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Cafe & Magazine 「旅遊亭」 of エセ男爵

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GT300レース観戦小記 4/5 「Restaurant Orizuru に想う・・・」

2005-10-07 11:30:54 | つれずれ紀行

 富士スピードウエイ内には唯一のレストランがある。

その名は「ORIZURU」、わざわざローマ字でレストラン名が表記される。

我輩、9月24日の早朝(午前9時過ぎだから、すでに早朝でもないか)、見学をかねてBreakfastを食しようとし、ぶらりと訪ねた。テーブルの場所はレストランの南側、南端真ん中の窓際の席を一人で陣取った。広大なレース場内におけるレストランの場所は、ヘヤピンカーブを走行するレーシングマシーンが良く見える場所に設営されているから、いっけん場所がよさそうだが、しかし実際にレストラン内の一番よい場所を占領しても、あまり芳しくない。

何故か?その理由を、以下、簡単に記しておこう。

(1)レストランを、もう一段高い位置(僅か5メーターでよい)に建設したらよかった。高床式建築には、なんら問題があったのか?それとも予算の問題だろうか?我輩素人の目で見れば、たいした建築物ではなさそうで、どうせ、鉄骨プレハブ住宅程度のしろものであるからして、もう10メーター~15メーター程度の鉄骨を組み上げるにさほどの予算超過はないと思うのである。平屋のレストラン内、敷地の東側は視界が悪いせいもあってキッチンスペースになっているようだ。二階建てにして、一階(地階?)をキッチンスペースとショッピングスペースにすればよかったのではないか?

(2)窓際のテーブル列と奥のテーブル列があった。我輩が入ったとき、レストラン入場客は少なかった。奥のテーブルに座っている客は、皆無であった。そう、奥のテーブルに座った場合、ヘヤピンコーナーを走る車はほとんど見えないであろう。もし、奥のテーブルの位置を一段高くしておけば、奥の席からでもサーキットコースは十分に見渡せるのではないか?なぜ(設計段階で)そうしなかったのか?今からでも遅くない。そうすればいいと思うが如何?

(3)また、ブルーがかったガラス越し外のテーブルに鎮座の薄紫のゼッケンをつけている諸氏は、報道関係者である。
テラスのテーブル数、僅かに4脚。
全て4人がけのセッティング。
この人たちだけが群がっているが、後は4人がけテーブル3脚に、ただ一人で座っている。我輩は同席するか?いや、この際同席するまでもなかった。結果、外に出ようと思ったが満席状態だった。この外のテラスの数が少なすぎる。テラスをもっと広くして、テーブル数は少なくとも5倍に増やすべきである。せっかく富士山麓まで来たのだから、アウトドアーのレストランを楽しみたい顧客は9割以上とみる。

さて、
写真の手前は、我輩の当日の朝食である。

メニューは、
(A)手前、フルーツケーキ2枚セット(いかにも薄く切ったグレープフルーツ2枚が添えられているか?)
(B)野菜サラダボール(刻みキャベツに茹でとうもろこしが10粒程度添えてあり、さらにプチトマトがのっている)
(C)ホワイトコーヒー(”カフェオレ”レというメニュー名であった)
(D)水?アイスウオーターと記すべきか?(ビアグラスにウオーターをセルフサービスで注ぐ)

味は?
そう、
フルーツケーキは美味しく、
サラダも新鮮、
コーヒーも決して不味くはなかった。
水は(無料であるが)、美味しかった。

二晩にわたるアルコール漬けの我輩の胃袋と脳の血液に対して、この朝のBreakfastはいかにも適量にして、やさしく且つヘルシーな朝食であった。

ちなみに、
以上のメニューは、セルフサービスである。

値段は?1000円札渡して、100ウン10円のお釣があったから、これで800ウン10円也。
値段?決して高くない。
満足している。
我輩としては、もっと高くても好いから、もっと良い食材を出して欲しいという感覚である。そして敢えて申し上げる。せめてサラダはガラスの器に入れたほうがおしゃれである。(この写真はガラスの容器で問題ない。しかし翌日同じメニューを注文したらセトモノの器に入っていたのだ)この様子だと、あとのメニューは病院食的器に入ってくること必定。この程度の器で何も感じないレストラン経営者だとすれば、当のレストランORIZURUのみならず富士スピードウエイの誇る施設全体の雰囲気にそぐわないぞ~・・・

