じゃ、僕の話をします。

『本気食聡咲』の記事は「居酒屋・和食」カテゴリーよりご覧下さい。/※各掲載店の閉店情報等は基本的に追記しておりません。

夕闇時の「名水ラーメン」。

2021-05-30 | ラーメン・蕎麦・うどん
 
(以下の記事は、札幌市/北海道に「まん延防止等重点措置」及び「緊急事態宣言」が発令される前に訪れた際のものです。もし、この記事をご参考になさる場合は、現在のお店の営業状況などについてお店のサイト等でご確認下さい。)


JR新札幌駅から伸びる高架。

高架下のお店も、昔と比べるとずいぶん入れ替わってしまいました。

ここからしばらく歩くと…
新札幌名物、と言っても過言ではないようなラーメン屋さんがあります。

看板には「名水」の文字。

北海道の名峰、羊蹄山の湧水を仕込みに使ってるから「名水ラーメン」。

もう、長年この佇まいのまま、営業してらっしゃいます。ここだけ時間が止まってるかの如く。

その証拠とも言えるような事が、看板にも色々書いてたりしますが、読むと地元民は「あぁ…なるほど。」と思うのでは。

お店はカウンターのみ、6席程度。

内装はよく見ると、屋台のラーメン屋さんのような雰囲気も醸しています。

セルフサービスのお水も、その「名水」。

それをコップに注ぎ、席に着いてしばし。


綺麗な塩ラーメンが目の前に。

澄んだスープは、本当に美しい。

そして多くの人が思い浮かべるであろう、「塩ラーメン」の味。期待通りの味わい。

「ああっ、もう、塩ラーメンがとにかく食べたい!」

…と、言う時に食べるとホッとする味です。

ちなみに醤油や味噌もありますが、個人的にここでは塩一択。

カウンター横のコンパクトなテレビで、夕方のニュースを見ながら、お店の女将さんと雑談なんてしながら、しっかり完食。

ラーメンは普段、ごくたまにしか食べないので、こう言う時はスープも完食しても良い、というルールを自分で決めてるので良いんです。言い訳です(笑)。

食べ終えたら、食器はカウンターの上の棚に載せるのが暗黙のルール。

どうやらここは支店らしく、本店がどこかにある様なのですが、いずれにせよ本当に昔から変わらず此処にあるお店。

高いビルなどではありませんが、個人的には新札幌のランドマークですね。

街を行き交う人々、新札幌に居たことのある人にとっては、新札幌の街並みを思い浮かべた時、必ずこのお店がその風景にあるはず。

周りの風景が、世の中が変わっても、ここだけは変わらない。

そして、このラーメンの味も変わらない。

「さっきのお客さんも、久しぶりに来たらしいけど、今はみんなマスクしてるでしょ?

だから、最近、すぐに常連さんかどうか分からないのよね。」

女将さんはそう笑ってましたが、数多の「常連」がふとこの味を思い出しては、変わらぬ味を求めて訪れているんでしょうね。

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