今回は、私にとって思い出深い機体をご紹介いたします。
エアーウェーブ社は既にハングではなくなっていますが、かつてはマジックシリーズで一世を風靡したメーカーでした。
K2は、そのマジックシリーズから進化した「kiss」という機体の後継機になります。
マジックシリーズは、とにかく扱いやすさを売っていましたが、更に高性能を求めて全面的に設計を見直し、まずは「kiss」が誕生しましたが、この機体、コントロールが軽くて高性能ではあったんですが、少々ヨーイングに入りやすい欠点がありました。
K2はその辺を改良して、きわめて素直なハンドリングに仕上げられた高性能機だったのです。
私にとってこのK2は思い出深い機体であるとご紹介しました。
その理由は、実質的な私の大会デビューはこの機体だったからです。
それまでは扱いづらいコンペ機で苦労していましたが、このK2に乗り換えて「なんじゃこりゃ!」ってなってしまったのです。
とにかくコントロールは楽だし浮きも抜群!おまけに性能もピカイチだったからです。
ということで、私はこの機体に乗り換えてから大会で成績を残せるようになりました。
(余談ですが、日本のトップを走るD門氏は、このころ確かビッグバードのソルジャーからファイヤーバードのレーザーに乗り換えたくらいだったと記憶しております)
調子に乗ったあのころの私は、恐れも知らずにどんどん大会に出まくるようになりましたね!
しかし、このK2も二点ほど欠点はありました。
ひとつはハイバンクが苦手なこと‥。
フラットバンクではピカイチの浮きだったのですが、ハイバンクにするとノーズが下を向きたがって効率よく上げられませんでした。
もう一つの欠点は、サーマルから出ると「ストンッ」とノーズを落としてしまうこと‥。
今から思えば、アンダーサーフェースの張りが強くなるハシリの機体だったので、少々ピッチ安定に難があったのでしょう。
今ならリブを入れれば簡単に解決できていたと思います。
このK2を手に入れた私は、ハングが面白くて仕方なくなり、翌年とうとう会社を辞めてしまいました。(笑)