松尾清晴オートバイ夢ひとり旅・世界走行中・5年10ヶ月・102ヶ国(訪問111カ国)・28万km走破・総集編

2000年10月~2008年11月まで5年10ヶ月・102カ国(訪問111カ国)1500ccで28万km走破

第8次・71才・オートバイひとり旅・地球走行中、シリアの避難者たちといっしょ・・レバノンよさようなら

2015年06月12日 | 120ヵ国・35万km突破
レバノンについて最初から最後まで面倒を見てくれたモンゼンさん







2015年6月8日月曜     はれ     はれ
朝の散歩のほか・・ホテルでネットの更新・ホテルには相変わらずシリアからの泊り客が多い。






2015年6月9日火曜   はれ28℃    はれ28℃
10日間お世話になった「タラルtaralホテルを9時10分に出発。トルコ行きフェリー船のあ
る街トリポリまで80キロ。

急ぐ必要はない・・80キロ走行・・10時20分にトリポリ市内・モンゼン・オートバイ屋に
着く。まずモンゼンにフェリーチケット売り場まで連れて行ってもらった・・フェリーはあした
6月10日20時出港のチケット32500本人とオートバイ。

オートバイでレバノン杉のある所までを頼んだが友だちが用事があってダメだった・オートバイ
で一台で走るより2,3人で走る方がいいとモンゼンは話す。

で、タクシーで行くといくらぐらいだろうか・・往復130キロ5時間で1万円でOKらしい。炎
天下オートバイで走るよりゆったりできるタクシーで行くことにした。








1時過ぎに出発・・山岳地帯を走る・・かなり登ってゆく・・こんな高原に杉が生えているのか・
・道を間違っているんじゃないのか・・森林限界に近い・・広くはない山のふもとに残っているレ
バノン杉地帯についた。

30分ほどレバノン杉の中を歩いた・・数えるほどの観光客。もっと大きなレバノン杉かと思って
きたが・・期待するほどでっかいレバノン杉ではでなかった。杉とゆうより「松」の幹に似ている。

トリポリのホテルには5時過ぎについた。あしたパスポートの「なんとか」で12時にコントロー
ルセンターに行くことになっている・・すんなり行くのかどうか・・不安だな。今はとにかくレバ
ノンから脱出したい気持ちが強い。









シリアの避難者たちと一緒にフェリーでトルコに向かう
2015年6月10日水曜    はれ      はれ
レバノンに来てから20日間すぎた今日でお別れだ。見たかったレバノン杉も最後のきのう見て気持
もおさまった。

朝市場でスモモに似たジュリックを買い塩漬けにした。11時モンゼンの知り合い・・タクシーがホ
テルまで来た。

その足でパスポートをチケットオフィスに預けて17時に取りに行くことになった。そのあとモンザ
ンのオートバイ屋で過ごす・・

17時半になってパスポートを撮りに行くのか・・と思っていたら違った。直接港のカスタムに走る
パスポートは港のカスタムにまわっているらしい・・

ポリスオフィスで「オートバイ走行許可書」を返還・・カスタムでパスポートをしばらく待って受け
取り・・ふたたびポリス・オフィスへ。手続きが終わったのは20時を過ぎていた。

レバノンの入出国手続きは他の国境とは違い・・非常にむずかしく感じる。勝手知っているモンゼン
でさえこの時間・・一人ではどうなったのかわからない。

それにしてもモンゼンはカスタムのすべての人たちと言ってもいいぐらい知り合いになっている・・
33才にしての人脈・・たいしたものだと感心する。モンゼンと別れる「お世話になりました」。

20時出港だけれど・・すでに21時をすぎた。大型バスが次々と到着・・係官に聞くとすべてシリ
ア(スリエ)からの避難者家族と話す。これじゃ船内は満杯になる。乗船前に立ったまま食事をすま
せる。10時過ぎに車の乗船が始まった。

