あざみ野荘つれづれgooブログ

おもに、サッカー関連のコメントを掲載していきたいです。
’78年のW杯アルゼンチン大会以来のサッカーファンです。

ヨン様、韓流ドラマ考(ココログアップのお知らせ)

2005-11-03 15:27:49 | 映画・ドラマ
 本当に遅まきながら、ずっと書きたいと思っていたテーマだったので書いてみたいと思う。私はヨン様ファンでも韓流ドラマファンでもないことは最初にお断りしておきますが。
 
 さて、そろそろ来年のカレンダーが売り出され始める季節になりましたけれど、ワイドショーなどで、”イチオシ商品”として、ヨン様が美しい景色をバックに微笑する五千部限定だかの(ファンならば垂涎の)カレンダーが紹介されていました。そのカレンダーは特に彼のファンでもない私が見ても、「うーん、なかなか」とうなりたくなるような出来栄えで、スタジオの女性ゲストも思わず目を少女マンガのようにキラキラさせて、うっとりした表情を見せていました。(そんな年輩の女性ではなかったですが、)日韓両国のギクシャクした関係にも係わらずの相変わらずの根強いヨン様人気を実感して、あの微笑に癒されたいと思う女性の気持ちというのはわからんでもないなと深く納得してしまいました。

 さて、そんな女性達の韓流スター達への熱い視線に反して、一方ではそんな彼女達を冷ややかに眺めたり、大いに反感を感じたりしている(主に男性の)方々もいらっしゃるようで、そんな中で目に付いたのが、あのヒットした昼帯ドラマ「牡丹と薔薇」や「真珠婦人」の脚本家、中島丈博氏の韓流ドラマについてのコメントです。これらの作品と韓流ドラマの類似を指摘されて、中島氏は似ているなんてとんでもないと言うように、韓国のドラマをとても見下した視点から批判していて、ヨン様のスマイルを「 あの偽善的な微笑みに騙されるな 」などとまで言って批判していたのですが、私は、彼のその自信に対して大いに「 ? 」と思わずにはいられなかった。少なくとも上記二作品については、そのストーリーの通俗性、演出のあざとさ、出演者の品などどれを取っても、彼のように韓国のドラマをを見下すほどのクオリティがあるとは私には到底思えなかったからである。私には失礼ながら彼の自作品に対する自信の根拠が全くわからなかった。

 私は、どうも”ベタ”(ご免なさい)な純愛物が苦手で、大ヒットした「タイタニック」も「冬のソナタ」も見れてないのですが、「真珠婦人」か「冬のソナタ」かどっちかと言われれば「冬のソナタ」を取ります。それは主演のふたりに品とインテリジェンスを感じるから。それに対して日本の昼帯ドラマの俳優さんには残念ながらどちらも感じられない。

 ここまで読んできて、韓国のドラマを見たことが無く書いているので説得力がどうも無いと思われますが、私はどっちかと言うと中国や香港の映画が好きなのです。(カンフーアクションやコメディではありません、念のため )ラブストーリーでは、ウォン・カーウァイ監督の「花様年華」。主演のふたり、トニー・レオンとぴったりしたチャイナドレスがセクシーなマギー・チャンの大人っぽさがとてもいいです。この役でカンヌの主演男優賞を取ったトニー・レオンのシャイで寡黙な人柄が感じられる演技もとてもセクシーでした。

 で、話が少しそれてしまったのですが、ヨン様も「タイタニック」後のディカプリオのように「冬のソナタ」のイメージから脱却したくて思考錯誤している感じが出演作品を見ていると感じられるのですが、端から見ていて、作品の質とファンの人気は一致していない気はしています。ファンにとったら何でもいいのでしょうが、本人的には冒険的なチャレンジもきちんと評価してほしいのだろうなと思います。

 で、この文章をどう終わろうか考えているのですが、「日本の女性はどうして外国の男性が好きなのか?」というテーマだとも言えると思うのですが、(これはワールドカップの「ベッカム様フィーバー」のころにも言われていたことですが)、話を韓国や中国の男優さんと日本の男優さんとの比較に絞ってみると、その差というのは「父性を感じるかどうか」だと思うんです。韓国や中国の男優さんから感じる父性を日本の男優さんからは感じられないということだと思うんです。この辺りの事は、文化庁長官、河合隼雄氏の「母性社会日本の病理」(講談社α文庫)などを参考にしてもらえばと思いますが、日本女性は彼らから感じる父性の匂いにくらっとしているのではないかと強引に結論づけてこの文章を終わりたいと思います。

※先日、一話だけ最初から終わりまで見た韓国のドラマがあります。「宮廷女官 チャングムの誓い」という朝鮮王朝を舞台にした歴史物のドラマは割りと面白かったです。日本の連続ドラマもあまり見ていないので、続けて見るかどうかはわかりませんが。韓流嫌いのひとには、この辺りだと入り込みやすいのではないかと思いました。
 
※しばらく更新してなかったココログのほうに、映画「ハウルの動く城」の原作「魔法使いハウルと火の悪魔」の感想を書きましたのでよかったら見てください。