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習近平の不在

2012-09-13 12:22:38 | アジア
「習副首席の不在で秋の党大会準備に遅れか
ウォール・ストリート・ジャーナル 9月13日(木)10時7分配信
 【北京】中国の習近平国家副首席(59)は依然公の場に姿を見せない。このため、今秋の指導部交代の準備が困難になっている。共産党関係者や政治アナリスト、外交筋が11日、明らかにした。指導部交代で習氏が国家主席になるとみられている。

 同国にとってこの1年は政治的に極めて異例の年だったが、指導部交代を始める会合の開催日程はすでに発表されていてもいい時期だ。しかし、おそらく健康問題が理由とみられる副主席の不在によって、開催予定の発表がさらに遅れそうだという。

 副主席が今後1週間程度で姿を現せば、同氏が胡錦濤・国家主席兼党総書記の後任となるとみられる第18回共産党大会での人事異動が影響される公算は小さいと予想される。しかし、副主席の不在がさらに続けば、後継計画に影響を与え、胡氏が今年、軍隊を統括する党中欧軍事委員会主席のポストから退くべきなのかどうかについての舞台裏での話し合いが行われる可能性もある。

 9月1日を最後に公の場に姿を見せず、この1週間に外国当局者とのいくつかの会談もキャンセルした習副主席の健康状態についてのうわさは11日も続いたが、中国外務省はそのうわさへのコメントを拒否した。同省の洪磊報道官は定例会見で、副主席が依然生きているのかとの質問に対して、「真剣な質問をしてほしい」と述べた。同報道官は、9月21日に同国南西部で始まるある会議に出席するのかといった、副主席に関する他のいくつかの質問にも答えなかった。

 副主席の不在のミステリーは、中国の秘密主義的政治の文化が、この30年間の経済・社会の発展や最近のインターネット、特にツイッターのようなマイクロブログによる情報の爆発的な広がりににもかかわらず進歩していないことを如実に示している。

 党関係者や外交筋、政治アナリストらは、副主席が生命に関わるほどではないものの、この9日間公的な催しに出席できず写真も公表できないほどの腰痛か急病に倒れ回復の途上である公算が極めて大きいと述べている。

 副主席が危険な状態になく、権力闘争にも巻き込まれていないことを示す明確なしるしの1つは、胡錦濤主席を含む他の指導者らのスケジュールが変わっていないことで、首席らは先週末にロシア・ウラジオストクで開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に予定通りに参加した。

 北京理工大学の胡星斗・政治経済学教授は「病気になったり、けがをしたりするのは誰でもあることで、これが18回党大会に影響することはないだろう」とし、「カギとなるのは、指導部が何でも抑えるという伝統的やり方ではなく、現代の政治的方法で対処することだ。つまり、何が起きているかを国民に知らせるべきなのだ」と語った。

 副主席の状況がどうであれ、その不在によって党大会のスケジュールの発表と、政治局員の職務を停止された薄熙来氏を刑事訴追すべきかどうかの決定も遅れる可能性がある。副主席は、薄熙来氏の扱いを決める9月初めに予定されていた党政治局会合に出席するはずだった。この会合では中央委員会とその後の党大会の日取りも決まると見られていた。党大会は5年ごとに開かれ、この15年間ではいずれも9~11月に行われている。1997、2002、07年の過去3回の党大会の日取りは、8月末ごろの政治局会合のあと発表された。」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120913-00000005-wsj-int


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