松尾清晴オートバイ夢ひとり旅・世界走行中・5年10ヶ月・102ヶ国(訪問111カ国)・28万km走破・総集編

2000年10月~2008年11月まで5年10ヶ月・102カ国(訪問111カ国)1500ccで28万km走破

オートバイひとり旅・シベリア横断~モスクワ~中央アジアの旅16 モンゴル

2012年08月13日 | 赤道直下と陸路国境148か所
モンゴルのお祭り・・休みらしい。頼みこんでホテルスタッフの一泊旅行に連れて行ってもらった
出発の前に記念写真・ホテル前


2003年7月11日金曜 はれ はれ はれ
きょうから13日までモンゴルのお祭りらしい。銀行も休みになっている。10時過ぎにスカイさんが泊まっている宿にネットをかりに行くが閉まっていてだれも出てこなかった。マーケットでビールを買って宿に戻るとスタッフがジャガイモ、肉など大量に運んでいる。「お祭り」に行くのだろうと思って「おれも連れてってくれーい」と日本語でここの英語のできる女史に頼んでみると「OK」になった。ありがとう。

ホテルの従業員の慰安旅行なのだろうか一泊して帰ってくるらしい。一泊して2000円でいいと話す。自分のビールも積み込んだ。総勢16人が3台の車に乗り込み出発。自分が割り込んだのだ。かなりきゅうくつなのはいたしかたない。どのくらい走ったろう途中休憩しながら森の中に入って行く。ホテルから100kぐらい走っただろうか入場料一人(30円ぐらいか)払って公園?に入って行く。

「ええーっ」川の中、泥道など越えていく。何度も川を渡る。川の手前で一気にダッシュしない車が川の真ん中で立ち往生。川の流れもかなりある。車から降りて全員で押して陸に上げる。車の中も水浸し靴も洋服もずぶぬれだ。乗用車を戦車代わりに使うのをはじめて経験した。日本ではまず考えられない行動だ。これを見たら驚くに違いない。なるほど車ってこうゆう風に使うこともあることを知る。

川の中、泥の道どこへでも戦車?代わり車を使っていく。「へー」車ってこんな使い方もあるんだと初めての経験におどろきながら・・どんどん森の中に入っていく。

ついたところは広々した芝生が広がる公園

参加者全員川に投げ落とすゲームライオンとかゆうらしい・・。何かと言いよって油断させ、5,6人で捕まえて川に放り込む・・女性は下着姿で天真爛漫


お祭りを見に行くのじゃなくてスタッフのレクリレーションなのだ。芝生のある広々とした自然の公園についた。気持ちのいい広場だ。初めて身近に「ゲル」をみる、今日はこのゲルに泊まるようだ・・うれしくなる。お昼にはハム、ソーセージ、トマト、キュウリなど大胆に切って食べる。もちろんビールもある。青空と緑の中で全員で食べる。昼食が終わると川に遊びに行く。

川に向かって歩いて行く、女性たちはブラジャーだけになって遊び濡れてしまっている。
何なのか、ただの川遊び?ではなかった。次々と狙いをつけられた男も女も川に
投げ飛ばされる。暴れてもだめだ。5,6人で捕まえたら最後えじきになるのだ。男の人は「あばれ」落とされる時土手にあたりかすり傷で血を流していた。わたしも「カメラ」を貸してと言われて渡した瞬間あっとゆう間に運ばれて川にドボーン。

濡れていない人はいなくなっておしまい。水は少し冷たいが寒くはない。なんとも愉快なダイナミックで時には危ない放り込みになる。モンゴルの女性たちは実に天真らんまん。適当に腹がへってきた。広大な青草の広場には馬、羊、マンモスみたいな牛は草を喰ってゲルのそばまできている。はだか馬にまたがってみんなは遊んでいる。ホテルではおとなしい女の子が馬にまたがった。

ホテルではおとなしく目立たない女の子は「はだか馬」に乗ると見事な綱さばきで馬を疾走させる姿におどろく・・。写真はホテルオーナー

ゲルのまわりにマンモスみたいな牛がのしのし


あっと馬を走らせスピードを上げる。水をえた魚のごとく人が変わったような顔になった。ホテルでは見せない度胸は何とも頼もしい、綱さばきにみんなはおどろく。人は見かけに寄らずってゆうけどほんとにビックリだ。ホテルのオーナーも馬の扱いがうまい。わたしも馬に乗ってみたが思うように馬が動かない、前にしか進めないのだ。普段「口達者」で「でかいこと」言ってるわりに馬に馬鹿にされなめられてしまった。

夕食の支度にかかった。生きたヒツジじゃなかった、確かヤギをしめている。わたしも皮をはぎ肉を落とすのを手伝った。そのヤギをゲルの管理人が丸い牛乳缶で作った鍋?に焼き石を放り込み煮込む料理だ。出来上がった煮込みを全員でほうばる、この上ないごちそうはもちろん初めてである。大自然の中で屈託のない人たちとの食事は最高。

ヤギ一頭つぶして夕食の準備でかい牛乳缶で煮込んで食べるらしい



ビール二ケースは昼間終わってしまった。夕食前にワンケースを調達してオーナーに渡す。ビール以外にもワイン、ウオッカ―など飲み物は充分にあるようだ。一杯注(つ)がれたら飲み干し女性たちもけっこう飲んでいる。ただ、ここでは女性より先に男に「たべもの」を皿に盛って渡してくれる。こんな風習が残っているんだなー。夕食が終わったらキャンプファイヤーが始まった。

わたしは日本の歌を感謝をこめて「四季の歌」「五木の子守唄」二曲歌った。途中から韓国の人も来ていたので祖国の歌を披露していた。モンゴル歌が続くのかと思っていたら「坂本九ちゃん」の「幸せなら手をたたこう」の歌。手をたたき、膝をたたき、地面を踏んで大合唱になった。11時を過ぎると月の明かりでディスコ大会になった。音楽は発動機で電気を使っている。

十六夜なのか月は大きい。発動機の電気十二時に消灯して初めてのゲルで寝る。「ゲルの夜モンゴルで見る大きな月」

7月12日土曜 はれ はれ はれ
朝食のあと大きな川で泳ごうとみんなで向かったが車がこっちでストックあっちでストックあげくの果て川渡りでエンストしてしまった。押して渡ってまたエンストの繰り返しは5,6回つづき結局時間切れで3時になって引き返してホテルに戻ることになる。
ホテルに戻ったのは18時半。疲れたが貴重な体験をさせてもらえてなんとも楽しかった。スタッフのみなさん、ほんとたのしかった。ありがとう。

ゲルの中にはベッドが5,6個あり、わたしが参加したので何人かは土間に寝る人もいた・・すみませんでした。

帰りには草原で全員の記念写真