じゃ、僕の話をします。

『本気食聡咲』の記事は「居酒屋・和食」カテゴリーよりご覧下さい。/※各掲載店の閉店情報等は基本的に追記しておりません。

三笠市民のソウルフード「長栄堂いなば菓子舗」のココナッツロールと、昭和の頃の懐かしさが溢れるケーキ。

2022-06-27 | カフェ・スイーツ
盆踊りの聖地、三笠市。

市の中心部にある公園には、盆踊りの櫓が常設。

そこから程近いところに…


昭和感の溢れる、懐かしい佇まいのお店が。

昔から市民に愛され続けたオーラを感じます。この「街のお菓子屋さん」と言う雰囲気が素敵ですね。

で、こちらの名物…と言うか、「三笠市民のソウルフード」だと言うケーキがこちら。


「ココナッツロール」です。


バニラ風味の素朴なロールケーキに、満遍なくココナッツが。

手掴みでいけるくらいです(笑)。

これだけ徹底してると、手もベタついたりしないので…農作業のおやつなどにも重宝するかも。ココナッツ塗れなのには、そんな理由があったりするんでしょうか。

他にも、様々なケーキが。

こちらの「ハワイアン」は、缶詰のパインをゼラチンでコーティングして、これまた素朴な生クリームのケーキに載せてます。


チェリーがこれまた泣かせます。

イチゴショートケーキも潔い。

堂々とイチゴが一つ。

潔い。

スポンジの間にスライスした果物を挟んだりしません。

過度な煌びやかさはありません。

自分が子供の頃、ケーキは今のようにコンビニで気楽に買えるようなものではなく、本当に「特別」な食べ物でした。

その時、ケーキに感じた「ときめき」と同じものを、こちらのお店のケーキからも感じるのです。

そして、そんな頃の、子供たちの気持ちに真摯に向き合って作り上げられた、背筋の伸びたケーキ。

シンプルにして孤高。

こちらのお店のケーキをゆっくりと味わいつつ、そんな事を感じたのでした。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【三笠市食堂紀行三部作:第二弾】炭鉱町の力強さが染み込んでくる「みつい食堂」のご飯。

2022-06-26 | 食堂
三笠市と言えば、炭鉱で栄えた街。

「炭鉱町はラーメンと蕎麦とカレーが美味しい」という、個人的法則。

新札幌のコミュニティFMの、とある番組のパーソナリティさんも同意してくださったので、間違いないです(笑)。

そして、それを確かめるべくしばらく前には更科食堂で、蕎麦とラーメンを頂いた訳ですが…



三笠市の中心部にも、その法則を証明する様な食堂がありました。

もう、外観からして力強い。


お願いしたのは「カレーセット」…のカレーを追加料金でカツカレーにして頂いたもの。

店員さんに相談したら、快諾して下さいました。

両方、食べたかったんです(笑)。

まずは、この絵に描いたような昔ながらのラーメンから。セットのラーメンは麺が半玉くらい。この後にカレーが控えてますから、ちょうど良い。

本当に子供の頃に食べた「食堂の味」ですね。

初めてなのに懐かしい。

そして、残ったスープと共に…


カツカレーを。

キャベツとマヨネーズが有り難い。

ルーは恐らく…ラーメンスープでカレールーを溶いたんでしょうか。

具材はなし。潔いカレールーです。

しばらくすると、表面に「膜」が張るやつです(笑)。「ライスカレー」とも言えそうな、ノスタルジックな味。

久しぶりですね。この感じ。王道にして横綱クラス、演歌界の大御所の様な堂々たる「食堂のカレー」です。


メニューも豊富です。

食べながら、次に来た時に何を食べるか吟味。

こちらのナポリタンやミートソース、広東麺あたりも捨てがたい。

後ろのテーブルでは、サラリーマンのグループが、ワシワシとカレーやラーメンをワイルドにかっ喰らっていました。

こういうお店のご飯は、食べると何だか力が湧き上がります。

ネットも携帯も無いような時代。色々言うより、まず食べる。食べて沢山働く。その為のご飯。

確かに食べると、ストレートに力が湧いてくる。

炭鉱で働く人々を、こんなご飯が力強く支え続けたんでしょうね。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【三笠市食堂紀行三部作:第一弾】温泉に一面の菜の花畑からの、三笠市「更科食堂」。

