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きちんと調べていないから・・・潮干狩り減

2012-04-24 12:30:52 | 放射能
「<潮干狩り>木更津で今季も8割減 放射性セシウム風評で

毎日新聞 4月24日(火)10時24分配信

 東日本大震災の影響で昨季は来場者が震災前の7割減となった東京湾の潮干狩り。復活が期待される今季も千葉県木更津市で8割減の状態だ。原発事故により、放射性セシウムが河川を通じて東京湾に流れ込んでいるとのイメージが持たれていることが原因とみられる。しかし、湾内で基準値を超えるセシウムを含んだ貝は見つかっておらず、専門家は「神経質になる必要はない」と話している。【田中裕之、荻野公一、久野華代】

【放射性セシウム】食品の新基準:相次ぐ出荷停止 頭抱える生産者ら

 「放射能が心配で、市のホームページ(HP)で検査結果を確認して来ました」。今月中旬、木更津市内の潮干狩り場に子供と訪れた埼玉県の会社員、正木晶さん(26)は話した。休日こそ家族連れの姿が目立つが、運営する木更津漁業協同組合の内田武雄組合長は「客の戻りはまだまだ」とみている。

 東京湾内の潮干狩り場10カ所のうち8カ所がある千葉県は昨年、客数が前年比約7割減の約19万人に落ち込んだ。関係者はHPやチラシで貝の安全性のPRに懸命で、来場者増に備え、海外産の貝をまくケースもあるが、6カ所がオープン済みの木更津市では、今月5日までの来場者が震災の前年(10年)同期比約8割減の2487人。昨年比約600人増と回復はわずかで、市商工観光課の担当者は「5日以降も団体客の予約が平年並みに入らず、客足が鈍い」と話す。

 木更津漁協では、アサリの卸価格が15%程度下がった。内田組合長は「生産者が安全をPRしても『そんな問題があるのか』とかえって風評被害を助長しかねない」と頭を抱える。

 東京湾で放射性物質による汚染が注目されるきっかけのひとつが近畿大の山崎秀夫教授(環境解析学)が昨年8~12月に実施した調査。荒川河口の泥から1キロあたり300~900ベクレルという放射性セシウムが測定された。

 しかし山崎教授によると、荒川や江戸川よりも流域面積の狭い千葉側の川の河口はいずれも同8~40ベクレル程度。しかも、東京側も含め、湾内の貝類からは同0.6ベクレルの検出限界を超えるセシウムは測定されていないという。山崎教授は「セシウムは土に含まれる微粒子と結合し、離れにくい。貝が泥を食べても、泥とくっついたセシウムが貝の体内で溶け出さずそのまま排出されると考えられる。東京湾の放射性物質の影響は全く問題ない値」と説明している。

 国も今年度、東京湾の海水や生物についてモニタリング調査を始めるが、東京海洋大の神田穣太教授(海洋環境学)は「安全性を立証するためにデータの蓄積が重要。危険な数値が検出されない限り神経質になる必要はない」と話している」


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