松尾清晴オートバイ夢ひとり旅・世界走行中・5年10ヶ月・102ヶ国(訪問111カ国)・28万km走破・総集編

2000年10月~2008年11月まで5年10ヶ月・102カ国(訪問111カ国)1500ccで28万km走破

3月28日 ウン暑い ニジェール ニアメ

2008年03月30日 | ニジェール

マリのビザ早目に取る。マリ大使館はちょっとわかりづらい場所だった。
ニジェール ニアメ市内

2008年3月28日金曜 はれ朝30℃ 午後42℃

リマ大使館に行ってビザを取ってこよう。ガイドブック
にはカナダ大使館の隣にある。タクシーを拾う、ここの
国はすべて乗り合いタクシーなのだ。5,6台目によう
やく停まってくれた。15分ぐらいでカナダ大使館に着
く60円、近距離は40円から60円。

周りにいる警備員らしい人に「リマ」エンバシーと聞い
てみるが反応がない。カナダ大使館の前を通り過ぎて探
してみるがわからない。カナダ大使館で聞いてみようと入
口についた時、男性が来た。「リマ」エンバシーと訪ね
ると、わたしは「リマ」出身、リマ大使館はずーとはな
れたところにある。

私のマイカーで連れて行くのでここで待つようにと
話す。15分ぐらい待ってリマ男性の車でリマ大使館
へ向う。10分ぐらい走ったところにリマ大使館はあ
った。舗装してないヘンピな所に建っていた。これじ
ゃわかりづらい。連れて来てもらって助かった。お礼
を述べてリマ男性と別れる。

館内には2,3人の人が待っている。手続きを済ませる。
受取りは午後2時過ぎと係官。わたしはホテルから歩
いて来た。再び来る事が難しい、今ビザのスタンプを
押してほしいと頼み込む。「OK」「OK」と係官、すぐに
受け取れるのかと待っていたが一時間あとにパスポ
ートが戻ってきた。ま、よしとしよう。ありがとう。
ビザ代一ヶ月有効20000セファ(US$100)=4000円

暑い街中は昼間から活気がある。青空市場では野菜、
日用品など朝9時ごろから店開きしている。高層ビル
は見えないが陸上競技場みたいな建物、学校に見え
る建物がある。総体的にはほこりっぽい。今日は風が
ないからまだいいが、風が吹くと黄砂で空まで色が
ピンクにかわる。

砂漠の中にあるからやむをえないことだ。午後一番
暑い3時ごろネットカフェに行く。歩いていると肌を刺
す暑さだがネット屋に入ってしまうと暑さはない。も
ちろん扇風機が回っている。トイレを借りに隣の民家
に入った。家は土壁で出来ていてトイレに入っても壁
の暑さは伝わってこない。

コンクリートのようなむっとする暑さがないから、土壁
の方がやっぱりいいのだ。トイレで用足しながら壁を手
で触ったりして感心した。トイレは用足す部分だけ切り
取って穴になっていた。


3月27日 オートバイにかかりっきり ニジェール ニアメ市内

2008年03月29日 | ニジェール


ニジェールの子どもたち


暑い日中もリヤカーで商い中 ニジェールニアメ市内

2008年3月27日木曜 はれ
ほんと自分ながらあきれてしまう。ニジェールに入った
直後オートバイ右のボックスの鍵穴ごとそっくり抜けてし
まった。24日タイヤカバー溶接しているときだった。こ
りゃーやばいと後先考えずあわてて瞬間接着剤をたっ
ぷりつけてそのまま鍵穴にはめ込んだ。

瞬間接着剤は出口がふさがりいつ使おうかと、保管して
いた、この際使い切ってしまおうとケツから全部出し切っ
たのだ。ボックスにはキャンプのテント一式、エンジンフィ
ルターなどが入っている。きょうはオイル交換、オイルフ
ィルターの交換しなければならない。オートバイを停めて
いる中庭に下りて鍵を回すが回らない。

そうこうしているとホテルスタッフ二人が近づいてきた。
「こうで」「こうして」「こうなった」と話す。この鍵穴を「
そっくり」取り外したい。どうにか理解してくれたようだ。
小さいドライバーで少しづつ鍵の周りに打ち込んでいく。
時間はかからずそっくり取れた。

頼りになる中年の男、今度は接着剤を金属部分から剥す
最後はペンチ二本でまわすと元の鍵に戻った。おーサン
キュウ。次は鍵穴に埋め込む、どうするのかなー接着剤
をつけたあと鍵穴にはめ込み、なんと隙間には砂を埋
め込んでいる、へーなるほどねー。

頼りになる男にボックスの取っ手が長すぎるので短くカ
ットしてもらうように頼んだ。両サイドの取っ手を外して
近くの溶接屋にもって行く。わたしはボックスからオイル
フィルターを取り出し角を曲がった100m先のエッセンス
(ガソリン)スタンドへ、オイルとオイルフィルター交換そし
て洗車もしておこう。