2022-06-19 | ラーメン・蕎麦・うどん
最近、「北村温泉」にすっかりハマってしまいました。札幌から車で1時間ほどの、静かな街にあります。

源泉かけ流しで、源泉が近いのか、お湯も何だか新鮮さが違う感じ。

熱めの内風呂と、一面の空が眺められる露天風呂。とても身体に効く感じがします。

この日は、途中でこんな景色も。

菜の花畑が広がってました。

そして、北村温泉からさらに北上して、三笠市へ。炭鉱で栄えた街です。

「炭鉱町は、カレーと蕎麦とラーメンが美味い」という、個人的法則がありまして。


「更科食堂」へ向かいました。ここは創業は大正14年。まもなく開店から100年経とうかと言う老舗。


暖簾にも風格が。

しかし、後継者がおらず、一度は廃業の危機になったとか。そこで、後を継いでくれる方を「募集」したそうで。

すると、見事に四代目が決まり、廃業の危機を回避できたそうです。

店内はレトロな雰囲気。でも、BGMはジャズな辺りは、四代目の個性でしょうか。

まずは、やはりざる蕎麦を。更科らしい、綺麗な色合い。

さらには…
名物だと言うラーメンも。あっさりしたスープの、これまたレトロ感のある懐かしい味わい。

また食べたくなりますね。

静かな山間にひっそり佇む、その趣き深さ。

「歴史」が途絶える事なく、これからも続いて欲しいです。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「聡咲」〜2022・初夏〜

2022-06-10 | 居酒屋・和食
ついに、スタンディングスタイルになった様です。


最近までは、座ってたんですけど。

それはともかく。

札幌ススキノの「本気食聡咲(まじしょく・そうさく)」にも、変わらず通わせて頂いております。

「完全予約制」になりましたんでね。

確かに、夕方に思い立ってふらりと行く、って事は出来ませんが…何事も計画的に進める事は大事です。

そうすれば…
有り難いことに、計画的に良いネタが用意されている訳です。

今時、蟹は貴重です。

さらにこの時、お薦めされたのは…
豚のスペアリブのバーベキュー焼き。

まさにバーベキュー。甘辛というか、深い味わいと言うか。色んな旨味を纏って焼き上げられた豚肉は、ビールに最高に合う味。

自分好みの味な訳です。

恐らくですが…

「完全予約制」になってから、マスターは「この日は、このお客さんと、このお客さんが来るから、このメニューがあると喜んでくれるんじゃ無いかな」と、言った「戦略」も立てて迎えてくださってるのでは無いかと。

その証拠に。
ボロネーゼ(ミートソース)のスパゲティですが、メニューには「青紫蘇風味」の文字。

アルデンテに茹で上げられたパスタには、刻んだ青紫蘇が絡んでおります。その爽やかな風味が、さらに食欲を掻き立てます。

普段は、メニューに普通のボロネーゼがあると、「青紫蘇、散らして頂けますかね?」なんてカスタマイズをお願いするんです。

それがもう、最初からメニューには、自分好みのカスタマイズがされた状態で載っている。

これは「完全予約制」の恩恵では無いかと。

新玉ねぎの季節になれば、メニューに書いて無くても毎年、「スライスして、鰹節と黄身とポン酢で食べたいですけど」と、お願いする訳ですが…
「新玉ねぎスライス、ポン酢と黄身で」が最初からメニューに載っている。

有り難い話です。

さて。

初夏はアスパラの季節。
門別産アスパラを炙りで。

例の「お取り寄せ」のやつと同じアスパラでして。

シンプルに塩と、マヨネーズで。

瑞々しさと歯応えが素晴らしい。

そして、かつとじ。
これも自分がよくお願いするメニューなのですが、やはり最初から載ってました。

もう、何を頼むかはすっかりバレバレと言うか(笑)、マスターの手のひらで踊らされてるようなもんですね。
(^_^;)

