「ＵＮＯ」で肉祭り

無性に肉が食べたくなるときってありますよね？

その夜は、年度末で詰まりまくった仕事を片付けるべく(珍しく)残業してまして。

ここしばらくは夜は残業、土日も出て普通に仕事、と言う状態が(珍しく)続いていたこともあり、最後まで乗りきるべく、ちょっと力をつけなくてはと思った訳です。

でも、残業明けでススキノに乗り込んでも爆死するだけなので、自宅近くでサッと飲み食いして、スッと帰って速やかに眠りたい。

有り難いことに、そんな時にうってつけの店が。

新札幌駅改札から歩いて30秒のバル「ＵＮＯ」です。

元はスペインバルのはずだったんですが(笑)、最近は何やら色んな料理が楽しめたりします。

しかも可能な範囲でリクエストにも応えてくれたり。

某ススキノの居酒屋のようなアグレッシブさです。

で、肉。

まずはメニューにあったラム肉のローストを。

脂身はカリッ。でも、噛むとふんわり柔らか。絶妙。ほぼ、一気食い。

そして、サンドイッチ的な感じで肉を、とお願いしたら…


ローストポークに…


ソーセージに…


ローストビーフ。

３タテで出してくださいました。

まさに、肉を欲していた自分にはど真ん中の直球ですよ。

こう言う、阿吽の呼吸で食べたいものがズバッと出ると本当に有り難い。

バクバクと戴いていたら、作ってくださったスタッフさんからは「戦ってるみたいです」と言われてしまいました(笑)。

そのスタッフさん、サンドイッチ三番勝負では、僕が食べきる前に次の皿を出したかったと仰ってましたが…

僕も負けるわけにはいかないのですよ。
(￣▽￣)

また、勝負を挑みたいと思います(笑)。

朝一番のホームの冷えた静けさが好きさ

…と、言う渡辺美里さんの歌のフレーズが浮かぶ朝。

朝日の穏やかさにも、春の気配。

「コーキーズクッキー」

札幌・円山のクッキー屋さん。

「生(レア)クッキー」なるものが食べられます。

食感的にはですね…

かなりしっとりしたブラウニーを、サクサクのクッキーで包んだような感じ、とでも言うような。

独特な食感で、病みつきになります。

もとは、長万部町で作っていたクッキーなんです。

ＪＲの長万部駅の売店でひっそり売ってたりしまして、僕もローカル線の旅で訪れる度に買ってましたね。

全国のデパートの物産展や、通販でも人気だったクッキーが、ついに札幌でいつでも買えるようになったわけです。

カフェも併設。

クッキーを使ったパフェや…


焼き立てのクッキーが楽しめます。


おすすめはショートケーキのクッキー。苺のショートケーキをそのままクッキーにした感じ。

ケーキを模した箱に入ってて、手土産には最適かと。

なんせ。

長万部の底力を感じる逸品の一つ。

北海道を代表できる味の一つだと、僕は思います。

「レストランにしかわ」

札幌の地下鉄西18丁目駅近くの老舗の洋食屋さん。

とても昭和な雰囲気の漂うお店です。

入り口にある、メニューのサンプルからしてレトロな感じ。

内装や家具も、昔から変わってないんだろうな～、と思わせるものばかり。古き良き昭和から時間が止まってます。

子供の頃、年に数回、何かの記念日ごとに親に連れられて御馳走を食べにいっていたお店も、ちょうどこんな雰囲気だったなぁ…なんてしみじみしつつ席へ。

いただいたのはポークチャップ。一枚目の写真のとおり、見た目も素敵。食器も年季が入ってます。

デミグラスソースもこんな懐かしいソースポットで供されます。

もちろん、洋食屋さんならではの、しっかり手間をかけているのが伝わってくる味わい。王道。

それを、熱々のポークソテーへザッとかけるわけです。ジュジュッと音がするなか徐にナイフを入れ、口へ。

ザクッとした歯応え。カリッとした脂身の甘さ。それと融け合うデミグラスソース。

洋食屋さんでのいちばん幸せな瞬間。

噛み締める度に「ごちそう」の味が拡がります。

そりゃ、ご飯もすすみます。

付け合わせの、皮ごとローストした玉葱もこれまたデミグラスにぴったり。しみじみとした自然な甘さ。

セットにはサラダや…


スープも。

料金を追加してポタージュにしていただきました。

こちらの食器も年季入ってます。サラダの食器なんて、実家にあるのとそっくりな感じ。

ポタージュもコーンの食感を感じる、しっかりとした味わい。ホテルのポタージュとは何かが違う。親しみすら感じる懐かしさです。

うーむ。

お店のあらゆる要素全てが総動員で、自分をめくるめく「昭和の洋食」の世界に誘ってくれます。

ある意味、テーマパークのアトラクションのようです(笑)。

すっかり堪能しました。

見ると、常連さんらしきお客さんが多数。

そりゃ当然ですよね。

僕も自宅の近所にこんなお店があったら、ひたすら通います。

こんなお店で、仕事帰りに洋食をおつまみに瓶ビールを飲みつつ、締めにオムライスとか最高ですね。

一瞬、「この辺りに引っ越そうかな」と、真剣に考えつつ、ポークソテーの最後のひと切れを口にしたのでした。
(^_^;)

もう二年、まだ二年。

二年経ちましたね。

早くて短い二年でした。

こうして自分に「日常」があり、美味しいものを食べ、それをブログにしたりできるなんてのは、本当にありがたいことです。

あの日以来、食事をいただく前と食べ終えた後は、必ず手を合わせるようになりました。

当たり前のことが当たり前でなくなるのは一瞬。だから、毎日を大切に、感謝しながら過ごしたいと思います。

今日は札幌も久々の青空。陽射しには春の暖かさを微かに感じました。優しい温もりでした。被災された方々も、同じ温もりに包まれますように。



復興はまだまた道半ば。

自分にできることは無いか、日々考えつつ、一日も早い復興をお祈りいたします。

そして亡くなられた方々には、安らかな眠りを。

これからもどうか、ご家族を見守ってあげてください。