Cafe & Magazine 「旅遊亭」 of エセ男爵

志すは21世紀的ドンキホーテ?
はたまた車寅次郎先生を師に地球を迷走?
気儘な旅人の「三文オペラ」創作ノート

蒼白 (1)

2007-01-21 15:45:15 | つれずれ紀行
!!?!

 とある朝、目覚めたら直にただならぬ気配を感じた。気配は、あまりにも静か過ぎる・・・
 
 あまりにも静かな気配とは、一体全体日本語の文法として成立するのであろうか如何か?という様な「小難しい理屈」はこの際忘れてほしい。

 軽井沢「八風の郷」の朝、たとえ気温は零下であっても、いつもならば直下の渓流のせせらぎと、寒風吹く雑木林の枝から枝に飛び歩きつつ元気にさえずる野鳥の鳴き声を聞き、目覚めるのであるけれど、今日(1月16日火曜日)は、いつもと様子が違い、ただならぬ気配を感じつつ目覚めた。

 「・・・?」

 ベッドの中で耳を澄ます。我が部屋のテラスの外の空中から、乾いた音が聞こえる。かすかに、そして連続的に、聞こえてくるではないか。

 「今朝は、いつもより暗いか?」

 おもわず時計を見る。

 午前7時過ぎであるから、早すぎて夜の明けやらぬ時刻でもない。急ぎ部屋の障子を開くと、外窓の間の旅館風テーブルセットのスペースとなる。その先はアルミサッシの大窓(ガラス戸と表現した方が正しいか)左右の2枚を隔てて外部のテラスに通じる。カーテンを開けっ放しにしているから、畳の部屋から直ちに外部を眺めること可能である。

 障子を開けたとたん、驚いた。



 <・続く・・>