ベイエリア独身日本式サラリーマン生活

駐在で米国ベイエリアへやってきた独身日本式サラリーマンによる独身日本式サラリーマンのための日々の記録

オードゥールズ・ビール

2024-04-07 06:08:29 | 生活
オードゥールズ・ビールとは、北米で比較的簡単に手に入るノン・アルコール・ビールである。基本的には筆者の生活はノン・アルコール・ビールを必要としていないのだが、業務が重なったり、締め切り直前に提出物の手直しが必要になったりして、夕食の後にも頭を使って仕事をすることが、年に数度ある。そんなときの晩酌を、このオードゥールズ・ビールで凌いだりするのだ。実はこのオードゥールズ・ビールとはずいぶんむかしに出会っていた。その際にもこのブログで紹介しようと思ったのだけれど、すっかり忘れていた。そして最近またもや忙しくなり、久しぶりにオードゥールズ・ビールを必要としたのだ。北米ではMBLが開幕し、一般女性さんとの結婚やイッペイ通訳さんの横領違法ギャンブル問題などで世間を賑わせた翔ちゃんが、昨日早くも二本目のホームランを打ったそうだ。


このノン・アルコール・ビールの詳細は以下のとおりだ。参考にしてほしい。



①北米のノンアルコール事情
北米の酒屋でノン・アルコールビールを見かけることが少ないのは、必要とする人が多くないからであろう。北米に暮らす人は、コーラやスプライトを飲みながら食事を楽しむことができるユーモアのある人で溢れているし、アルコールを絶つ必要を感じる不幸な人が少ない、もしくはその決断の前にアル中になってしまう冗談の分る人が多いためだろうか。酒屋で見かけるノン・アルコール・ビールはたいていこのオードゥールズ・ビールのみだ。それでもインターネットで検索してみると、“バドワイザー・ゼロ”や“ブルー・ムーン・ゼロ”などの商品が出てくるので、どうやら需要はあるようだ。よく考えると“酒屋”へ“ノン・アルコール飲料”を買いに行くという行為も何だかおかしなところがあるので、そもそも酒屋ではない場所(薬局?)で売られているものなのかも知れない。



②オードゥールズ・ビールとの出会い
オードゥールズ・ビールとの出会いは、筆者がノン・アルコール・ビールを必要としていないときだった。酒屋で缶ビールを“ラベル買い”(その昔“ジャケ買い”という言葉があった時代へのオマージュである)して遊んでいた時に、その缶のデザインから『こいつは美味いビイルに違いないぞ』と思い購入したらば、ノン・アルコールだったのだ。高級感がある深緑色の缶に白地に抜かれた商品名は安定を感じる。大麦の穂と赤いAの文字をバックに勇ましく飛翔するイーグルのロゴは勇壮で男らしい。とてもノン・アルコール商品とは思えない気品ある姿なので、子供などがホンモノのビールと間違えて飲まない可能性すら感じる。



③オードゥールズ・ビール
オードゥールズ・ビールは、これがなかなかどうして味もよいから嬉しい。ビールのコクとドライのバランスがよく、所謂日本の“第三のビール”などよりも旨いかも知れない。いつものつまみと一緒に飲めば普通に楽しい一人の夕食になる。



実はこのオードゥールズ・ビールは、体積あたり0.5%未満であるがアルコールを含んでいる。つまり正確には“ノン”ではなく“ロー”アルコール・ビールと呼ぶべきだ。むかし日本で、『仕事中にノン・アルコール・ビールやノン・アルコール・チューハイを飲むことは慎むべきか』という議論を会社内で挙げたことがある。日本にはアルコール0.00%のノンアルコール飲料が発売されており、これを仕事中に飲むことは、法律上も医学上も問題はないはずである。しかし『コップに注いだりしていると、周りの人が見てアルコールを飲んでいるように見えることが“風紀上”良くない』という意見があったので、『では水筒に入れて見えなければよいのか』と尋ねると、困ったような顔をして、『ノンアルコール飲料を飲むということは、本当は“アルコールを飲みたい”という本来勤務中に持つべきでない欲求を抱えていることの証左であるから、不道徳である。ゆえに慎むべきである』という回答に変わった。ややこじつけ感があるが、納得をしてしまった。“飲むこと”ではなく“飲みたいと思うこと”が罪なのである。酒類メーカーは、勤務中に飲んでも不道徳でないノン・アルコール飲料を、直ちに真剣に開発すべきである。あぁ酒が飲みたい。

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