オイル4L1500円手数料200円洗車200円全部で1900円。
ホテルに戻ると短くかっとした「取っ手」も直っていた。
こちらは200円ですんだ。どうなるかと心配した鍵穴「
案ずるより難し」あたってみてこんなにスンナリ行くと
は思ってなかったのが意外に早く解決したのでうれしい。

頼りなる中年の男にタバコ2箱300円、オイル交換につ
いてきてくれた、若い青年に100円のお礼をした。冷た
いビールで昼飯。今日はオートバイにかかりきりになり
ネットカフェにもいけなかった。

3時を過ぎると一段と日差しが強く肌を刺す暑さ、42
度ぐらいだろうか。部屋に駆け込んでクーラーをかける。


3月26日 ニジェール ニアメの初日

2008年03月29日 | ニジェール

ニジェール葦を組む人達 ニアメ市内

2008年3月26日水曜 はれ
昼ホテルのビールは冷えてない、冷えてなくてお当たり
前だからスタッフはナンとも思ってないのだ。暑い太陽の
下で暖かいビール、わたしには飲めない。ワインはポルト
ガルで下痢の時温めてのんだことがあるが。

我慢できないのでタクシーでレストランに飲みに行く大
瓶一本90円。タクシー代片道40円。夜も同じレストラン
でスパゲティを注文したが「ない」と。これじゃ栄養失調
になるぞー。メニューを見てもわからないので何も食
わずにホテルに戻る。帰りに青空バザールでトマト、きゅ
うり、たまねぎ数日分を仕入れる。全部で100円ぐらい
だろうか。

ホテルでジャガイモと肉をみせてこれは「どうだ」とす
すめる、OKと注文。ジャガイモはつぶしてサラダにして
食べるのだろうと待っていたら、ポテトチップスだった。
肉はたまねぎといためて甘みがあってうまかった。午
前中から風があり黄砂が舞う。わたしは気になるが地
元の人は露天で食事している。

到着した日に探していたネットカフェに夕方行く。コネ
クトしてもらって画面が出てきたときはうれしかった。
3時間ぐらいかかってブログを終了。ホテルに戻った
のは8時近かった。ホテルで夕べ食べていた人のメニ
ューを見て{カッパ、マルク?」と聞いていたのでホテ
ルスタッフに頼んだ。

羊の肉とウガリ(とうもろこしとは違ったお米を練った
もの)を喰った。もっと暑いかなーと思っていたが思っ
たほど暑くない。午後3時4時ごろもっとも暑いが、不
思議に汗が出ない。湿気がなく乾燥しているので汗が
出ないのだろうか。


サハラ砂漠の原野でただひとつ咲かせる花木

3月25日 サハラ砂漠地帯 ニジェール首都ニアメに着く

2008年03月27日 | ニジェール

とうとう来ました、サハラ砂漠地帯ニジェール首都ニアメ


めずらしい茶釜みたいな高床住居


黄砂吹き空の色がピンク?

2008年3月25日火曜 はれ朝30℃ 昼40℃
むし暑かったがいつのまにか寝入っていた。そういえば
下痢の方は治ったようだなー。正露丸をやめて胃腸薬
にしたのがよかったか。水をミネラルに替えたのがよか
ったのか、その水の中に正露丸を入れたので効き目が
出たのか、日本の「梅しそ」を入れたのが効いたのか
はわからない。

サハラ砂漠地帯に入ってから小便も行かなくなった。
一回も行かなくて済むのは小便の代わりに汗として
出ているのだろうか。運転台には2個のペットポトルを
備え付けている。一本は水、一本はコーラ類用かなり
飲んで継ぎ足して走ってきた。

朝8時過ぎ「かぱかぱ」になったアクリルシャツ、最後に軽
くなったジャンバーを着込んで7時半出発。きょうはニジ
ェールの首都ニアメまで300km。やっぱり国境係官の云
ったように道の悪さだ。トラックはじぐざくしながら走って
いる。

今までと回りの景色が変った。きのうまではみどりの残っ
た所もあったが今日は枯れ木、枯れ草の中を走る。サハ
ラ砂漠地帯に来たなーと感じる。家の作り様式も変って
きた。床が土地から上がって高床になっていたり、茶釜み
たいに切り込んだ様式もある。

ようやく穴ぼこの道からアスファルトのいい道になった。
あーこれで気が楽になる。オートバイを停めると地元の
人たちが集まってくる。気さくに話しかけてくる。フラン
ス語と日本語嬉野弁で気持ちが通じるんだなー。風が
出て回りは黄砂で見えにくい。

道路に大きなモニューメントの門が見えてきた。ニアメの
入り口に着いた。市内に入りペトロールスタンドでホテル
を訪ねる。近くらしいがタクシーを呼んでホテルに着いた。
(60円)。クーラ付の部屋9000C=1800円に泊まること
にする。来たぞ、着いたぞニアメに。

