席に着くと、お冷とおしぼりと…メロンソーダ。
それも、今時見かけないほどに色鮮やかなメロンソーダ。
帯広駅近くの「ふじもり」という、創業から百年ほど経つ老舗のレストランに行くと、いきなりこの三つがテーブルに揃うわけです。
最初は驚きましたよ、そりゃ。
でも、これがこちらのお店の伝統的サービス。
たしかに、僕が子供の頃にはこんなジュースは贅沢品だったんですよ。いや、本当に。そんな今みたいに気軽に飲めるようなものではなく、正月や誕生日のようなハレの日にようやく飲める代物。
なので、これを無料でサービスするというのは、昔はかなり豪華なおもてなしだったはずです。
それを今も続けてらっしゃるのは、そのおもてなしの気持ちが百年経っても変わらないと言う、お店の心意気と言うか、象徴なんでしょうね。
ちなみに、地元客らしき方々は、このメロンソーダは食事が終わってから飲む方がほとんど。デザート的な感覚でしょうか。
僕は最初、いきなり飲み干してしまいましたが(笑)。
で、こちらのお店、メニューも豊富。なんか、とにかく何でもあります。洋食、和食、ラーメンに豚丼に蕎麦に寿司…あらゆるニーズに応え得るラインナップ。
店内もファミレス的な感じで、地元に愛されてる雰囲気が滲み出てます。お客さんも地元民と観光客が入り乱れてました。
そして、実はあの帯広のソウルフード、「インデアンのカレー」のルーツも、ここ「ふじもり」なのだとか。ならばと…
ハンバーグカレーを。
当然ながら、濃く滑らかなルーは「インデアン」と同じ「あの」味。
ならばと、翌日…
「インデアン」でインデアンのカツを。
器がコレだとやはり「インデアン」でカレー食べてるな、と実感します。
ちなみに…
こうして食べるのが好きです。盛りすぎですね。すみません。