ベイエリア独身日本式サラリーマン生活

駐在で米国ベイエリアへやってきた独身日本式サラリーマンによる独身日本式サラリーマンのための日々の記録

グラストンベリーリバーパーク

2020-11-07 05:47:13 | 生活
 グラストンベリーリバーパークとは、グラストンベリー市にあるコネチカット川沿いの親水公園のことだ。最近は職場にはにぎり飯を持って行って昼食にしている。すると白人の同僚、“でぶのロニー”が興味を示す。彼はおそらくは140Kgはあろう日本では末期でぶ患者なのだが、アメリカではまぁ普通レベルのでぶだ。先週、握り飯をひとつ彼にあげようと思い立ち、ラップに包んだ握り飯をひとつ、『おい、でぶのロニー』と声をかけて彼に放り投げると、少し方向が逸れたため彼の頭に“こつん”と当たり、そのまま地面に落ちてコロコロと転がって、ついには排水溝に落ちてしまった。なんだか昔話の光景を見たような気がしたので、記録しておく。さて、話題は公園だった。



この公園の特長は以下のとおりだ。参考にしてもらいたい。



①アクセス・駐車場
この公園はグラストンベリー市の中心部に近い場所にあって駐車場も広いので利用しやすい。それもそのはず、ここは各種スポーツの競技場の他に大きな芝生のヤードがあって、そこでは野外コンサートやアップル祭りなどの催しものも開かれるけっこう規模の大きい公園なのだ。筆者は目標一日8000歩達成のため、車を公園入口から最も離れた場所に止める。昼下がり、駐車場付近のバスケットコートでは上半身裸の黒人がワン・オー・ワンをしていたり、芝生ではコロナの影響でソーシャルディスタンスを確保してアウトドア用の椅子に腰かけた老人たちが談笑している。そして少し行けばすぐに大きな建屋が目に付く。



⓶カヌー発着場
建屋の廻りにはムチムチ短パン姿の白人ティーンネイジャーが多数ウロウロしていて、カヌーを建屋から担ぎ出している。この建物の1階はカヌーやボート置場のようだ。ここから階段を下りて、河畔に設置された桟橋から船を出す。桟橋にもムチムチ短パン女子高生がタムロしている。ちょうどクラブ活動の時間だったようだ。ここから見るコネチカット川は大きく湾曲して、森に挟まれ、日光で水面がキラキラしていて眺めがとてもいいので、その景色を楽しむふりをしてムチムチ短パン女子高生を眺めていても怪しさはない(と思われる)。とはいえ筆者は最近小乗仏教に入れ込んでいるので、女子高生には目もくれず先を急ぐ。



③トレイルへ
建屋を抜けてさらに南下すればボート用桟橋がもうひとつあって、その先には森が広がり、トレイルの入り口っぽいものがある。このトレイルはしばらく川沿いを行く。両側に下草が繁茂したトレイルは平たんで歩きやすいが、本流に流れ込む小さな小川を幾度か飛び越えながら進まなくてはならない。コネチカット川の流れは非常に穏やかで、風が吹く方に波が立ち、流れの様子が水面に現れないほどだ。そのため時折下りることができる河川敷は石ころではなく砂が堆積していることが多く、これは日本の河川では見られない光景だろう。



④トレイル2
やたら枝分かれしているトレイルを適当に進む(地図はない)とどうやら川沿いの道を逸れたようで、立派な砂利道に出てしまった。ここもまた公園から延びる整備されたトレイルで、中国人の家族や犬を連れた白人の老婆などとすれ違う。あまり面白みのない道であったので逸れようと他の道を探していたら、川の方向に戻る分かれ道を発見し、その先に大きな土手が見えたので向かってみた。“土手の先に川があるのだろう”と思い息を切らしながら芝生でできた土手を駆け上がると、そこにはこぶりな下水処理場が鎮座していた。なぜ処理場を土手で覆うのか不明だが、この処理場は小ぎれいで臭いも全くない。グーグルマップでこの処理場をちょいと調べると、コルトン・ドリーという人が“I had a beautiful time. it was... so beautiful. The smell was out of this world. Can’t wait to go again”と、おおよそ下水処理場のレビューとは思えない投稿を残しているのも頷ける。




⑤トレイル3
土手の先にさらに川に向かう道があり、ずんずん進めば再びコネチカット川を拝むことができた。だがそれを“よしっ”と進むも束の間で、すぐに広大な畑に突き当たり“私有地につき立入禁止”との看板であえなくゴール、戻るしかなくなる。帰り路はスタート地点の桟橋まで川沿いのトレイルを歩くことができた。“もう少し近くでムチムチでも見て帰るかな”そう思い立ち、往路ではやりすごしたカヌー発着桟橋へ下りてみれば人はまばらで、今度は上の方から大音量でブリトニースピアーズ風の暑苦しいアメリカンポップが聞こえてくる。見上げればずらりと並んだボート漕ぎ練習マシンに腰を下ろした短パンムチムチ女子高生がこちら側を向いてウンコラ・ヨッコラと状態を逸らしたり屈めたりしている。この景色はじっと見ていると明らかな変態なので、筆者はさっさと桟橋を後にした。




 日本のように毎日通勤電車に揺られることもないので、目にするのはもっぱら二次元(モニターという意味、アニメではない)の、しかも偽物女子高生ばかりの日々である。それも昔ほど“目にしたい”と思わなくなっていた。日米ですいぶん様子が違う女子高生ではあるものの、こうやって三次元で見ることができたのは、自分自身の若々しさを取り戻すよい機会になった。思うに事件を起こしてしまう寂しい男たちも、最初はこの程度で満足していたのが、自分の変態レべルが少しずつ少しずつエスカレートしていくのに気が付かず、捕まって初めて『あ、俺は変態だった』と思い直すパターンが多いのではないか。帰りの車中、『次は高校周辺でもハイキングしてみようかな』と普通に思った自分にぞっとし、帰ってすぐに飲酒した。

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