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アラカン新米ママの東京ぐうたら日記

45歳でできちゃった婚、46歳でいきなりシドニー移住&出産、東京に戻り、右往左往のままはや娘は10歳を過ぎ・・・。

表現アート・イン・直島

2015-06-22 22:31:32 | 日記
表現アートのワークショップで直島に行ってきました。


草間彌生の黄色いかぼちゃとともに。

日本でも有名な来談者中心療法を編み出したカール・ロジャーズという心理学者がいます(かなり昔になくなっていますが)。
その娘のナタリー・ロジャーズが、父親のパーソン・センタード(クライエントや相手の世界の寄り添い、分析や解釈をしない)の哲学を踏襲して、
言語だけでなく表現アート(さまざまな表現方法)を使ったクリエイティブ・コネクションというプロセスを作りあげ、
パーソン・センタード表現アーツのトレーニングコースをアメリカで始めたのが30年くらい、いやもっと前でしょうか?
それがいろんな国に広がり、日本にも研究所があります。

今回はその研究所の主催ではありませんが、そこで勉強した人たちが集まりました。


にキ・ド・サンファーレの蛇に噛まれた〜!?

とはいっても、基本的には娘がやっているようなことを、大人がやるのです(笑)。つまり、お絵描きしたり、お遊戯したり、
歌を歌ったり、ごっこ遊びをしたり・・・。今の気持ちや考えを、体の動きや色や形で表現するわけです。

今回はじめて娘といっしょに表現アートのワークショップに参加しましたが、娘以外は大人ばかり
15人もいるのに、すんなり入り込み、嬉々として粘土をいじったり、絵を描いたり、動いたり、ワークショップ以外の時間でも
これはいつも通りに、歌ったり踊ったりしていました(笑)。


うちわに絵を描いたり。

直島という場所も、美術館はあるは、家プロジェクトという空き家をアーチストが作品にしたものはあるは、アートにあふれた
場所なので、表現アートのワークショップ前後にもアートに囲まれて、実にアートでいっぱいな日々でした。


これまた草間彌生の赤いかぼちゃ。

どのアートも、鑑賞する、というよりは体験する、という楽しみ方ができるので、娘も大喜びでいろんなアートを楽しんでいました。
赤いかぼちゃは中にはいれるのも楽しかったらしく、お気に入りのひとつでした。


大竹伸朗の銭湯。お風呂にはいると、男湯と女湯の境目の壁の上に仔像の像があります。

娘は温泉は入ったことがありますが、いわゆる銭湯はここがはじめて。ぞうさんのお風呂にまた入りたい、と東京でもつぶやいています(笑)。


これまた大竹伸朗の作品の上に寝る。

屋外に点在している作品は、娘にとっては完全に遊び道具と同じなので、「これはプレイグラウンドだよね!」とあれこれ
楽しんでました。

それにしても直島に行くまで、あらゆる乗り物に乗りました。電車で羽田空港にいき、飛行機にのって岡山空港、そしてバスにのって岡山駅に
いき、ローカル線で宇野駅にいき、フェリーで直島にいき、町営バスとかタクシーで宿へ・・・。ですがどれも1時間前後なので、娘は
それほど飽きずに、それぞれの乗り物を楽しんだようです。新幹線に3時間ちょっと乗るよりはよかったかも!


飛行機。


ローカル線。


行きの小さめの船。


帰りの大きな船。


さすがに疲れた帰りの飛行機。

まわりに優しくて遊んでくれる大人がたくさんいて、嬉しくなってしまった娘は、夜更かしして、でも朝もちゃんと起きて、とアドレナリン
でまくりのようでした(笑)。同時に、夜は絵本を読んだあとは、私のベッドから離れてひとりでベッド(2段ベッドがふたつある部屋でした)
に寝たり、それまでいやがっていたシャワーもひとりで浴びるようになり、大嫌いな洗髪もシャワーでひとりでやるようになる、といったように
急に成長したような気もします。はたして東京でどこまで続くか、わかりませんが(笑)。


粘土いじってるよ〜。手前にあるケーキみたいなのは、娘でなくて私のです(笑)。

表現アートのワークショップは、いつもは日常を離れて、自分と向き合う場なのですが、今回は家族参加だったので、
日常を持ち込んだ形になりました。もしかして自分のワークに集中できないかも、というのは杞憂で、娘と話しながらも、
手を動かしていると、自分の世界に入り込んで行けるのが不思議でした。とくに粘土は、手を動かしていくと、どんどん
イメージがわいてきて、つぎつぎに変化していくのが面白かった。お互いの「作品」についてシェアリングをする時にも、
娘なりに私の作ったものから感じたことを話してくれて、それが私が感じていたことにかなり近かったりして、ちょっと
嬉しかったり(笑)。


パン売りのおじさんと。

何かを作るだけでなく、夕暮れから夜にかけて浜辺でろうそくの火とともに過ごす、という時間もありました。
途中から娘のかけっこタイムになってしまいましたが、なんだろう、それでも、参加者それぞれの人が、それぞれの
時間を過ごしていたのが感じられて、とても居心地がいい空間でした。相手に合わせる、というのでもなく、でも
自分に閉じこもるのでもなく、自分でいながら、他の人たちともいっしょにいて、夜の海を眺めている。
なんとも風通しのいい、居心地のいい場が、そこにありました。


民家を改造したカフェがたくさんあります。

最近また保育園に行きたくない病にかかっている娘。前にも同じような話をしていましたが、最近また派閥というか、仲間になったり
外されたりと、いろいろあるらしい。今回、表現アートのワークショップでは、パパとかママ以外のたくさんの大人が
いたけれど、みんな娘に優しく接してくださったので、娘は「居心地のいい集団」があるということが経験できたように
思います。

知らない人には、たいてい最初は人見知りをする娘ですが、今回は最初から最期まで、知らない人ばかりなのにまったく物怖じせず、
いきなり懐に飛び込んでいくようなフレンドリーさで、夫も私も驚きました。そしてお別れの時には泣きの涙で
「なんで楽しいのに、みんな帰るの?」と最期の最期に不機嫌に(笑)。


帰りたくないけど、帰る。

主催者の方、そして参加者のみなさま、本当にどうもありがとうございました!
また会える日を楽しみにしています!

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