スピルバーグの映画「 リンカーン 」は史実に基づいたフィクションである。この映画のリンカーンは、多くの国民から敬愛されている偉大な大統領だが、家庭人としては、自分の息子たちを溺愛する情緒不安定な妻の愚痴に悩まされる普通の父親である。
だが、私がこの映画の感想として言いたいのそんな描写ではない。。
それは、「 政治とは、政治家とは 」という問いに対するひとつの答えが、この映画の中にあるということなのだ。
そして、この映画のなかで、それをもっともよく体現していたのは、大統領リンカーンとトミー・リー・ジョーンズが演じた共和党急進派指導者タデウス・スチーブンスです。彼らが奴隷制廃止のための合衆国憲法修正第十三条を可決させるためにとった行動や議会での演説は、”正直さ ”と言った言葉では表現できません。つまり前政権の総理や副総理には批判されそうな大統領の裏工作や、スチーブンスの目的のためには自らの急進的理想を日和らせた発言を議会ですること、などです。自分は「 バカがつくほど正直だ 」なんてのは、つまり政治家としての資質に欠けているってことになりますね。目的は奴隷解放のための修正第十三条の可決で、何度も言いますが、政治は正直さを競う自己満足コンテストではないのですから。
この映画、理想を持つ誠実な政治家の方々にこそ見て頂きたいです。
だが、私がこの映画の感想として言いたいのそんな描写ではない。。
それは、「 政治とは、政治家とは 」という問いに対するひとつの答えが、この映画の中にあるということなのだ。
そして、この映画のなかで、それをもっともよく体現していたのは、大統領リンカーンとトミー・リー・ジョーンズが演じた共和党急進派指導者タデウス・スチーブンスです。彼らが奴隷制廃止のための合衆国憲法修正第十三条を可決させるためにとった行動や議会での演説は、”正直さ ”と言った言葉では表現できません。つまり前政権の総理や副総理には批判されそうな大統領の裏工作や、スチーブンスの目的のためには自らの急進的理想を日和らせた発言を議会ですること、などです。自分は「 バカがつくほど正直だ 」なんてのは、つまり政治家としての資質に欠けているってことになりますね。目的は奴隷解放のための修正第十三条の可決で、何度も言いますが、政治は正直さを競う自己満足コンテストではないのですから。
この映画、理想を持つ誠実な政治家の方々にこそ見て頂きたいです。
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