3月24日 サハラ砂漠地帯 ニジェールに入る

2008年03月27日 | ニジェール

国境ニジェール川を挟んで手前がベナン側、橋を渡るとニジェール


ニジェールの人々


オートバイのタイヤカバーを溶接屋で鉄板4枚で補強、これで大丈夫だろう

2008年3月24日月曜 はれ朝28℃昼3時42℃
ホテルらしいホテルに泊まって気持ちよかった。きょうは
国境まで約300km。朝7時40分出発。穴ぼこに道が出て
きたきのうの前半と同じだ。130km過ぎてからアスファル
トのいい道になった。周りは原野が続く、時たま民家が集
まる村を北へ北へ走る。

村の入り口、出口には50kmのスピード制限の標識が立っ
ている。村人達はマンゴーの木の下でくつろいでいる。
「お陰様」は木の日陰から来たのだろうかと考えながら
通り過ぎる。トラックが連なっている。国境だな、13時だ。
ベナン出国手続き30分ぐらいで終わるが、カルネの出
国スタンプがない。

トーゴでも々出国スタンプを押さないできた。いちいち
こっちから催促するのは面倒だ。ま、どうにかなるだろ
う。国境からニジェール川が見える橋を渡るとニジェー
ルだ。国境での写真はダメのところが多いがここはお
とがめなし。そのまま橋を渡る500mぐらいはあるだろ
うか。渡りきるとニジェール国境。

ニジェール入国手続き20分ぐらいで終了。ちょっとした
坂道に止めていたオートバイスタンドの座りが悪く、2度
も転倒してしまった。これまで道悪のため何回も引きず
って来たためスタンドの座りがうまくいかないのだろう。
周りに集まっていた人たちに手伝ってもらい越す。テー
ルランプがボックスとくっつぎ過ぎている?。

どうした?手でタイヤカバーを動かすとプラプラと取
れる寸前だ、かろうじてくっついている。オーこれはや
ばいぞ。近くにオートバイメカニック「ある」か、国境係
官3キロ先にあると話す。予備のゴムで応急処置。
ニジェール川に沿って走る、川沿いでは洗濯している
のか浅瀬に大勢集まっている。

国境から3キロ走った所にメカニックの人がいたが、ド
リルがないのでこの先の溶接屋に行くことになった。
そこにいた気の利く青年の案内で溶接屋まで走る。
デコボコ道が60km続くと別の係官が話してくれた道
悪を走る。10分ほど走ったところにちょっとした村の
溶接屋に着いた。

鉄骨を組み立て溶接している。もうすぐ3時になるき
ょうはここに泊まろう。ホテルは反対側の目の前にあ
った。なんとも古臭いシャワードアーが外れていたり、
トイレは外の囲んだ塀の中。ファンは着いているが昼
間は電気がきてないらしい。それでも1600円、800円
する。

800円の部屋に溶接屋から荷物を運ぶ。その間気の利
く青年に①タイヤカバーは裏側表側2枚あてがいネジ
で4箇所留める②トランクの取っ手も壊れてしまってい
たのでそれも取り替えるようにすること。彼に責任者
として200円渡しチェックして見て置くようにと頼んだ。
イヤー肌を刺す暑さだ。

ま、今日中に終わればいい。早めに気づいてよかった。
そのまま走っていたらどうなっていたかわからない。ド
リル屋で鉄板とオートバイカバーに穴を開ける。鉄骨
屋に戻りネジで留めるが、左の方の鉄板2箇所どうし
てもネジ穴が合わない。手で触って「これでも大丈夫」
と溶接屋。

これから1年2年走るのだ「今」大丈夫でも「すぐにだ
め」になる。ドリル屋に再び行って穴の調整をして8箇
所完全にネジで留めた。6時前にようやくすべて終了。
溶接屋は2000円請求した、「ノーノー」ガーナでの溶
接は500円で済んだとゴムひもかけを見せて話す。

最後はお互いに歩み寄り1000円にした。気の利く青年
にはプラス100円を渡して「ありがとう」。部屋に入る
とムーッと暑い。電気がきてないのでファンは回らない。
外でビールを飲みながらマカロニを注文晩飯とする。

そう云えばニジェールに入る手前からサハラ砂漠の乾
燥地帯に入ったのだろう。オートバイに取り付けている
温度計と湿度計、朝方湿度計は20%をさしていた針が
針止めまでガタンと下りきってしまっている。0%以下に
なっているのだ。アクリルの長袖シャツが竹の皮みたい
にぱりぱりして、しなやかさが無くなっている。

夜空にオリオン座が出ている。8時過ぎようやく電気が
ついた。シャワーを浴びてベッドに入ると部屋の壁の暑
さが残っていてむし暑い。ファンを強にして寝る。