すでに乗り込んでいる・・船内はシリアの避難者、家族連れでにぎやか・・赤ちゃんから5,6才の
子供たち。こども達の服装を見ると豊かな暮らしをしているのではないかと思われる。

一般の人たちは近くの国境から避難しているのではないと考える。ふっと思いだした・・中国で避難
している時日本人家族・・がバラバラになり残留孤児と言われる人たち・・

小さいころ両親とも離れ離れになって・・親の顔も名前もわからず中国で過ごすことになってしまっ
たこども達のことを考えるといたたまれなくなる・・すでに70歳越えるか、そのちかくになるだろ
う。

トルコ・イスタンブルの人通りの多い場所には小学校入る前の子供たち・・路上生活者がたむろして
いる・・小さい女の子・・若い夫婦に何かを聞かれている・・瞳いっぱいに涙をためていた。

紙幣じゃ金額がわからないだろうから・・持っているコインを全部あげた。いまは暖かいからいいけ
れど寒くなってきたら生きていけるのだろうかと心配する・・

もしかしたら他の国から来ているこどもたちかもしれない。役に立てない自分がかなしい。避難者た
ちの船内を見ているとはぐれることがないように祈るだけだ。

戦争は女性、子供たちが犠牲になる。いっぱいになったフロアーの床の片隅に寝袋で場所を確保した。
目が覚めトイレに・・時刻は3時・・フェリーはようやく動き出した。

トラック中心に載せた隣のフェリー、今日はこのフェリー2隻でトルコに向かうのかも。乗船前にイ
ランのトラック運転手とまた、あった。レバノンに向かう時トルコの港であった運転者。

これからイラクに向かうと話す。「ええ―」シリアからだとすぐだけれどイラク国境が閉まっている、
トルコ国境も閉まっている、ヨルダンの国境も閉まっている。

だから・・グルーっと大回りして・・フェリーでトルコ経由イラクに向かうと笑いながら話す・・往
復1カ月かかるらしい。










2015年6月11日木曜    はれ   はれ
トルコの港シリフケに15時に到着。16時でっかい荷物を持ってシリアの人たちが降りたあとに続
いてカスタムに向かう。車とトラックは広場に駐車。

ひとりボケっとカスタムの人が来るのを待つ・・車の運転手は誰もいない・・おかしいな。トルコ入
国手続きに行っているかも・・わたしも入国手続きに走る。

いる、いる下船した2,300人シリアの避難者たち。トラックから荷物を受け取りシリアの人たち
で入国手続きはごったがえしている・・入り口には入場制限する係官も出ている。

避難者たちに交じってポリス・オフィスでスタンプ・・カスタムオフィスで入国税40ドル5000円。
さらにカスタムで最終スタンプを押してもらい、さらに荷物の検査・・すべて終わったのが18時。

きのう、頭の中では、トルコについて15時、手続きが終わらせ16時・・そのあと100キロぐらい
は走れるだろうと計算していたがとんでもない・・下船してから3時間もかかってしまった。

レバノンに向かう時ホテルをやっていると聞いていたのでレストランのあるお店まで走る。覚えていて
くれていたのか・・「おー・・」と声をかけてくれた。

20ドル2400円こぎれいなホテルに泊まる。シャワーを浴びて・・下のレストランで焼き鳥を注文
・・マーケットで冷えたビールを買った・・アーようやく・・休める。

あした朝一番出発を考えたがあしたまで泊まることにした。それにしても・・レバノン・・もっと明る
くてあか抜けしているのではと期待していた。時が経つにつれて・・緊張感が身体に感じるようになっ
た。

街中に兵士の姿、チェックポイント、戦車の姿、など見るにつけ緊張が走る。写真撮っているだけで警
察署に連行されたときは帰国できないのではとビビった。

これほどまでにレバノンのピリピリした警戒はシリア、イスラエルなどの影響だろうと考える。滞在し
ていて楽しさがないのだ・・レバノンはしばらく観光は出来ないのではとわたしは思う。




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