銀幕日記 ~今宵の肴~

夜更かしの友である映画の寸評というか、何というか、つれづれなるままに(笑 

13F

2007-09-12 01:23:06 | さ行
今宵は1999年制作の「13F (COLLECTOR'S EDITION)」!
1960年代に発表されたダニエル・F・ガロイのSF小説「模造世界」を映像化したSF作品。70年代にはドイツでTV化されている。仮想世界と現実世界を描いた作品として後に有名になったマトリックスの原点とも言うべきもので、本作自体の公開も1ヶ月ほど早かった。

フラーとホール(クレイグ・ビアーコ)は、仮想現実創作技術で、1937年のロサンゼスルスの街を再現し、そこへユーザーの意識を飛ばし実体験するかのようなマジンを作り上げていた。しかし、何かに気づいたフラーはホールに重大なメッセージを伝えようとしたのだが、何者かに殺されてしまう。そしてベッドで目覚めたホールは自室で血染めのシャツを見つけるのだが・・・という展開。

B級っぽさはあるものの、内容は秀逸で、なかなか練り込まれた作品。途中まではマトリックスと同じような世界観ながら、後半からさらにその展開を広げる作りになっている。ただ、ラストの落ちはそんなんでいいの?とちょいとジェイン役のグレッチェン・モルに突っ込みをいれたくなるがw 
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