1964年東京オリンピック開催を前にオープンした
東京を代表する名ホテルの一つが、
紀尾井町にある「ホテルニューオータニ」
写真は、1974年にオープンした
地上40階の「ガーデンタワー」です。

シンボルともいえる最上階の回転ラウンジのある「ザ・メイン」。
ホテルの確保に難航する政府の依頼に応じて、
設計図を書きながら建設していくという突貫工事、
ユニットバスが誕生したのもこの工事のためでした。
ザ・メインのロビーフロアにパリの老舗レストラン、
トゥール・ダルジャンの世界唯一の支店として、
『トゥールダルジャン東京』を開業、営業しています。

東京の名園の一つにも数えられる池泉回遊式庭園は、
400年以上前から記録が残されているという日本庭園。
結婚式を終えたばかりのカップルなのでしょう。
「おめでとうございます!お幸せに!」

武将・加藤清正公の下屋敷、井伊家の中屋敷、伏見宮邸と
変遷してきたこの地の歴史を伝える
江戸城外堀に囲まれた約4万㎡の広大な日本庭園は、
四季折々の花々が咲き乱れ、樹木が濃い木陰をつくります。

その後年月を経て、外国人の手に渡ろうとしたのを
ホテル創業者の大谷氏が買い取り、自邸とした歴史も。
荒れ果てた庭を創業者自ら指揮を執って改修、
清正公時代からの石灯籠や木々が残ります。

広い庭園に数カ所ある朱塗りの橋が緑に映えます。
一番人気は太鼓橋かしら。

錦鯉が優雅に遊ぶ池の脇に佇むのは、
鉄板焼・ステーキ「清泉亭」
庭園内にはいくつかのレストランがあります。
庭園内にある「なだ万」本店1986年には、
東京サミットの公式晩餐会が開催されています。

高さ6mの大滝が見事です。
園内は起伏があり、歩きやすいとは言えませんが、
枯山水、清泉池、茶室などが点在し、
春はサクラ、夏はアジサイ、秋は紅葉、
贅の限りを尽くした日本庭園が楽しめます。

環境に配慮したLEDを使用し風情のあるライティング
「光のおもてなし」は、日没後から24時までです。
庭園内は一般にも開放されていますが、
庭園の見える客室から心ゆくまで堪能したいものです。
東京都千代田区紀尾井町4-1
2020.11.21