あざみ野荘つれづれgooブログ

おもに、サッカー関連のコメントを掲載していきたいです。
’78年のW杯アルゼンチン大会以来のサッカーファンです。

ふりだしに戻る(スターシステム)&伸び悩みのワールドユース組

2006-05-21 00:12:27 | サッカー
 今回の代表メンバー発表されて浮かんだのは、”ふりだしに戻る”という言葉だった。正確に言うと”ふりだしに戻る”でなければよいがなあという危惧かもしれない。あのジーコが就任してすぐのジャマイカ戦の期待はずれの和製”黄金のカルテット”にまさか戻らないよね、という危惧です。その4人のうち、現在の代表でで先発が予想されるのは、中田と中村のふたりだけで、小野と稲本はベンチスタートなのではというのが大方の予想であるが、現在の稲本に殆ど期待していない私としては、ジーコがスターシステムに乗っかって、どうかふりだしに戻らないでくれと思うばかりである。報道などによると、レギュラーを取り戻したいこのふたりの意気込みが凄いとのことだが、このふたりに限らず、「アピール、アピール」という言葉を連発しているように見える現代表メンバーだけれど、もうアピールなんて言ってる時期ではないでしょう。この時期に来てメンバーが固定されてないなんて方がまずいでしょうと思う。彼らのそういう発言を聞くにつれ、自己の置かれた立場を客観視できないのは、はっきり言って頭が悪いのか(失礼)と思ってしまう。
海外に移籍もして、挫折も経験したはずの彼らの実力以上の自信を感じさせる言動を聞いて、それでは移籍した意味が無いじゃないかと思う。
 以前に小野がインタビューで好きな選手はと聞かれて、マラドーナと答えていたのを聞いて、ちょっとがっかりしたのを覚えている。彼が目指しているのは、私が見たいサッカーとは違う、と。はっきり言ってマラドーナが五人抜きしてゴールするようなサッカーは、チームプレーとしてのサッカーのおもしろさが感じられないので、私にはまったくつまらないのだ。小野はまた’02でゴールした稲本がうらやましかった、とも言っていた、自分もゴールしたいと。小野君、あんたはそんな「俺が俺が」の人だったのですか?自分を客観視して、今の代表には何が求められているのかを理解していれば、そんな発言は出てこないと思うのですが。ジーコは途中からでも使うと思うけれど、私には、それはとてもリスキーなことだと思います。私なら途中からでも使わない。ジーコは使うでしょうけど、失点につながらなければよいがと思います。
 この小野と稲本そして高原などのいわゆるナイジェリアのワールドユース組は、日本のサッカー界をしょって立つホープとして期待されていたのだが、三人とも思ったより伸び悩んでいるなあと思う。未だに代表チームでリーダーシップを発揮しているのは中田だし、小野は彼のオーバーエイジ枠での出場がアテネオリンピックの惨敗の一因とも言われていて、リーダータイプではないなと思う。中田がリーダーとして選手として小野よりいいかどうかはわからない。でも彼が出たシドニーオリンピックの試合のほうが、小野の出たアテネオリンピックよりはるかにおもしろかったしわくわくしたのは確かである。
 
 私は、メンバーが並んで、ひとりひとりの個性が際だつような代表チームを観たい。そしてそういう個性は残念ながら、ワールドユース組のゴールデンエイジと呼ばれた選手達の中には見当たらない。これは、トルシエの言っていたスターシステムの弊害だろうか、それともエリートのひ弱さだろうか。この四年間の代表の軌跡は、物足りない、もっとできるのではないかと思う面は多々あるが、その歴史をふりだしに戻すような選手の起用をしてほしくないとは思ってます。アテネの失敗に学んでね。

※”スターシステム”については、トルシエ監督の通訳としてトルシエジャパンを直近で見続けた、あのダバディー氏の著書「黄金時代」でわかりやすく説明されています。対談形式ですが、哲学の国フランスの自称”サッカーおたく”ダバディー氏のサッカー観は、読み物としてもとてもおもしろかったです。(対談形式。)
 


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