日中韓三国でいずれも国家主義が横行していることは明らかである。
韓国でも朴政権の元で国家主義的性格が強まっている。
では民主化を推進したグループが再度政権を握ればその国家は国家主義と距離をおくだろうか。
確かに韓国の内部に向かっては、権威主義的・強権的性格が薄まるだろう。
しかし外に向かって、特に対日関係ではどうだろうか。
韓国内部には朴正煕の政権を是とするような国家主義的傾向が一貫して存在する。
それに対して民主派はそれと戦い、実際に韓国の民主化を実現してきた。そして民主化のプロセスを通じて国家主義的権力の行為を再検証し、民主主義的理念の元で国家の再編成をはかってきた。
それはしかし同時に民主派主導の国家の理念理念の確立の過程でもであった。
つまり韓国の内部では二つの国家理念が対立しながら存在してきたということであり、どちらも対外的には自己主張の根拠となるものである。
民主派が検討を加えた独裁政権時代のさまざまな案件には、対日関係等の外交関係も含まれる。それが日韓請求権問題への懐疑や慰安婦問題の見直しにつながっている。
そしてそこにはそのような問題を全面的に見直すことによって、韓国の新たな国家理念の基礎に据えようと言う政治姿勢があるように思われる。その意味では、民主派であれ、権威主義派であれ、対日関係では国家主義的性格が、様々なバリエーションを持ちつつ展開すると考えた方がよいであろう。
韓国でも朴政権の元で国家主義的性格が強まっている。
では民主化を推進したグループが再度政権を握ればその国家は国家主義と距離をおくだろうか。
確かに韓国の内部に向かっては、権威主義的・強権的性格が薄まるだろう。
しかし外に向かって、特に対日関係ではどうだろうか。
韓国内部には朴正煕の政権を是とするような国家主義的傾向が一貫して存在する。
それに対して民主派はそれと戦い、実際に韓国の民主化を実現してきた。そして民主化のプロセスを通じて国家主義的権力の行為を再検証し、民主主義的理念の元で国家の再編成をはかってきた。
それはしかし同時に民主派主導の国家の理念理念の確立の過程でもであった。
つまり韓国の内部では二つの国家理念が対立しながら存在してきたということであり、どちらも対外的には自己主張の根拠となるものである。
民主派が検討を加えた独裁政権時代のさまざまな案件には、対日関係等の外交関係も含まれる。それが日韓請求権問題への懐疑や慰安婦問題の見直しにつながっている。
そしてそこにはそのような問題を全面的に見直すことによって、韓国の新たな国家理念の基礎に据えようと言う政治姿勢があるように思われる。その意味では、民主派であれ、権威主義派であれ、対日関係では国家主義的性格が、様々なバリエーションを持ちつつ展開すると考えた方がよいであろう。