ベイエリア独身日本式サラリーマン生活

駐在で米国ベイエリアへやってきた独身日本式サラリーマンによる独身日本式サラリーマンのための日々の記録

ベイエリアで古本を寄付する

2023-09-23 23:45:58 | 生活
ベイエリアで古本を寄付するとは、ベイエリア周辺の駐在員や日系の人々のために古本を寄付する行為のことを言う。筆者はサンノゼを離れてサウス・サンフランシスコへ拠点を移すことになった。この機会にプラスチックケースいっぱいになっている読み終えた本やもらった臭い本(“人からもらった文庫本の臭いを消す”の記事参照のこと)のうち、不要な本を寄付したいと思ったのだ。それはただ不要な本の処分を目的としたのではなく、かつてアリゾナ州ツーソンの“Sandyi Oriental Market”で先達の古書を譲り受けたことも筆者に影響を与えている(Sandyi Oriental Marketの記事参照)。今回はそれに関する記事である。日本では線上降水帯という新たな用語が一般的になっている。


この行為の概要が以下の通りだ、参考にしてもらいたい。



①ひまわり会
“ベイエリア 古本”とグーグル神で検索すれば、すぐに出てきたのが“ひまわり会”という団体である。ひまわり会はベイエリア、特にイースト・ベイの日系人のコミュネィティを目的に1971年に設立された歴史ある団体だ。イーストベイを拠点としていることからも、駐在員よりも日系移民の人々を対象にしているように思う。この団体が月に一度の頻度で日本図書の古本市を開催しており、寄付を募っていることが判明したので、筆者はさっそくウェブサイトにのっているメールアドレスにコンタクトしてみた。何でも古本の寄付にも事前連絡が必要との記載がウェブサイトにあったためだ。



②ひまわり会とのコンタクト
古本寄付の予約メールにはすぐに返事が来た。それは伊藤いねこさんという女性からで、メールの文体から比較的年配の女性であることが想像できた。古本は、“エルセリートの八百屋さん”に持ってきてほしいとのことだ。『え? 八百屋さん?』と思ったが、どうやら“YAOYA-SAN”と言う名の日本スーパーらしい。そしておはぎの販売や包丁研ぎのサービスもやっているという内容の情報が添えられていた。イーストベイにも小さくない日本人のコミュニティがあるようだ。



③古本を持っていく
指定された日の指定時刻に“八百屋さん”へ到着すると、まだ古本市の開催前で賑わいはなく、駐車場でせっせと古本市の準備をする年配女性がいた。伊藤いねこさんであった。お忙しそうであまり会話をすることはできなかったが、『長くやってる団体で、怪しいものではないのよー』とニコニコされていたのが印象的だ。『ひまわり会とこの八百屋さんは関係あるんですか?』と聞いてみると、『あ、全然ないんですよ』とおっしゃった。八百屋さんは開店したてで慌ただしそうだったので、入るのはまた今度にすることにした。



ひまわり会は古本市の他にも『日本語を書く会』やヨガや気功などの教室もやっていたりする。ニンゲンは愚かなので、いずれまた多くの人が日本から脱出しなくてはいけない状況がやってくるだろう。そういった状況のときに世界各国にあるこういう団体が力を発揮するのではなかろうか。できる限り応援したいと思った。来月の古本市へ行ってみようかな、でも筆者の寄付した本が丸ごと売れ残っていたら、それはショックである。

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