アラカン新米ママの東京ぐうたら日記

45歳でできちゃった婚、46歳でいきなりシドニー移住&出産、東京に戻り、右往左往のままはや娘は10歳を過ぎ・・・。

ライフ・スタイル・ファームに住む画家、チェリー・フードさんを訪ねて。

2017-05-24 09:36:23 | 日記

クリスタルになっている岩を見つけて大喜び。

「シドニーにいるの?うちは牧場なのよ、泊まりにいらっしゃい。お客さん用のフラットもあるし、ヤギの赤ちゃんが生まれたばかりだし、羊もアヒルも鶏もいるし、野生のカンガルーも来るわよ。」

以前通訳させていただいた作家さんが、紹介してくれた画家さんにメールをしたら、すぐにこんなに素敵なご招待をいただきました。


Harold's Endの表紙絵。

全く初めて、あったこともない方です。
たまたま通訳させていただいた方が書いた本、Harold's Endの表紙を描いた人、という認識しかありません。
この、なんとも言えない、こちらを見据えるような、あるいは見透かすような目をした少年の水彩画に、とても惹かれましたが、他の作品も知りませんでした。


朝、餌やりに行ったら走って来たヤギたち。

でもね、なんとも魅力的なお誘いではありませんか!
なので、行ってしまいました(笑)。


集まって来たヤギに餌やり

厚かましいと知りつつ、「5歳の娘も連れて行ってもいいでしょうか」と聞いたら「もちろん!動物がたくさんいるから、子供達は
大喜びするのよ」と即答していただいたのです。


電車からの眺め。

それでは、と、図々しくお言葉に甘えて、娘と二人、シドニーのセントラル駅から電車に乗って南下すること3時間弱、シドニーよりキャンベラに
近いゴルバーン、Goulburnに着きました。


駅に着いたよ〜!

「以前はこの辺り、メリノウールの産地として栄えたのよ。イタリアに輸出して、高級スーツ生地になったのね。でも今は羊毛で生計立てている
牧場はごくわずかで、私たちみたいな、ライフ・スタイル・ファーム、あるいはホビー・ファームっていう、趣味で牧場やってる人たちが
ほとんどなの」と迎えに来てくれたご本人、チェリー・フードさんが、説明してくれました。


おうちの猫ちゃんと仲良しになりました。

到着すると同時に、牧場内を案内していただきました。


ヤギの赤ちゃん、怖くて触れない・・・


うわ、羊ちゃんたち、臭い・・・


鶏、アヒル、クジャクも一緒

ヤギも羊も鶏もアヒルも数十という単位でいます。基本的にご夫婦二人でお世話をしているとのことですが、
大変そう・・。趣味とはいえ、よっぽど動物が好きじゃないとできないですよねえ。


「きゃ〜、ヤギちゃん、集まって来た!」ヤギの小屋をはしごにのって眺める。


生まれて1週間のアヒルの赤ちゃん。


羊ちゃんたち。

このCherry Hood、チェリー・フードさん、オーストラリアでもっとも権威のあるアーチボルト賞を受賞したことのある方で、世界各国で展覧会もなさっているとあとで知りました。
写真を元にスケーリングして写実的に描いていく水彩の肖像画が有名らしく、その手法のワークショップも開催していらっしゃるようです。

https://cherryhood.co/



ネットから借用。2002年にアーチボルト賞を受賞した作品とチェリー・フードさん、ご本人。

今回のシドニー滞在では、ジョン・オルセン、ブレット・ホワイトリーとオーストラリアのアーチストを発見する旅になっているなあ、と
思っていましたが、この二人もチェリーさんと同様、アーチボルト賞受賞者。

3人目に「出会った」オーストラリアのアーチストのチェリーさんには、作品だけでなく、文字通り、ご本人にお会いするだけでなく、なんと娘と二人でお宅にまでお邪魔するという幸福に恵まれたわけです。なんという展開!



アトリエと住居、そして客用フラットが一緒になった建物。


シダが茂る中を歩いてみる。


ファーム・ステイ用のクリスタル・ストーンでできた家。

この水晶石(?)でできたお家、一時はご本人が住んでいらしたそうですが、今はファーム・ステイ用に貸し出しているそうです。

私たちがお邪魔した週末にも、2家族がステイしていて、その子供たちと一緒に娘も動物たちと遊んでいました(というか、怖くて遠くから
眺めているだけのことも多かったですが・・・)。

https://southerntablelands.com/


クリスタルス・トーンのおうちからの眺め

このクリスタルストーンは、この土地から取れた石だそうで、少し歩くと、石がクオーツになり、それが透明になって水晶になったもの、
水晶だけ削げ落ちたものなどが、結構見つかりました!



クリスタル探してます


見つけたクオーツやクリスタルのかけら

本当はアトリエにあるチェリーさんの絵をもっと見せていただきたかったのですが、何しろ動物がたくさんいて、娘が狂喜乱舞しているし、
ファームステイのお客さんたちもいるし、とじっくり絵を見る時間がなかったのが残念です・・・。



帰りの電車の中で、かくれんぼ??

あっという間の、夢のような1泊二日。

地に足がついて、生活感があり、動物を愛する心優しく、ざっくばらんで気さくなチェリーさんといると、ほのぼのと和やかで心楽しくなってきます。

でもね、娘が静かにしている間に交わした、一瞬の大人同士のおしゃべりでは、<アートにおけるジェンダー>をテーマに「いかに女性の視点がこれまでの西洋芸術の中で無視されて来たか」を論じ、その視点から開催した、少女の全裸写真を元に描き上げた、大きな全裸の少年の絵の展覧会には警察の手が入り、自宅にまで捜査が入ったことがある、などと、フェミニスト戦士の一面が伺えるお話が伺えたのも、刺激的でした

「またいらっしゃいね。赤ちゃんアヒルたちは、すっかり大きくなっちゃてるだろうけど」とおっしゃり、帰りの電車のホームまで送ってくださいました。

またお言葉に甘えて、お邪魔しちゃうかもしれませんが(笑)、どうぞよろしくお願いいたします!


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