あざみ野荘つれづれgooブログ

おもに、サッカー関連のコメントを掲載していきたいです。
’78年のW杯アルゼンチン大会以来のサッカーファンです。

最近のTVと講演から

2012-12-06 23:49:11 | 政治・経済
 12/2( 日 )のサンデーモーニングの「 風をよむ 」のコーナーで世論調査についてやってました。

「世論とは 世間の流行を映し出し 過去を見て改める努力もせず 将来に向けた先見の明もない」
(「 文明論之概略 」より )と言う福沢諭吉の「 世論 」についての言葉が紹介されていました。

埼玉大学社会調査研究センター長の松本正生氏は、世論調査について

 「 世論調査の結果で世の中の人たちの動向がわかると とりあえず

  多数派に身を置きたいという指向性は否定できない

  世論調査の結果でもって動いていく こういう傾向は出てくる

  ここが問題だと思いますね
」と指摘していました。

 街頭でインタビューされた人の「 感じだけで政治を決めちゃいけないなと 」という意見もまさに正論でしたが

 はぁ、世論は、こういう正論が通じないところで無責任に形成されている・・。

 そしてそれを印籠のように報道するマスコミ。。

 また、先日、「フランス人から見た日本<秋水や兆民を通して>と題された仏のボルドー大学教授クリスティン・レヴィ博士( 研究テーマ、明治思想史、初期社会主義研究、日本におけるフェミニズムとジェンダー )の講演を聴きました。
 中江兆民と幸徳秋水の著書の翻訳家でもある博士によると、フランスでも「大逆事件」は結構大きく報道され、抗議のデモもあったらしく、博士のこのふたりの思想についての知識は深く、分析は明晰で、勉強になったのですが、その中で、「 富国強兵 」という言葉について、軍備を増強すれば増税はされるし、経済発展は妨げられるとして、富国と強兵は矛盾する概念であると説明されていたのが今の時機的に合った内容で、軍国的発言にうっとりしているひとたちに聴かせたい部分でした。また、博士は「 隣国(その国の文明化の程度に関わらず)との交際は道徳を守るべき 」とも話されてました。