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独断専行は誰だったのか?

2011-11-26 17:13:11 | 産業

 オリンパス再建はウッドワード氏が適任。

 彼がいなければここまで解明が進むことはなかっただろう。

 高山社長はウッドワード氏を独断専行などと言っているようだが、独断専行で違法行為を積み重ね、暴力団との関係が疑われるまでになったのは、自身も含めた歴代経営陣ではないだろうか?


「オリンパス:損失隠し 上場廃止、回避目指す ウッドフォード氏、解任後初の取締役会

 ◇オリンパスは本業に集中すればやっていける 「株主・社員が被害」

 オリンパスの損失隠し問題で、マイケル・ウッドフォード元社長が25日、解任後初めて取締役会に臨んだ。ウッドフォード氏によると、取締役会では期限の12月14日までに11年9月中間決算を発表し、上場廃止回避を目指すことなどを確認。

 同氏は会見で「生産的な会議だった」と評価した。ただ、期限に間に合わなかったり有価証券報告書への虚偽記載の悪質さによっては上場廃止となる。損失隠しに伴う資金の流れや関係者の関与などは調査中の段階で、今後の経営体制も含めて不透明な部分が多い。

 「今日の会議には勇気づけられた」。ウッドフォード元社長は25日、日本外国特派員協会が開いた会見で、午前中の取締役会を振り返った。

 取締役会で同氏は、損失隠しに使われた企業買収が社内で承認されてきた経緯など、企業統治の問題を指摘。

 一方で11年9月中間連結決算関連書類の提出を期限に間に合わせ、上場廃止を避けたい考えを伝えたという。同氏は会見で「オリンパスは優れた技術があり、本業に集中すればやっていける。(上場廃止になれば)株主と社員が被害を受け、苦しみだけが続く」と強調した。

 現経営陣も株主への影響が大きい上場廃止は回避したい意向。第三者委員会が12月上旬までにまとめる調査結果を踏まえて決算を発表する考えだが、調査の進み具合次第で期限に遅れる恐れもある。

 また、一部報道で損失の穴埋めに使われた資金が反社会的勢力に流れた可能性が指摘されている。同氏は会見で「証拠は現時点ではない」と述べたが、「関連が明らかになれば上場廃止の可能性が高まる」(市場関係者)との見方もある。

 今後の経営体制も不透明だ。高山修一社長は24日、再生にめどがついた段階で経営体制を一新する意向を発表したが、時期や陣容は見えない。

 海外の大株主や一部の元役員から復帰を望まれているウッドフォード氏は、会見で「買収した本業以外の会社など、不採算部門を切り離すべきだ」と再建策について熱弁をふるったが、「絶対に社長に戻りたいと執着しているわけではない」とも述べた。もっとも、高山社長はウッドフォード氏を「独断専行」と批判し、復職を認めない構えだ。


 海外メディアが集まった会見では、日本の企業統治を問う質問も相次いだ。同氏は「日本の株主はあまり発言しない。スキャンダルに波風を立てない慣行もある。株式持ち合いも企業再編を阻んでいる」と述べた。【竹地広憲】」


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