このレストラン、全てビュッフェスタイルのセルフサービスになっている。
レストランの左端は、すべて食材を縦に並べ、最初にトレーを持って縦列をなし、自分の食したいものを、冷蔵?ガラスケースの中にある食品を指し示し申告し、レストラン従業員に取り出してもらい逐次自分のトレーに乗せながら、自らセルフサービスを行なう。食品陳列棚の最期にキャッシャーがあり、自分のトレーにのっているメニューのアイテムをレジスターに打ち込んでもらい、清算する。
さらに、
飲み物コーナーは別の系列のラインを構成しており、食品をピックアップした後、さらに別の列に並んで飲み物をチョイスし、選び終わりトレーにのせた上で、さらにまた飲物系列用レジスターで計算する。

人件費節減の為、無駄な三流サービスで顧客の苛立ちをを省く為、セルフサービスは(かろうじて)甘受できる。

しかし、メニュー食品のピックアップコーナーの配置からして、なんともはや、いかにも手が込んでいるから顧客にとっては分り辛く、ピークの混雑時には反って顧客の混乱をきたす感、無きにしも非ず。

ま、
ORIZURUの方式、押しなべて云えば、イメージ的には、東京ディーズニーランドのレストランを思い浮かべていただければよろしい。

なんだかしかし、ちょいと違うのである。

東京ディーズニーランドは、米西海岸アナハイムの本店にて、長年にわたる実績を手本にしているから、店内のレイアウト配列は完璧である。アメリカは合理主義の国、サービスは簡益をモットーとしているであろうというのは我々の勝手な思い込みであり、以外や以外、米国を旅する度に、レストランに於けるアメリカ流サービス精神の「徹し方」には何度も脱帽している。半端じゃないよ!アメリカ的一流を自称?する誇り高い(アメリカ人の)格調とは、なんと云っても「その店のサービスのスピードと、客への配慮」を競い誇るものである。このあたり、何故か日本のレストラン業界には、そのほとんどは(一部を除いて)どことなく本物のサービスがなしえていない。日本のレストラン経営者の経営センスの貧弱さゆえか?サービススタッフの時給の低さゆえか?はたまたその双方合いまった総合的帰結なのか・・・

話し戻る。
午前9時過ぎにレストランに入った。あまりの空席に我が目を疑った。客が少なすぎるではないか?!
まあ客が少ないのは自分とは関係ない。
さてこの時間、肝心のパンが全く品切れだという。
実は我輩、
クロワッサンとツナサンドゥイッチが食べたかった。
しかし、売り切れと称して、パンは一切れもなかった。
午前9時過ぎに、パンが売り切れるほどに客が入ったとは考えられない。食品のないレストランなんて、どうしようもなく困ったものだ。
サラダ類は?
この小さなサラダしかない。
あたたかいご飯と、スープ?カレー?味噌汁?などなど、なんだかホッとミールは若干あったようだが、我輩朝っぱらから重いものは食さない。
自分でトレーを引っ張る棚の長さは、さて、7~8メーターの長さ(もっと長かったか?)?この長さの食品ケースの中に、のっかっている食品はごく僅か!利用客が少ないせいか?我輩の比較対照は、あくまでもヨーロッパの高速道路ドライヴインのこの種のレストランであるのだが・・・
比較する事すら、無理難題なのか?
せめてフレッシュフルーツカクテルくらいおいて置いて欲しいし、野菜サンドイッチなんて、朝作っても決して昼過ぎまでは腐りはしないであろう。
今年この状況であれば、今後、ますます先細りになるではないか、このレストラン経営は・・・

翌25日、決勝の日もこのレストランに友人と訪れた。
時間は午前11時過ぎ。
あいかわらず顧客少なく食品ショーケースに載るメニュー少なく、すべからく同じ状態であった。

言葉少なく、友人と話した・・・
「ORIZURUさん、これでいいのか?」
「・・・」
「そう、問題が多すぎる」
「・・・」
「そうだよな・・・」
「・・・」
以上、会話終わり・・・

「レストランOIZURU」の将来を危惧するクライアントの一人、そんな我輩の気持ちである。

<・・ぼやき的「観戦小記」、最終回記事に続く・・>

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