ベイエリア独身日本式サラリーマン生活

駐在で米国ベイエリアへやってきた独身日本式サラリーマンによる独身日本式サラリーマンのための日々の記録

Maverick's Beach

2016-08-04 21:52:12 | 生活
Maverick's Beachは、Half Moon Bay の北端に位置する半島状に突き出た場所の先端の海岸だ。92番に乗ってベイ側から太平洋側へ走る。そうすると1号線に突き当たるので、それを北上していくのだ。この1号線は普通の海岸沿いを走る道路だが、よく考えると太平洋を西に見るという、日本ではごく限られた場所でした経験できないことをしている。その永遠を思わせるような水平線が見える浜辺に到達したとき、さすがの開拓者精神の塊とも言える胸毛をたくわえた入植者たちも、「ここがゴールだ」と思うだろう、と思いきやハワイやニッポンまで海を越えてやってきたのだから、彼らのタフネスに驚嘆する。


この海岸の特長は以下の通りだ。参考にしてもらいたい。


①車を停めて、しばらく歩く。
先端のMaverick's Beachよりもずいぶん手前で車道は終わっているので、15分ほど歩く必要がある。駐車場は小さく、40台程度しか止まれないが不思議と回転が早いので20分も待てば空くだろう。サーフィンやカニ捕りや、磯遊びをする家族連れで賑わう。

②海岸の様子
平坦で広大な岩が海水面と同じくらいの高さで広がっていて、岩の隙間に沢山の潮だまりがある。その景色はなかなかに面白い。波はとても高く、東宝映画の始まりのようなしぶきが上がる。波打ち際には近寄れないほどだ。

③巻貝を捕る
ここに来る目的は狩猟だ。誰も捕食しない所為で食物連鎖が崩れた結果、気落ち悪い位の貝口密度で巻貝が岩にへばりついて、じっとしている(尚、それ以上の密度でイソギンチャクがいる)。15分も捕れば持参したビニル袋いっぱいになるまで捕れるだろう。巻貝を手で捕ろうとしたときに、粘着がなく捕れるものは決まってヤドカリなので、踏みつぶして潮だまりに投げてやると、カニやエビの餌になる。たまに白人に、「それ、食べるの?」と聞かれるので、「これはエスカルゴと同じだからな」と不敵に答えるとよいだろう。ビニル袋は2枚持って行き、狩猟が終わるともう一枚を重ねて車の中を磯臭くしないようにすることだ。

④調理法
持ち帰った貝はよく水で洗い、2時間ほど水中で放置する。そして茹でるわけだが、必ず水から茹でることだ。そうしないと中身が取り出せなくて泣く羽目になる。そして茹で水には少しだけ塩味がする程度の塩と香る程度の日本酒を加えよう。5分程度ぐつぐつ茹でたらもう食べられる。ざるに開け、つまようじでほじって食べるのだ。
それは、確かに小さいサザエだ。冷酒といただいて、夏を感じる。

 日本人は農耕民族、白人は狩猟民族という文化人類学的分類をよく耳にするが、現代社会においては明らかに日本人の方が狩猟民族だ。今の白人は言うなれば畜産民族であり、趣味の範疇の狩猟(ハンティング)しかしていないが、我々は毎日海へ出て狩猟をしているのだから。さぁ日本式独身サラリーマン諸氏も、海へ出て、ミネラル豊富な巻貝を捕らえに行こう。因みに、これと同種の貝が99ランチマーケトでたまに売られています。

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