飛行中年

空を飛ぶことに薪ストーブ、そして、旅をこよなく愛する一人の中年のブログです。

工務店さんと薪ストーブ のセルフビルド

2012-04-14 17:16:47 | 薪ストーブのセルフビルド(for woodstave builder)

薪ストーブをセルフビルドする場合は、まず本業の薪ストーブ屋さんは手を貸してくれません。

また、家を作る工務店さんも、よほど薪ストーブを知っている業者でない限り、断られてしまうと思いますし、逆に簡単に引き受けてくれるところの方が、私は心配だと思います。

脅すわけではないのですが、私は薪ストーブに興味をもってからというもの、オシャレなレストラン等で見かける薪ストーブもチェックするようになりましたが、結構、その設置に「問題」があるとしか思えないものを見かけます。

正直、工務店さんが薪ストーブの特性を理解していなかったのでは?と考えています。

しかし、薪ストーブのセルフビルドをすべて自分でやるのもかなり大変です。

そんな薪ストーブのセルフビルドの中でも厄介なのは、「壁や屋根の工事」です。

薪ストーブを設置するには、必ず煙突を取り付けなければならないのですが、この煙突を外に出す工事が厄介なのです。

たとえば、煙突を壁だしにする場合、壁の中に柱が通ってないか調べる必要があります。

特に、薪ストーブが収まりやすい部屋の角の部分は、その壁に「スジカイ」という斜めの部材が隠れており、煙突を通す場合干渉してしまう可能性があります。

また、屋根だしにする場合も、やはり大きな柱や梁は避けなければならず、瓦やコロニアル等の加工も必要です。

ですから、このような家の工事が必要なところは、やはり工務店さんの力が借りられれば、より確実、安全に薪ストーブを設置できます。

そこで私が取った方法ですが、薪ストーブの設置工事のプロデュースは、あくまで自分で薪ストーブの勉強して行います。

そして、炉台の製作や床補強、煙突の組み立て等は自分で責任を持って行います。

しかし、煙突を通すための壁や屋根の工事、この部分だけを家の知識のある工務店に依頼する方法をとったのです。

煙突を通す部分の工事の詳細については、煙突部材を販売してくれた業者が、必ずそのマニュアルを準備しています。

工務店さんならば、そのマニュアルを見れば工事の仕方はすぐにわかる筈で、また、マニュアルにしたがって工事をすれば、工事そのものの責任は煙突を販売した業者にあるわけですから、工務店に責任問題は発生しないはずです。

そして、私は実際にその方法で薪ストーブのセルフビルドを進めました。

工事の方はスムーズに進み一日で終了。

工務店さんにお支払した金額は、知り合いだということもあったと思いますが、一日分の工賃プラス材料費で済みました。

私はこのように部分的に工務店さんの力を借りる方法をお薦めしたいです。

そして、薪ストーブの設置工事では、家には煙突が通しやすい場所がありますから、かなり初期の段階で、煙突を通す場所を工務店さんと相談しながら決めておいた方が良いと思います。

それが決まらない限り、煙突部材も必要なものが見えてきませんからね!

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ハンググライダーの進化の歴史 1

2012-04-14 15:40:18 | ハング(hangglider)

ハンググライダー。

この英語を直訳すると、ハング(ぶら下がる)グライダー(滑空機)です。

これは読んで字の如く、人間がグライダーにぶら下がって滑空するもののことで、日本でもハンググライダーという言葉が伝わる以前に、ちゃんと「懸垂式滑空機」という言葉がありました。

ハンググライダーと他の航空機との最大の違いは、人間の脚力によってテイクオフすることですが、このハンググライダーの起源を遡ると、あの「オットーリリエンタール」に行きつきます。

リリエンタールはドイツの技術者で、資料に残る範囲では、世界で一番最初に滑空機で飛ぶことに成功しました。

念のためですが、この当時は既に飛行船が我が物顔で空を飛んでいました。

Photo リリエンタールの功績については、今更私が述べなくても、各種資料を見ていただければ詳しいことが分かるので、あえて今更このブログで語る必要はないと思います。

しかし、一つだけ私は皆さんに伝えたい大切なことがあります。

それは、リリエンタールはこの当時で既に「ピッチ安定」について、しっかりと確立された滑空機を作っていたことです。

写真からの推察でしかありませんが、リリエンタールの機体を見る限り、かなりしっかりした「ピッチ安定」があったはずです。

なぜそのようなことが言えるかというと、下の図を見てください。

002 これは飛行機の翼と尾翼の関係を分かりやすく書いたものですが、どんな飛行機、滑空機でも、後ろの翼に対して、前の翼の迎角が、よりプラスとなる角度(取り付け角ともいう)になっています。

飛行機のピッチ安定は、わかりやすくおおざっぱに言ってしまうと、上図のような前後の翼の関係で、飛行機の重心位置が若干前よりになった時、ピッチの安定がとれてうまく飛ぶようになります。

これはどんな飛行機でも間違いなく、この前後の翼の角度の関係が成り立っており、この前後の翼の角度の差は、一般に大きいほどピッチの安定も大きくなります。

ハンググライダーは主翼だけですが、翼端が上図で言う「後翼」の役目を果たし、ピッチの安定が確保されているのです。

そして、このことは今後このブログでご説明するハンググライダーの進化を語るなかでは、とても大事になってくるので、しっかり覚えておいてくださいね。

で、もう一度リリエンタールの機体をよく見てみると、主翼と尾翼にかなり大きな迎角の差を確認することができます。

モーメント(主翼と尾翼の距離)は少ないものの、それを埋め合わせるに十分な前後の翼の迎角の差はあるので、かなりピッチ安定のある機体だったと思います。

それに対し、横方向の操縦は、足を振るだけの体重移動のみだったということなので、かなりコントロールは困難だったと推察していますが、翼に上半角も与えられていたので、ピッチの安定の良さと相まって、何とか操縦出来ていたのだと思います。

滑空機という意味では、日本にもリリエンタール以前に「浮田幸吉」伝説が存在しています。

彼は鳩の体から、空を飛ぶのに必要な「翼面荷重」を割り出していたそうで、その数値は現在のハンググライダーとほとんど同じものになります。

更に「上半角」にも気づいていたと文献には書かれています。

ピッチ安定については、残された文献だけではどうであったかは推察することはできませんが、少なくとも「上半角」に気付くには、それなりに模型を作って実験を繰り返していたはずですから、実験段階の模型も、やはりそれなりには飛ぶ様にはなっていたはずです。

ここからは、100パーセント私の推察になりますが、もし、幸吉のグライダーがしっかり揚力が生まれる「翼型」をもち、安定性が保てる「形状」があり、更に、それらが維持できる剛性(強度)を持っていたとすれば、かなり高い確率で実際に飛行に成功していたのではないか?

私はそのように考えています。

コメント (2)
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