヤジの奴(笑)』

 さむそんがゲラゲラ笑いながら言った。勿論、俺も大爆笑したの。


 『取り合えず、ガソリンは自腹で入れるかぁ。夜だけね。

 昼間の給油は魔法カードには変わりナイ!!(会社給油カード)』

 その後、さむそんオヤジは営業車を取り上げられたそうだ・・(笑)。

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