聡咲のかつとじは、甘辛さを抑えつつも風味豊かな、あっさりした出汁で食べるスタイル。

ポークピカタ。
これも(笑)メニューにあると、自分が必ずお願いするのですが、普段より更にグレードアップされてる印象の味わいでした。

「絶対オーダーする」と、バレてる訳です(笑)。

恐らく粉チーズやハーブ類で風味を付けた玉子を絡めて、香ばしく焼き上げた豚肉は、絹の様なしっとりした食感。

で、塩水ウニの季節の始まりでしたので…
シンプルにウニ丼を。締めにちょうどいいミニタイプ。

最近は聡咲に伺うと、いかにも自分が頼みそうな(笑)メニューが最初から載りまくりです。

でも。

これは、久しぶりにメニューに無いものをお願いしてしまいまして。
ハンバーグサンドイッチ。

カツサンドとハンバーグがメニューにあったので、つい頼んでしまいました。

このパンがまた良い味わいでして。

サンドイッチは、パンと具材のバランスが大切なのを再び痛感。

そして、ハンバーグの肉汁を、このパンが全て受け止めてくれます。

聡咲のハンバーグは、知る人ぞ知る「エピソード」がありまして(笑)、それを踏まえつつ食べると、味わいが変わる事でも有名(?)ですが、そんなハンバーグのオススメの食べ方です。

どんな「エピソード」か、お知りになりたい方はマスターに伺ってみて下さい。

ドラマチックですよ。

アスパラの季節も終盤ですが…
白、緑、紫の三色のアスパラ食べ比べなんて贅沢なことも。

やはりこの瑞々しさ。大地の栄養がたっぷりです。



さて。

マスターも、お店のブログでチラリと何度か触れていますが、賛否両論らしい(?)聡咲の「完全予約制」。

僕も、最初はやはり戸惑いもありました。

仕事を終えた夕方、

「どうしても今夜は聡咲でオムライスを食べたい!!!」

…なんて思い立つこともありますからね。

でも、今回申し上げた通り…

諸々含めて、実は「恩恵」の方が大きいような。

「完全予約制」になってから何度か通ううちに、そんな事を改めて感じている初夏であります。








コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

奈井江町「からまつ園」に近未来を垣間見る。

2022-06-02 | ラーメン・蕎麦・うどん
晴れた日のドライブ。

とある温泉に入り、帰りに蕎麦でも食べたいな…と思いながら、ハンドルを握ってたら…
気づけば奈井江町に。

札幌からちょっと上あたり。農業の盛んなこの街には、「日本一の直線道路」と言うのがありまして、その道路沿いに「からまつ園」はあります。和風の佇まい。

入ると、お昼時をしばらく過ぎていたにも関わらず、八割がた席は埋まっていました。

あの「ミシュラン北海道版」にも、「ビブグルマン」として載っていたらしく。

適当にドライブしてたら辿り着いたんですが(笑)、人気店なんですね。

しかも、店内には他のお店では見かけない様な光景が。

「配膳ロボット」が一台、働いてました。

ファストフードとかにありそうな大きさのトレーが四段ほど重なり、その上には猫のような耳のついた頭が。

そして、色々喋りながら店内を周っている。語尾にはたまに「ニャ」がついていた様な。確かに猫だ(笑)。

小上がりやテーブル席へ料理を運び、どうやらお客さんに「料理を取ってね」的なお願いをちゃんと言ってる。

お子さんは喜びますよね。

で、料理を取り出すと、人や物に当たらない様に、器用に厨房方面へ帰っていく。

和風の店内に突然の未来感。

食事を終えたテーブルに近寄って行ったなと思ったら、スタッフさんが食器を載せる。で、また器用に帰っていく。

めっちゃ働き者(笑)。

こう言う光景が当たり前になるんでしょうね。

で、僕のところにも猫型配膳ロボットが来てくれるかなと期待していたら…

普通に生身の店員さんが持ってきて下さいました(笑)。

まぁ、一人客ですしね。

頼んだのは…
「味創空知野蕎麦」(みそそらちのそば)。

「空知野蕎麦」とは、地元産の野菜をふんだんに使った蕎麦らしく、地産地消メニューとして考案されたそうです。

「空知」とは、周辺一帯のエリアの総称。

冷たい蕎麦を温かなつけ汁に浸して食べる訳ですが、鶏肉などの他に野菜が色々。名産の白菜も入ってましたね。

そしてほんのり味噌風味。

食べた事の無い味わいでした。

さらには。

蕎麦稲荷も。甘辛な揚げの中に、温かな蕎麦が。紅生姜にマヨネーズが添えてあるのもニクい。

この「蕎麦にマヨネーズ」ってのも、食べた事のない組み合わせ。でも合いますね。

一定の金額以上の注文だと、おにぎりも付きます。これもおそらく、空知地方のお米でしょうね。

結構お腹いっぱいになりましたが(笑)、堪能できました。

次こそは…あの猫ちゃんに持ってきて欲しいです(笑)。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする