白夜の炎

原発の問題・世界の出来事・本・映画

刺痛我/Piercing I 

2012-05-04 17:41:56 | アジア
 中国のアニメ、2009年。

 金融危機後、勤めていた靴工場の倒産によって失職した労働者が経験する、現代中国の過酷な底辺の生活を描く。

 素晴らしい作品。

 とてもリアル。一人一人の登場人物が、確かにこのような人がいるはずだと納得できる。

 それこそ痛切な現実味がある。

 http://v.youku.com/v_show/id_XNjUwNjU5OTY=.html

 上に予告編が乗っているのでぜひとも。

 5月3日にNHKでやっていたのをたまたま見ましたが、文字どおり刺されるような痛みを感じました。

 またバックで流れる音楽、現代の中国ロックがいい。

 日本と違いちゃんと現実と政治をうたっている。

 「人権は政治だ」と。

 ・・・

 ここまで書いて気がつきましたが、以下のサイトで視聴可能です。

 http://v.youku.com/v_show/id_XMzgxMjU1Njg0.html

 魯迅の短編に「明日」という作品がある。

 主人公の女性に「明日」は来ても、未来はない。1930年代の中国の暗い闇をのぞきこんだ作品だが、なんだかそれを思い出した。




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