俺もお前も人生の敗北者

とりあえず否定から入るネガティブ思考で常にB級嗜好なATOPのブログ

北斗の拳

2008-10-02 22:27:23 | レビュー

漫画『北斗の拳』★★

正直全然面白くなかった。たぶんアニメじゃないといけないんだろうなぁ…なんて思った。この年になって初めて読んでみたものの、意味不明設定のオンパレードで困惑。

でもまぁまだラオウを倒す辺りまでは許せる。それなりに話も筋と追ってるし、燃える展開も用意されている。それ以降がひどい。どんどんケンシロウは弱くなるし、敵もどう考えてみてもラオウより弱い感じがする。『なんでこんな奴倒すのに苦労してるんですか?』と思ってしまった。

最後の方ははちゃめちゃ。こんな終わりで良いのかという展開。記憶喪失になるとかあり得ないだろ。作者が愛ゆえに苦しんでるだけじゃないですか(何。申し訳ないが読んで損した気がする。

いまはむかし

2008-10-02 14:43:47 | ATOP
本を読んで思い出した。子どもの頃、幼稚園のくらいのときからだと思うのだけど、私は自己主張のできない子どもだった。「やだ」が言えない、貧弱精神むき出しで、いやなことがあるとだんまりを決め込むタイプだった。

ちょうど年少の時だったと思う。当時、私は同い年のガキ大将みたいなやつにいやがらせを受けていた。いまの時代ならいじめって言えるのかもしれないけど、私とすればあれはいじめじゃないと信じている部分がある。なんでかはわからないけど。

どんなことされていたかっていうと、完全なる暴力。私が言うのも変な話なのだが、そいつの体がでかいの。園児としては屈強な体を生かした突き飛ばし、そして間を空けないボディープレスの二段攻撃で私は撃沈。よく泣かされていた。

なんでそうされるのかは覚えていない。たぶん、理由なんてない。世界中見渡してみても子ども社会のいやがらせに理由なんてない。なんとなくだ。なんとなくやっちゃうんだ。だから私が悪いわけでもなくて、あいつが悪いわけでもない。

泣かされると、そのことを母親はなぜか知っていて、「やられたらやり返さなきゃ」「やめて!って言わなきゃだめじゃない」って私を叱るとも慰めるともちがう口調でいった。今考えてみると後者はわかるのだが、前者はかなり横暴な助言だな…それだけ私が男らしくなかったんだと思う。私は暴力に対して非常に抵抗があった。やられてもやりかえす根性もなくて、誰かが助けるのをじっとだまって泣いて待つだけだった。

まぁそれでね、一番記憶に残っている出来事がある。たしか私が同じ組の子とままごとをやってたんですよ。そしたらガキ大将がやってきて、ままごとで使ってたちっちゃい木製の机を乱暴に持ち上げたんですよ。持ち上げた机をどうしたか予想できますよね?そいつ、私の頭にたたきつけたんですよ。ちょうど机の脚が前頭部に直撃。撃沈。私号泣。カッコ悪。

その後、職員室みたいなところで、頭にできたたんこぶの治療を受けた。私から見えるところで、そいつは強面の理事長先生にめちゃめちゃ叱られてた。いまだったら親が駆けつけて最悪裁判沙汰になりそうなものだけど、うちの親には良識があった。あんまりそのこと自体、蒸し返すような発言はしなかった。

そいつのこと好きにはなれなかったけど、そんな嫌いでもなかった。わからんけど。もう名前は思い出せないけど、そいつは小学校一年生のときに転校していった。そういうやつほど存在を忘れない。

ともかくいやだと言えず、実力行使にもでられない心優しい…というより気弱な子どもだった。今じゃ考えられないと思う人もいると思うけど、私としてはほんと昔から成長してないなって思う。

2008-10-02 12:51:02 | ATOP
名前も知らない、見たこともない虫が窓にとまっていた。外にでたいのか、餌を探しているのか。触角を小刻みにふるわせて同じ場所をいったりきたり。

読んでいた本を閉じて、じっと眺めた。右往左往、縦横無尽。動き回るそいつを見て、私は思った。

「おまえはそれでいいのか?」

けど、その次の瞬間には「なんてバカなこと考えてんだろ」と自分につっこみを入れた。

そんな秋の通学電車の出来事じゃ、バカヤローヽ(*`Д´)ノ

レビュー

2008-10-02 00:49:58 | レビュー

漫画『シャーマンキング 完全版(11)(12)』★★★

チョコラブが頑張る巻です。シャーマンキングって漫画は他のバトル漫画と違って、いつも全力な気がします。キャラ1人1人が出し惜しみせず、最強の技を初っぱなからぶつける。ドラゴンボールでいうならセルゲームの開始とともにかめはめ波ぶっ放すみたいな。でも、そういうことやっているから話続かないんだよなぁ。でも、ここら辺の話が世間的に一番盛り上がってた時期なんじゃないかな。


漫画『たいようのマキバオー(2)』★★★★

前作『みどりのマキバオー』に比べて笑えるところはないんですけど、劣等感とか負け組とか今の時代にマッチングしたテーマを上手に描けているように思います。やっぱりこの作品は90年代では絶対うけないだろうし登場しない作品で、今の時代だから良さをかみしめられる。2巻ではかませ犬の存在について。勝ち負けが人気と釣り合っていなかったり、勝ち負けを操作することでその世界を成立させたりすることについて考えさせられます。最後のページでマキバオーだけじゃなくて、みんなが泣きます。


漫画『NANA(20)』★★★★

久しぶりに読む価値のある巻がきました。ここ数巻がこのためにあったのか…とまではいきませんが、ぐだぐだだった展開にようやく変化が表れます。まぁそれ以外は特に言うべきことはないですね。


文庫『みぞれ』(重松清)★★★

短編集です。個人的に短編集が好きではないのですが、短編集で良かったと思える内容です。重いです。昔だったら『私には関係ないな』って思えた内容だったかもしれませんけど、社会に足を踏み込む寸前の私には近く感じられる内容でした。なかでも『メグちゃん危機一髪』は考えさせられました。一昔前だったら『拝啓ノストラダムス様』になにか感じていたかもしれませんが。まーこの本は人間関係を見つめ直したい人に読んでもらいたいです。間違っても人間関係に悩んでいる人が読んではいけないと思う。人間関係が順調にいきすぎている人に読んで欲しい。そして気付くよ、この世界の息苦しさに。


文庫『TEST MATCH―宿沢広朗の「遺言」』(講談社+α文庫 著:宿沢広朗)★★★★

指導者の理想がここに書いてる。指導者というか管理職の理想かもしれない。いかに部下を効率的に運用して組織をうまく動かすか。人心をつかむのが不得意な管理職の人にはお勧めかもしれない。つまり57代の幹部にはお勧めってことですね(何。それは置いておいて、まぁ結構当たり前のことが書いてあると思います。これぐらい冷静に組織を見られなきゃ駄目だよね。